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私、前世の記憶を思い出しました!

作者:如月
ある日、階段から落ちた私は前世の記憶というものを思い出した。

そしてそれと同時に今まで好きで好きで堪らなかった婚約者であるエルリック王太子に対しての気持ちが一気に冷めた。

その理由は至って簡単なこと。

私には前世で唯一愛を誓った旦那がいたからだ。

確かにエルリック王太子の容姿はまるでこの世界が現実世界ではないと思うほど整っているとは思う。

しかし、私の旦那であった秀の性格とエルリック王太子の容姿を天秤で図ってどちらの方が私にとって大切かと言われれば秀の性格だ。

彼はイケメンでも何でもなかったがそれでも私を一途に愛して支えてくれた。

そして私はそんな彼のことを忘れられない。

そう考えるなり私は目の前で、私が目覚めたことに対して面倒くさそうな顔を一瞬見せたエルリック王太子に対して軽く微笑むとベッドから降りて慎ましく礼をする。

「エルリック様、どうもご迷惑をおかけいたしましたこと申し訳ありませんでした。これからは二度とこのようなことがないように気を付けさせていただきます」

途端に私の言葉を聞くなり目を見開いた目の前の彼。

それもそのはずだ。

自分で言うのもなんだが今までのリナ・クレソフィアと言えば高飛車で勝気で自分が中心に世界が動いてると疑わなかった阿呆だ。

恐らく私が記憶を取り戻さなければ今頃のリナ・クレソフィアは彼の腕に抱きついて「怖かったぁ〜」なんて言ってグズグズ泣き真似でもしてるところだろう。

しかし、対する私はそんなこと全くする気などない。

私は静かに目の前の王太子に頭を下げるとゆっくりと口を開く。

「今までのご無礼心よりお詫び申し上げますわ。これからは以前までのような態度を悔い改めますので今までのことは水に流していただけると嬉しいです」

彼はぱちくりと目を白黒とさせながらも私の言葉に首を傾げる。

「い、一体なんのつもりだ?」

「うふふ、何のつもりでもないですわよ?ただ考えを改めただけです。これからよろしくお願い致しますわ」

この世界に秀は存在しない。

それでも私は秀だけを愛すると心に誓っているゆえに目の前の王子とは結婚する気などサラサラない。

私は静かに婚約破棄という名の目標を自分の中で立てると小さく令嬢らしからぬ「うっし!」という言葉を吐くとそのまま変なものを見るような目でこちらを見ている王太子に笑みを向けた。


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