wedding party(4/8)縦書き表示RDF


この話には、性的描写があります。苦手な方、未成年の方はご遠慮ください。
 英明の想いが美夏に通じるか・・・
いつものへタレの英明ではありません。
wedding party
作:如月 雪



情事


英明の車はラブホテルの駐車場に止まった。其処は各部屋毎に駐車場がついているみたいだ。他人に顔を合わさずに部屋に入れる構造らしい。
英明は固まっている私の腕を掴んで車の外に出した。ギュウッと肩を抱かれ耳元に英明の声がした。
「いい加減諦めろ。」背中がゾクゾクと痺れる声。コイツってこんなに良い声してた?
 はぁ〜 腰が砕けそう。

真っ赤な顔をしてうつ向くだけしか出来ない私は、身体中で『初めて』って言っているみたいだ。
階段を登る時も英明の腕は私を抱いたまま。 木目調のドアを開けるなり英明の唇が私の唇に降ってきた。啄むように、そして弄ぶ様に舌が私の口腔内を蹂躙する。
「・・ぁ・・ん・ん・」自分の声とは思えない甘い声が聞こえてきた。
「お前 ヤバすぎ」私の身体を横に抱き上げ部屋の中に入っていった。其所はそれをするためにある部屋。
恥ずかしさに居たたまれなくなって掌で顔を覆ってしまった。
「なあ 美夏?顔を出してくれよ。な?
嫌ならしないから。俺を見てくれよ?」
いつものヘタレの英明の声だ。その声に何だか安心して手を外した。

ローラアシュレイのベッドカバーとレースの天外付き。部屋の灯りも薔薇の形をしていた。壁紙もきっとローラアシュレイじゃないかな。 うっ 可愛い!

・・こんなになってるんだ!ヘェ〜・・・

「おい。キョロキョロしてないで、こっち向けよ。」英明がベッドの上に座っていた。
「だって こんなとこ初めてだし。」
「判ってるよ。そんなこと。『初めて』ってこともな」英明の指先が私の肩をスーッと撫でる。
やだ。それだけで感じちゃう。触れられた所が熱をもつ。
そんな私の反応を試す様に触れるか触れない位の感触が肌の上を下りていく。
「ど・・ど ・・ どうして英明が知ってるのよ?」声が震えて上手く話せない。
「何年美夏と一緒にいると思ってるんだよ。もう五年だぞ!いい加減に判れよ!」
「なにをよ?」英明の唇が私の指先を舐めている。

・・あっ・・や・・

「出来るだけ痛くないようにするから・・諦めろ・・・」また あの声だ。私を骨抜きにする声。
「あっ・・ゃだ・・ん・・」甘い声が響く。
英明の唇が私の首筋から胸元を這っている。
もう思考回路が無茶苦茶だ。何を考えているのか判らないほど、身体の中が疼く。

・・はう・・・んん・・

ちょっとちょっと・・たんま
身体中の理性を掻き集めて、英明の顔を押しのけた。
邪魔をされて怒りモードだよ。英明君・・・
「もう?何だよ?まだ諦めてないのか?」

「ち・・違うって・・肝心なことを聞く前にそんなこと出来ないのよ。」
知らない間にはだけられたシャツの胸元を隠しながら、ベットの上に座り込んだ。
「肝心なことって何だよ?」英明もちょっと怒って上半身を立てた。
 「朝のキスのことよ」
「ああ?それがどうしたんだよ?」英明は冷蔵庫からミネラルウォーターを出してきてごくごくゴクと半分ほど飲んだ。
「どうしたもこうしたもないわよ。英明、あんた寝ぼけてたんじゃないの?」
「はあ〜?」
「ぼけっとしてたじゃない?」
「バリバリ覚醒していたよ。当たり前じゃん。好きな女が横に寝ていてボケるはず無いでしょ?普通?」
「ほへ?す・・す・・す・・き〜?」
それこそバカ中丸だしの顔をしてるよ。私・・・多分・・・

「さっき言っただろ?好きじゃない奴とキスなんてしないって」
うんうんと英明が微笑みながら近づきそうになった。
私は後ずさりしながら、「ファーストキスだったのよ!!もうちょっとロマンチィックにしたかったよ」
「げ!!お前 キスもまだだったのかよ?マジかよ?」
「悪かったわね。」
「まさか、キスも初めてだとはな・・思わなかったよ。お前結構もててたしな・・・うん」

???もてる???誰が???

私の反応を見て、英明がいつもの英明じゃない笑みを浮かべたような気がする。

「美夏。お前本当に何にも知らなかったみたいだな?」
「何を?」
「お前と硝子って結構 男子に人気あったんだよ。香音はあの通りの美少女だし他校からはスッゲーもててたんだけど、うちの高校の男子は怖くて恐れ多くて近寄れなかっただろ。
けど、硝子は凛としていて潔くカッコ良かったし、結構美人顔なんだよ。先生や一年坊主に隠れファンが多くてさ、秋が片っ端から潰してたんだよ。
お前は、香音や硝子のように目立たないけど、癒し系?っていうか側で一緒に居たいって言うか。
まあ、同級生でも俺の知っている限り、片手はいたね。まあ、それも俺が潰したけどさ。」

「なんてーーーーー信じられないーーーーー」怒りモードに突入した私は英明に枕を投げつけた。
「じゃあ、秋が硝子のことを好きになったのは高校時代からなの?」
「そうだよ。だから同じ大学にしたんじゃないか?先生達は東京に行って欲しかったみたいだけどね。」
確かに、秋は硝子が京都に決めたから東京から京都に変えた。担任と教頭は頭を抱えていたっけ。

「じゃあ何?どうして英明は私と同じ大学にしなかったのよ?」
何だか、秋は硝子のために志望校まで変えたのにこいつはそこまで思っていなかったってことか?
・・・何か・ムカツク・・・
「美夏ってさ、アナウンサー志望ってこともあるけど、祭り上げられることが多いだろ。頼まれると嫌って言えないっていうか。でも本当のお前は、新しい輪に入る事が苦手なんじゃないか?苦手っていうより避けてる? だから、俺は少し離れた方が良いと思ったんだ。新しい出会いを経験した方がおまえのためになるんじゃないかってな。それでも現にいまだに週の半分は俺達と会ってるだろ?まあ、そっちに俺の学部が無かったってこともあるんだけどね。」

英明の言葉を聞いて胸が熱くなってきた。誰にも判らないと思っていた。私の本当の姿なんて。
頼まれると嫌って言えないから、自然と色んな役を持ってしまう。中途半端に出来ないから出来るだけ完璧を目指す。悪循環なのだ。本当は人見知りがあって初対面の人はチョッと恐い。
・・ひっ・・ひっく・・やだ・・なんで?・・涙が溢れてくるじゃない・・・

英明の熱い舌がその涙を舐めてくれる。慈しむように軽いキスを落としジーッと見つめてきた。
「美夏のこと離したくないんだ。本当はもっとゆっくり、チャンと告って順序を踏んで行こうと思ってたんだ。けど、秋達の結婚式は同窓会みたいになるし、もしかしたら他の誰かに拐われるじゃないかって考えたら我慢出来なくなったんだよ。お前は俺のものだってみんなに判らせたいんだ。」英明の顔がまるで泣き出しそうに歪んでいる。
私はそんな英明が愛しくなって、自然と英明の頭を抱き締めていた。

許されたように英明の唇が美夏の鎖骨を滑る。優しくそして時にはキツく赤い華を咲かせる。もう訳が判らないぐらい身体が熱い。自分の口から甘い声が吐き出される。
怖さも羞恥心も英明の指の動きで何処かへ飛んでいってしまった。
「ふぁぁ・・・ん・ィ・や・・ァア・・・」堪えても堪えきれない喘ぎが漏れる。
「おまえ 可愛すぎ!もう・・優しく出来ないかも・・・」既に体を被っていた物は全て取り払われ、産まれたままの姿を英明の目の前に晒している。
「やだ。恥ずかしい。」急に恥ずかしくなって顔を隠した。
「なんで?メチャクチャ綺麗だよ。勿体無いくらい。」目を細めて見つめられるとそれだけで感じちゃう。視線で犯されるみたい。

「私ばかり・・英明も脱いでよ。」その言葉に気付いたのか、英明は自分のシャツとジーンズを脱ぎ捨て黒のボクサーパンツ一枚になった。

英明こそ綺麗だ。

ラクビーで鍛えた大胸筋が盛り上がり二の腕の筋肉は引き締まっている。腹筋も割れてるジャナイ。
 あ〜たまらない。
やだ。私って筋肉フェチだったかしら。
「・・綺麗・・・」
思わず口にしていた。パンツに手を掛けていた英明は急に真っ赤になり、照れている。
全て脱いだ英明が私の上に跨がってきた。

・・ドウシヨウ?あんなにデカイ物入んないよ。壊れちゃうよ・・・

瞬間に眼に入った英明自身に私の恐怖心が呼び覚まされた。

「ひであき?無理だよ。入んないって。」泣きそうな声で訴えたが聞いてくれそうにない。
「大丈夫だって。優しくするから・・もう止められないし・・諦めろ」そう言って英明の指の愛撫が再開された。
自分でも見たことのない処を英明が視ている。それだけで中から溢れてくるのがわかる。一番敏感な箇所を舐め上げられ、ヒーっと悲鳴をあげてしまった。 舌先で弄ばれ、洪水のような蜜壺に英明の指が入ってきた。違和感があるが、気持ちイイ。出し入れされるたび快感が押し寄せてくる。

「あっ・・だ・め・・そこ・・ゃ・・」
指が其処を引っ掻いた。

アーアーあーー
初めての感覚。頭が真っ白になるよ〜

「美夏?大丈夫?イッチャッたね。どう?感じた?」妖しい光を帯びた瞳が見下ろしている。初めて見る英明の表情。精悍で凛々しい顔つきをしている英明だけれど、今の英明は凄くHだ。「そろそろ俺も限界。いい?」熱く硬いそれが私のそこに宛がわれた。
「無理!入んないよ!やだ」 急に怖くなった私は怯えた顔を向けていた。
「そんな顔するなよ。苛めたくなるじゃないか。大丈夫! 美夏? 好きだよ」
もう 反則だよ。その声でそんなこと言わないでよ。ふにゃふにゃになっちゃうよ。

私の身体から力が抜けた瞬間、熱く硬い英明が入ってきた。
「くー 」身体を引き裂く痛みに背中が仰け反る。
「全部 入ったよ。」英明の優しい声が耳元に聞こえた。
強烈な違和感。でも嫌じゃない。それどころか離したくない。そんな感じ。

ユックリと英明の腰が動く。始めは痛みが伴っていたが、徐々に薄れむず痒いようなもっと熱い快感が波の様に押し寄せてくる。さっきの感じ方とはまた違い、もっと深い処から押し上げてくるようなエクスタシーが私の全身を襲った。
「あー・・だ・・めーぃや――――――」
それと同時に英明も達した。





「みか?気が付いた?」ふと気付くと私の身体は泡の中にいた。英明が後ろから抱いてくれてる。
「ごめん。美夏 初めてだったのに酷くしてしまって。すまん。」後ろにいるから英明の表情は見ることが出来ないけれど、キット凹んでいるはずだ。
私は首を横に振った。
「あまりにも良かったからさ。制御出来なかった。」「ばか!もう そんなこと・・知らない・・」英明の腕の中に包まれ今までに感じたことのない安心感を感じた。
護られている

男性に護られることがこんなにも幸せを感じるなんて思ってもみなかった。


一人で出ようとする私を抱き上げ水滴が落ちるのも構わず浴室を出た。英明は部屋にあったバスローブを身に付けコーヒーを入れてくれた。バスローブに身を包んだ私をピンク色のソファーに座らせ自分も横に座った。
私はまだ 足の間に何か挟まっているような感じがして身体が重い。「俺 スッゲー嬉しかった。思っていた以上だったし、」
??????

思っていた以上って何?

「思っていた以上って何よ?それにしても英明、慣れてるよね?何で?いったい何人の女を知ってるのよ?彼女居たっけ?」思っていないところで指摘を受けシドロモドロになっている。なんか可笑しい。チョッと意地悪しちゃえ。

「ねえ。どうよ?」キッと睨み付けると蛇に睨まれた蛙のように小さくなっている。
「もう。信じられない!訳判んないって。普通こんなときに聞くか?」
「こんなときだから聞きたいのよ。」
「も〜う〜判ったよ。言うよ。言います。

やった女は七人かな。多分・・全部 その時だけの関係。友達の付き合いでコンパをしたとき、お持ち帰りをした子が三人。大学の先輩に付いていったコンパで知り合った子が三人。後は・・・」急に声が小さくなった。
「あとは・・だあれ?」
視線が泳いでいる。英明の心の葛藤が見えそうだ。

「怒るなよ?高校の時の一つ上のマネージャー。卒業の記念にって言われて・・・」尻すぼみに声が小さくなっていく。




「信じられない!メチャムカつく。」あのマネージャーでしょ。私を目の敵にしていた仲山碧。あんなのを相手にしたの?不潔! 英明だけじゃなくて秋にも色目を使ってた女だ。Fカップか何だか知らないけど、腰を振って歩いちゃって学校に男を誘惑しに来てるんじゃないかって陰口を言われていた仲山碧。有名どころのキャプテンはみんなお世話になっているって噂だったじゃないのよ。
いつも私と硝子に敵意を剥き出しにしていた奴よ。思い出しただけでむかつく。

「怒った?」
「怒ったわよ。当たり前でしょ。あんなのを相手にしたかと思ったらメチやムカつくんだけど。」
「だってさ、三年前じゃないかよ。もう時効だろ?許してくれよ。仕方なかったんだよ。下半身が勝手に反応しちゃったんだから。」何を言わせているんだろう私。

「変なこと聞くけど、英明は初めてだったの?」だって高校二年でしょ。秋は結構遊んでたしいけど、英明はクラブ三昧だったもん。女の子の噂だって聞かなかったし。

「いいや。童貞じゃなかったよ。先輩もビックリしてたけど。」

「えっ うそ!だって彼女いなかったでしょ?」

「俺にはお前がいたからな。彼女なんて要らなかった。でも、まあ健康な男子なんだから性欲はあるんだよ。だから、秋に付き合ってさ。まあ―そんなとこだ。」
以外な真実を聞いてチョッとホッとしたような。

「先輩とやった後は凹んだよ。性欲を吐き出しただけだし。全然良くなかったし。ヤッパリ気持ちもあるんだってあの時判ったんだ。」

「判った。時効ということにしてあげる。これからは、許さないからね。」真摯にうつ向いて反省していた英明が
「いいの?」と顔を上げた。
 ―コイツ。嘘反省してるよ。
「マジだからね。これからは絶対許さないから。性欲は私が処理してあげるから」あっ!ヤバい。変なこと言っちゃった。

ニタリと英明が妖しい笑顔を浮かべた。
「へぇー 美夏が処理してくれるんだ?」
「いや。違う。もとい。訂正。訂正」
「訂正は効かないよ。でも、俺は美夏を性欲の処理にするつもりなんてないし。」
「はぁー良かった。」
「俺は美夏の全部が欲しいだけだから。身体だけじゃなく、心も未来も全部。」
英明が私の唇を指でなぞる。その仕草が色っぽい。

「あー―また欲しくなってきた。身体辛くないか?」首筋から鎖骨に指を滑らせそんなことを言う。
反則だよ。嫌っていえないじゃない。
私の反応を見て英明の手がバスローブの胸元に入ってきた。
既に唇は塞がれている。ユックリと胸を揉み砕かれ英明の舌がその先をコりコりと転がすように舐めている。ジンジンと疼くような快感が身体を支配しはじめた。喘ぎ声が絶え間なく自分の口から溢れる。
「美夏 敏感過ぎ。ヤバい。 可愛すぎて囲ってしまいたいよ。」英明の手が私のそこを弄ぶ。長く骨ばった指が中を掻き回す度に私の感度は頂点まで沸き上がる。
「英・・明・ き・・て・・」途切れてゆく意識の中で私は英明を求めていた。
まだまだ受け入れることはキツくてウッと顔をしかめる。
「まだ痛いか?」
「ううん。大丈夫。チョッとキツいだけ。」
「気持ち良い。美夏の中 熱くってきつくって我慢できそうにないよ。動くぞ。」
・・あん・・ふあん・・はぁ・・・ん・・・
また来た・・・駄目・・・いやーー・・くーーー
「美夏・・くっ・・ちょっと・・締めすぎ・・くっ・・」
同時に達して、長い間二人ともぐったりしていたけれど、お互いの表情は満足感で一杯だった。
 
結局、その夜はその部屋に泊まってしまった。


なぜかっていうと・・・私の体力は、限界を超えていたから・・・












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