六話 朝ごはん
チュンチュン
小鳥が鳴いている。この部屋で朝目覚めるのも明日で最後か。明後日からは、工藤邸で過ごすんだよな。周りの人も、町も変わらない。ただ、自分の姿と家が変わるだけ。それだけなのに、俺は何もかもが変わってしまいそうな気がする。
「コナン君!おはよう!!」
蘭がいきなり俺の部屋に入ってきた。
「お、おはよう!蘭姉ちゃん。」
驚かすなよ、俺はそう思いながらも笑顔で蘭にあいさつをした。
「コナン君、私ちょっと出かけてくるね!朝ごはんはテーブルの上に置いてあるからお父さんと一緒に食べてね!お昼ごはんまでには戻ってくるから!」
蘭はそう言うとニコニコしながら出かけて行った。あの顔、絶対なんかたくらんでる。俺は確信した。
「まあ、気にしないで朝ごはん食うか。」
俺は、バタンとドアをあけておっちゃんのいるところに行った。おっちゃんは新聞を読んでいた。まあ、そんなことどうでもいいけど。
「おじさん、朝ごはん食べよっ!」
俺が無邪気に言うとおっちゃんは新聞を読むのをやめた。
「おう!お前と朝飯食えんのもあとちょっとだからな。」
そう言って、おっちゃんはテーブルの前にドスンと座った。あきらかに俺にご飯をよそえと言ってるかのように。ヘイヘイ、よそえばいいんだろ。俺はめんどくさそうにご飯をよそった。おっちゃんは気づいてなかったっぽいけど。
「コナン、サンキュー!」
まあ、あと少しなんだから、おっちゃんのいうこときいてやってもいいか。
俺とおっちゃんは色んなことを話しながら朝ごはんを食べた。沖野ヨーコの話とか、今までの事件の話とか。
それにしても、あの蘭の顔何をたくらんでるんだ? |