1.もう会えないあなたへ
あたしのお母ちゃんが天国へと旅立ったのは、あたしが5歳の夏やった。
お母ちゃんは生まれたときから心臓に思い病気を抱えてたと、お母ちゃんが旅立った後、お父ちゃんが教えてくれた。
これからも、永遠に、お母ちゃんは和葉のことを天国から見守ってくれてるんやでと、悲しい顔で言っていた。
でも、お母ちゃんはどこを探してもいなかった。
どこから、あたしのことを見てくれているのか教えてほしかった。
お父ちゃんが泣くのを必死に堪えているのを、幼心に気づいたから、あたしは聞くことをやめた。
それから、平次のオバチャンがお母ちゃんのように、いろんなことを教えてくれて、見守ってくれた。
お父ちゃんは、ずっと仕事が忙しかったけど、一緒にいられるときは、ずっと傍にいてくれた。
お父ちゃん、平次、平次のオッチャン、オバチャン、大滝はん、大阪府警の刑事さんたち、友達、いろんな人が見守ってくれているのを知っていたから、それはどんなに感謝しても足らない程うれしかったから、本当は今すぐにでもお母ちゃんに会いたいと、寂しい、傍にいてほしいと絶対に言わなかった。
でも、どうしても会いたいと思う気持ちは消せなかった。
そんな遠くで見守らないで、あたしの傍にいて欲しかった。
でも、どんなに願っても、もう会うことはできないことぐらいわかっていた。
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