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三匹目! 選り取り見取りなハーレム生活!?
 女子校の人達が到着したので、みんなを廊下に整列させた、
 僕は半ば押し付けで実行委員にされたので、この役をやっている。
 だらだらと自由気ままに喋っているみんなを止める力はなく、僕はとりあえず先頭を突っ切った。
 後からちゃんと足音が聞こえるので、結果オーライだ。
 ギシギシと廊下が悲鳴を上げている。いつか底が抜けるんじゃないかと僕は思っている。
 階段を下りて一階に着き、その足で玄関まで向かった。
 正面にロビーが広がる中に、沢山の女子達がいた。
 みんな紅色のジャージを着ていて、後は袖を捲ったり上着を腰に巻いていたりしている。
「…………」
 一人だけジャージを着ていない女子がいた。
 乱れた列の一番後ろで、ふてくされた表情で立っていた。
 せっかくの夏休みをわざわざ学校に来る、しかも山奥の学校で四十日間も寝泊まりするんだから、そういう反応はあって当然だと思う。
「すいません、遅れてしまって」
 山中先生が僕らの前に立ち、相手の担任の先生にご挨拶をしていた。
 相手の担任の先生は、町中先生というようだ。
 両校の先生同士で丁重な会話が交えられる中、ようやく僕らが挨拶をする番になった。
 元気な声で一言。
「よろしくお願いします!」
 先頭の僕の耳に大音響で流れ込んできた。みんな張り切り過ぎだ。
「よろしくお願いします」
 対照的に相手の女子達は品のある声で挨拶を返してきた。
 やっぱり一番後ろの人は挨拶をしていない。無理言ってきたのかな。
「っがふ!」
 ふと、僕の首に毛深い豪腕が巻き付いた。
 重心を後ろにもっていかれ、ごっつい胸板に止められた。
 賢二の仕業だ。
「何すんだよ」
「お前はなかなか良い目をしているな」
「えっ? 何が?」
 賢二が鼻の穴を大きくしながら言った、下から鼻毛がそよいでいるのが丸見えだ。
「あの子だよ。ほら、一番後ろにいる胸のデカい」
「ぶっ!」
 あまりにも直球過ぎる言葉に僕は息を吹いた。むせる。
「っほっごほ! って! いきなり何言ってるんだよ!」
 確かにあの子は胸が大きかった。事実、だから僕も最初に目がいってしまったわけで。
「いきなりもクソもあるか。この四十日間で俺達は童貞を卒業するんだから、今から目星をつけておかねばならん」
「達!? 達って僕も含まれてるの!? やめてよ、そんなの!」
「お前、このままだと一生童貞、略して一童のままだぞ!?」
「なにそれ!? ていうか中学で全てが決まるわけじゃないだろ。とにかくそういう目的で女子を見ちゃいけないよ」
 僕はヘッドロックから抜け出し、しっかり立ち上がった。
「ふっ、偽善者ぶっても無駄だ。男は皆、人の皮を被ったケダモノだからな」
 念仏でも唱えるみたいにボソボソと賢二が呟いているが、僕はひたすら無視をした。
 まったく、まだロクに会話もしていないのに、よくもあんなことを言えるな。
「先生! 真白ちゃんが!」
 高い声のその女子は、さっき下で手を振っていた栗色の髪をした人だ。
 どうやら、その子の横に立つ真白ましろさんという方が、体調を崩してしまったご様子だ。
 体も小さくて、見る限りだと、元から病弱体質に思える。
「いけない。とにかく立ち話もあれなので、教室へ移動させましょう」
 山中先生の指示の下、僕らは女子達を引き連れ、事前に機材が撤去された空っぽの教室に移動した。


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