十六話 またな
「コナン君、元気でね。落ち着いたらでいいから、少しは私に電話してね!あっ、でも国際電話って高いよね!!手紙でもいいから!!・・・・・・コナン君が、元気かどうか分かればいいから。」
私は声が少し寂しげになっていた。コナン君はそれに気がついたのか、いつもより無邪気な笑顔で言葉を返してくれた。
「うん!!絶対に蘭姉ちゃんに連絡するね!」
少し沈黙が続いたあと、コナン君が笑顔になった。
「僕、もう行かなきゃ!!お母さんたちが、そこで待ってるから!!蘭姉ちゃん、またね!・・ううん、またな!」
コナン君はそう言うと着替えの入ったリュックサックを背負って走り去っていった。一度も私の方を振り返らずに。
コナン君は、すぐそこでお母さんたちが待ってるって言ってたけど本当なのかな?どうして、私も一緒に行かせてくれなかったの?
どうして、またなって言いかえたの?
またなって言ったときのコナン君の表情、新一にそっくりだったよ?
私はどうして、コナン君と新一を重ね合わせてしまうの?
「新一・・・・・・・・。」
私は去っていくコナン君に向かって、そう言っていた。
本当は、コナン君がいなくなったら新一が戻ってくるって少し期待してた。
だけど、コナン君からも新一からもあれから全く連絡がなかった。
コナン君がいなくなって、もうすぐ一ヶ月が過ぎようとしていた。
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