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信号待ち
作者:
―いつまで待っただろうか。も〜先急いでるのに〜。今日は大事な会議なのに〜。遅れたらクビも同然だな。ハッ・・・笑ってる場合じゃない。                    ここの信号はやたらと長い。しかも、当たり前だが排気ガスがすごい。もういっそのこと、道路全部なくしたらいいのに。そうすれば「CO2て何?」みたいになるのに。・・・無いか。
携帯いじったり、タバコふかしたりしているが、この信号から鳩の声は聞こえない。どうしてくれんだよ〜。責任取ってくれんのかよ〜。・・・って、俺、何、鳩と喧嘩してんだよ。暇だから隣の人を観察しようか。                              隣の女はちらちらこっちを見てくる。俺になんかついてる?それとも痴漢だと思ってる?あ〜もううっとうしい。ったく、最近の若者は。とか何とか言えればいいのに。まあ、そんなこと言ったら、本当に痴漢みたいな目で見られるか。
 俺は目を反対側に向けた。そこにはなにやら目の悪そうなおばあさんがカートをひきながら立っている。何、どうしたの。こっち向いちゃって。もしかして、孫か息子に似てる?それとも初恋の相手?あ〜もううっとうしい。おばあちゃん、僕は特攻で死んだおじいさんじゃないんだよ。ふ〜。      あ、そうだ。メールでも見るか。・・・って、1件も来てない・・・ある意味奇跡だ。
 お、やっと・・・やっと鳩が鳴いてくれたよ。さあ、会社に急がなきゃ。
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