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キャラクターメイキングで異世界転生!  作者: 九重 遥
1章 キャラクターメイキング
6/98

キャラメイク5 天狗の仕業じゃあ!

 スキルを選んだら、次はレベル上昇だ。使えるポイントは80p前後。慎重に、しかし素早く決断しなければならない。スキルレベルは10まである。レベル3までは初級、レベル6までは中級、それを超えると上級となる。何を持って初級、中級、上級と分けるかはわからないが。


「なるようにしかならないか」


 正解は今わからない。常識やゲームの知識でこうと決めても、神のさじ加減で変わるのだ。ならば、迷うだけ無駄だ。そこからの行動は早かった。

 鑑定をレベル3、隠蔽をレベル3、索敵をレベル3、火魔法をレベル4、精霊魔法をレベル1、直感をレベル4にした。

 使用ポイントは、8,8,8,16,10,16の合計66。

 保有ポイントは44になった。


 精霊魔法は消費ポイントの高さと戦闘用と考えてないのでレベル1のままで、その分火魔法をレベル4にした。他はレベル3だ。使用ポイントの兼ね合いからそのくらいがちょうどいいと思った。


「あとは種族を決め、余ったポイントを配布するだけか」



 種族のページに戻り、考える。

 天狗は鼻が高い。つまり、寝返りが出来ないかもしれない。

 だから候補から外す。

 安直だが、この考えでいいだろう。

 消費ポイントは、エルフが30、龍人70、吸血鬼40。

 パラメーター的には龍人>吸血鬼>>エルフ>人間。

 人間のままだと、ポイントが44そのまま使えるが、パラメーターは低い。龍人と人のハーフだと使用ポイントは35となり、ぎりぎりいける。だが、しかし……そうして本当に良いのかという考えが脳内をよぎる。



「ダンピールか……」


 ふと、そんなことを思い出した。確か、吸血鬼と人間のハーフのことだ。そういえば、人間とのハーフでは、ハーフエルフとダンピール、ドラゴニュートぐらいしか名称ないな。ダンピールのことを思い出すと、ダンピールのことが気になってきた。

 そして、ハーフの記述があったのは吸血鬼だけだった気がする。


「…………」


 説明では吸血鬼は迫害の対象となると書いてあった。ハーフにしても迫害対象だからわざわざ記入したのか。そして、定期的に吸血しなければならないといけないとの記述もあった。

 マイナス要因が多すぎる。しかし、理性がいくら否定しても、直感がこれを刺激する。目が、手が吸血鬼から離れないのだ。

 直感に殉じるかどうか。それは自分を信じるか否かの問いかけでもあった。


「…………ツ」


 悩んだ。1分ほど悩み。吸血鬼とハーフにチェックを入れた……。



「これでいいかはわからない。だが、何をしても後悔するはずだ。ならば、少しでも良い道を作らなければ。俺は直感を信じたい。そう、信じたい……」


 残り時間は5分を切っている。残りポイントは24p。良い道を作るために、急ぎステータスを見てみた。 


============================

各種パラメーター


名前:新城響

種族:吸血鬼と人間のハーフ

性別:男、女

顔:悪く、そのまま、美形

3サイズ(女性限定):

身長:そのまま、希望身長



HP100

MP50

STR(攻撃力):60

DEF(防御力):60

INT(賢さ):35

AGL(素早さ):45

DEX(器用さ):45


*能力値は1Pで1上昇。

身長、3サイズは1cm=1Pで交換。

 顔の造形は本人をベースに種族にあうよう変化します。

 美形は各自希望を申告してください。

 職員がそれに沿うよう、独断と偏見で決定します。

 一切の文句は受け付けないので高望みしすぎると危険です

(顔見知りの場合、同郷の者同士は不思議パワーでお互いがなんとなく認識できますのでご安心を)

=============================


 吸血鬼より落ちるが、人間より高い数値を示している。パラメーターはポイントを振る必要はないと判断し、他の項目をチェックする。

 性別は男のままで、顔の造形もそのまま。身長も。



「パラメーターはいいとしてスキルに割り振るか」


 自分のスキル振りを改めてみてみる。24pをどう割り振るか。


鑑定 レベル3

隠蔽 レベル3

索敵 レベル3

火魔法 レベル4

精霊魔法 レベル1

直感 レベル4


 隠蔽をレベル4にする。種族がダンピールなら隠すスキルのレベルを上げといたほうが良いからだ。残りポイントは16p。レベル4のスキルをあげるか、レベル3のスキルを2つあげるか、精霊魔法をレベル2にして、アイテムかパラメーターに割り振るか。少し、悩んで直感のレベルを5にした。自分の長所を伸すことにしたのだ。


 「終わった…」


 残り時間は2分を切った。最終選択画面と移行する。



============================

これでよろしいですか?


名前:新城響

種族:吸血鬼と人間のハーフ

性別:男

顔:そのまま

3サイズ(女性限定):

身長:そのまま



HP100

MP50

STR(攻撃力):60

DEF(防御力):60

INT(賢さ):35

AGL(素早さ):45

DEF(器用さ):45


スキル

鑑定 レベル3

隠蔽 レベル4

索敵 レベル3

火魔法 レベル4

精霊魔法 レベル1

直感 レベル5


アイテム

鉄の剣

布の服

皮のズボン

アイテムボックス

旅セット

異世界お金セット(小)


残りポイント:0p

=============================



 30秒ほど、画面を見つめ、決定ボタンを押す。



 すると……。



=============================

 これで本当によろしいですか?

→Yes

 NO

=============================


 確認メッセージが出てきた。Yesを選択する。


=============================

 え、マジで?

→Yes

 NO

=============================


 切れそうになった。人の神経を逆撫でするような問いかけだ。

 息を大きく吸い込み、Yesを選択する。




=============================

 では、良い旅路を

=============================


 こうして、俺のキャラクターメイキングは終了した。



=============================

残り時間 01:12

=============================


 

響「確認メッセージがうざい」


神「これも神の試練さ!選んだものが、本当に自信があるのかどうかの問いかけさ。しかし、本当はもうちょとあったのさ。職員に反対されてなくなったけど」


響「職員GJ」


神「あぁ、慌て、いらつく君達を見たかったのに」


響「さっきの台詞台無しだ!」

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