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超広域魔力弾と私。

作者:空のかけら
この国は、いつも魔物に侵攻されていた。いつからは、分からない。
国の周囲にある”深き森”には、数えきれない程の魔物がおり、その一部が国と森を遮断する防御壁を突破してくるのだ。
防御壁は、地中20m及び地上20mの40mという巨大なもの。それが3重に国を取り巻いている。
要所要所には、櫓が取り付けられている。
櫓は方位+遠見櫓と名がつけられており、中央の櫓が国内で一番高い。と同時に、王城の一部であり、国全体を超え、”深き森”の広さも実感できる。
中央の遠見櫓は、そのまま遠見櫓と言われていて、高さ2,000mという途方もないもの。
到底、人力で作ったとは考えられないし、どうやって作ったのかも分からない。魔法だとしても、今そこまでの建築能力を持った者は、いないだろう。
一説には、異世界の建築家が魔法を駆使して一晩で作ったと言われているが、真偽は不明。

遠見櫓は、その高さから任意の場所に高速魔力弾や広域魔力弾を撃ち込むことができるため、防御壁が破られると同時に出される警報に応じて、射手が選択。その者だけが遠見櫓から任意の弾を打ち出す。
櫓の最高部まで行かずに、途中から撃つことが多く、最高部に行くのはほとんどない。移動は、櫓中心にある昇降機で行う。床はもちろん壁もない。所定の位置に許可された者が立てば、その者の念ずるがままにその場所まで昇降する。

射手は、王城内に射手専用の居室を持っている。放つための弾は、魔力弾だがその魔力は射手の魔力ではなく、城下町に設置してある供給装置によって、国民の魔力が王城に集められる仕組みだ。戦闘に参加しない国民でも、ほとんどの者が魔力を持っている。この魔力の有効利用をしている。
仮に、魔力を極限まで消費したとしても、一晩寝るだけでほとんど回復してしまうので、蓄魔器の容量を満タンにすることは、ほとんどない。

しかし、私の超広域魔力弾の消費魔力は尋常ではない。蓄魔器の容量の増強を行ってきた国が、まだ増強途中とは言え、現在保有している魔力の半分をもって、カタストロフィの危険性が高まってきた”北の深き森”に、超広域魔力弾を試し打ちすることにしたのだ。

*****

おはようございます。
今日のご気分はいかがですか?
今日もとてもよく晴れています。これなら、魔力弾を撃っても結果はすぐに分かりますね。

話しかけてきたのは、私付きのお手伝いさん。いつも、サポートしてくれる、頼れるお姉さん。
私はまだ、10歳だけど、お姉さんは15歳。もう少しで結婚可能年齢だけど、まだしばらく私のお手伝いをしたいと言ってた。

顔を洗い、朝食を食べ、ちょっとした柔軟体操。
あらかじめ、決められている蓄魔器との波長調整を経て、遠見櫓の最高部に行く。
最高部の屋根や壁は、最高部に立つと自動で変形し、視界をふさがないように形態を変える。
私は、遠見櫓のサポート機能を使い、目標方向と使用する魔力弾、その使用上限などを確認。
魔力弾の撃ちだし手順を踏んでいく。

準備完了。
そう、王城にいる王さまに、波長合成で伝える。
王さまがGOサインを出すのを待つ。

「よし、どかーんと撃ってやれ。」

相変わらず、おおざっぱな感じ。親しみがあっていいという人が多いけど。

「では、行きます。」

何も持たない左手を目標とする方向へ翳し、右手に持つスタッフを櫓の床面に接地させて、魔法を行使する。魔法は、念ずればいいだけなので、簡単。ただし、適正がないと、念じても意味はない。

充分な魔力が導引され、念じた私から撃ちだされる。

「いってらっしゃーい」

撃ちだす言葉としては、どうなんだとは思うけど、これが私の一番。

櫓から10mくらい離れた場所に形成された直径5mはあろうかという巨大な火の弾。
次の瞬間、目標地点まで飛んでいく。
北の防御壁上を超え、”北の深き森”の上を飛んでいく。目標地点は、防御壁から”深き森”に入って50km以上のところ。高度は櫓よりも上に設定したので、広域に影響をもたらすはず。

目標地点に到達したか…と思った次の瞬間。空が真っ赤に染まった。
とてつもない音と衝撃が来た。櫓の自己防衛機能で相殺。超広域魔力弾の影響を確認したいが、物凄い煙で何も見えない。
国の一番外側にある防御壁にある衝撃吸収機構にも爆発による影響が来ていた。想定範囲内だけど。それと同時に外壁側にある吸魔機構が、魔物から出た魔力をものすごい勢いで吸引していく。その魔力を王城内にある蓄魔器へ。
なんだかもう1発撃てそう。

王さまに確認すると、試し撃ちとしては、予想以上の成果だし、撃って消費した分の魔力は、”北の深き森”への攻撃でほぼ元に戻ったので、2発目はやらなくていい。とのこと。

任務終了ということで、遠見櫓から昇降機を使って、降下すると、王さまが待っていた。

「今回の試し打ち、すかっとしたぞ。次の機会もすぐにあるだろう。次もどかーんと撃ってやれ。」

そんな事を言いながら、頭を撫でまわしてくる。
せっかく整えた髪が乱れるのに。

戦果が報告されたのは、そんなタイミング。”北の深き森”のほとんどが焼け野原状態らしい。ただし、その両隣から魔物が大挙して押し寄せており、森が再生されるのに時間はかからないだろう。ただし、しばらくは、魔物の密度が低い状態が続くという考察もあった。

王さまとお妃さまに誘われて、二人のプライベートスペースへ。
ここに来るのは久しぶり。

射手となった者は、王城内の射手専用の居室がある。
私は元々、王城内に居室を持っていた。王女としてだけど。今もあるし、たまにはそこに行くこともある。ただし、王さま…お父さまやお妃さま…お母さまの居室へは、私であっても事前許可がなければ入ることができず、今まで私から許可申請をしたことはない。ほとんど、今回と同じように誘われるから。

今日は、久しぶりにお父さまとお母さまの3人でのんびりできそうだと、少しはしゃいでいた。

私は、この国で唯一の超広域魔力弾を放てます。
毎日は疲れちゃうから無理だけど、お父さまとお母さまからお願いされれば、頑張ります。

あ、二人が呼んでいるから、もういくね。
小説と言いながら、ほとんど設定の山です。

この小説の設定は流用可能。一応、ここの設定を使ったというのを感想に書いていただけると幸い。

あちこちの情報を混ぜていますので、設定の一部は特定の物語に似ているかも。

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