続・ミステリックサイン
涼宮ハルヒが退屈と言う名の精神病にかかり、特効薬としてなのか成り行きでなのかはともかくとして、マヌケな野球大会に参加し、巨大なカマドウマと対決するなどなど、数々の愚かしい所業をSOS団がこなしてきたのは記憶にあるであろうか。あると思って話をする。これらの出来事は季節で言うと梅雨時であり、学生の感覚で分かり易く説明するのであれば、夏休み前の事であった。夏休みに入ってからも忙しなく無人島なんぞに行って茶番劇を演じていたことを思い出すと、正直言ってしんどいでは片付けられない出来事であり、損害賠償は誰が貰って、どこに請求すべきなのかを確認せずにはいられない感じであった。ゲームで言えばそろそろ最強の防具くらいはほしい頃の経験値を貯めた感じだったと思うね。
そこからの夏休みが終わるまでの話。まあ涼宮ハルヒが暴走した終わらない夏休みの話はいいとしてだ。実はSOS団の活動として行なった愚行で語っていなかった話があってだな、そいつはひっそりと夏休みの間に行なわれていたのだが、皆は覚えているであろうか。あの、ハルヒが製作したサナダムシが管を巻いているようなSOS団のエンブレムの話を。現在ZOZ団のエンブレムとなっているが、以前に話をした部長氏の失踪事件のほかに、SOS団のエンブレムを怪しいリンクからクリックして見てしまった八名の犠牲者がいてだな。実はその事後処理が行なわれていたのだよ。夏休みの合間に。
その犠牲者の内、部長氏は何かのメタフィーとやらが支配する空間に閉じ込められ、カマドウマを模した情報生命体の親戚か何かに捕まっていた。でもそれ以外の七人についてはすぐに解決できなかったのだ。だから夏休みに救済活動を行なった。
なぜかって。ハルヒにばれない為さ。あの唯我独尊天上天下なハルヒのことだ、俺や朝比奈さん、長門に古泉がこそこそと出かけては何かを行なっている事をかぎつけて、興味を示さないはずがないだろう。だからこそ仕方なく、第一回目の合宿から帰ってきて、すぐに行動へ移すこととなったのだ。
始まりは孤島から帰宅し、疲労困憊で泥のように寝た次の日の朝、古泉からの電話であった。それはまるでアクションゲームのごとき出来事が始まるとは、まったく予想させないような、日常にあって当然な一コマであった。
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