キャラメイク4 響の選択
とりあえず種族からか……。
種族のページをクリックする。
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種族
ヒューマン(人間)、エルフ、ダークエルフ、ドワーフ、ハーフリング……
獣人(猫)、獣人(犬)獣人(狼)、獣人(虎)、獣人(兎)、獣人(狐)……
半魚人、龍人、巨人、鳥人……
吸血鬼、天狗、人魚、淫魔……
翼竜、海飛竜、霊体、海獣……
ゴブリン、スライム、オーク、リザードマン、オーガ……
天使、悪魔 貴族 王
ハーフ
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Q&Aではこう書かれていた。
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Q1.種族が多くて、選べない!
A1.無難なのは人間。能力は低いが、種族数が多く、繁栄種族。
エルフ等の亜人は能力は高いが、種族数が少ない。人間に迫害される種族もある。
魔物系は上級者向け。人間が襲ってきます。人間嫌いにお勧め♪
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魔物系は除外しといて、最悪人間でもいい。別に、特別なチートを望んでいるわけではない。ほのぼのとした暮らしが出来ればいいのだ。そのために力が要るってのは滑稽な話だが。
安全を選ぶなら、人間。能力で選ぶなら亜人だな。種族は種類分けがされており、基本的に項目が進むごとに人間から離れるのだろう。そして、恐らく淫魔までの列が亜人だろう。
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龍人
龍を祖先とする種族。強力な力を持ち、頭に角を持つ。
力の強いものは先祖返りし、第二形態をとることができる。
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吸血鬼
夜を友とする種族。夜間の際には能力がアップする。昼は能力ダウンする。
姿は人間そっくりだが、血に目覚めてからは定期的に吸血をしなければならない。
他の種族から迫害されている。
人間とのハーフはダンピールと呼ばれる。吸血鬼より能力が落ちるが、こちらも迫害対象。
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消費ポイントは、エルフが30、龍人70、吸血鬼40。
パラメーター的には龍人>吸血鬼>>エルフ>人間となる。
龍人はパラメーターが高いせいか、消費ポイントも高いな。ハーフにすると半減されて手が届きやすくなるが……。
考えても、決まらない。時間も15分をそろそろ切りそうだ。飛ばして、次の項目へ進むほうがいいか。残りポイントで決めるのもありだ。
各種パラメーターは別にいじくる必要はないか。ポイントが余れば采配しよう。
次にスキルは時間がかかりそうなので、装備へと進む。
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装備
・武器
・防具
・道具
・その他
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まず『その他』に移る。
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その他
異世界お金セット(小)…5p
異世界お金セット(中)…10p
異世界お金セット(大)…20p
旅セット…5p
大きなつづら…15p
小さなつづら…15p
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旅セットは水や食料、外套と旅をする上で欠かせないものが入っているみたいだ。必要と思うのでチェック。お金も必要と思うので異世界お金セット(小)をチェック。つづらは消費ポイントの多さ、運要素と不確定要素が強いのでパスしておく。
武器は色々あるが剣でいこうと思う。オーソドックスが一番だし、心得も一応ある。
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剣
たけやり……1p
竹刀……1p
ささくれた木刀……1p
木刀……2p
欠けたどうの剣……3p
どうの剣……4p
錆びた鉄の剣……5p
鉄の剣……6p
錆びたはがねの剣……7p
はがねの剣……8p
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・
・
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武器は弱いもので構わないだろう。強い武器を選択しても扱いきれない可能性があるし。ここは、無難に鉄の剣を選択しておく。しかし、アイテムをクリックしないとポイントが表示されないのが、地味にいらつく。わざと時間がかかるようにしてるのだろう。
防具はぱっと見たが、いらないと判断。いきなり鎧とか着て動きまわる自信がない。だけど、着替え的な意味で、布の服(2P)と皮のズボン(2p)にチェックを入れる。数量指定がないのが悔やまれる。
現在の消費ポイント20.保有ポイントは130になった。
続いて、『道具』を見てみる。
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道具
10級ポーション……1p
9級ポーション……2p
サーベルウルフの毛皮……7p
5級ポーション……10p
アラキドの実……5p
銅貨5枚……2p
どくけし草……1p
10級マナポーション……3p
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・
・
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回復アイテムやらお金やらモンスターの素材まで入り混じっている。何のアイテムすらわからないものもある。他の装備みたいに分類表示してほしい。
そして、量が多すぎる。三桁をゆうに超える量がある。ここから必要なものをどうやって探せというのだ。
ふとキーボード見た。
「もしかして……っと、できた」
Ctrl+Fのキーを叩くと。検索ウィンドウが表示された。
少し悩んだ後キーを叩いた。
「………………あった」
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アイテムボックス…20p
アイテムを収納する。
積載量は持ち主のレベルに依存する。
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アイテムを異次元に収納するやつだ。
クリックして説明と消費ポイントを確かめてみる。
20pは許容範囲なので当然チェックを入れる。
しかし、アイテムボックスの周囲にはカモフラージュのようにボックス系のアイテムが表示されてあった。
「……他はいいか」
眺めてみるが、他にめぼしいアイテムはなさそうだ。探せば良いアイテムがあるかもしれない。いや、きっとある。神の性格的に分類表示されてないのは良いアイテムを隠すためだろう。だが、時間がない。13分をきろうとしている。スキルの選択に行かなければならない。
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スキル
*スキル最大取得数は6
個です。
格闘術、水魔法、体力増加、遠見、槍術、HP回復速度上昇、悪魔殺し
斧術、召喚魔法、二刀流、鍛冶、スライム殺し、咆哮
火魔法、調教、精霊魔法、短剣術、闘気術、魅了耐性
筋力増加、麻痺耐性、石化耐性、騎乗
状態異常耐性、剣術、精神異常耐性、弓術、鑑定、光魔法
火耐性、HP増加、風耐性、錬金、光耐性、泳ぎ
暗視、分析、隠蔽、気配遮断、毒耐性、直感、水耐性
調合、呪い耐性、料理、賢さ増加、杖術、裁縫、音楽
獲得経験値増加、索敵、気配察知、身体能力強化、辛運
筋力成長値上昇、看破、速さ成長値上昇、賢さ成長値上昇
必要経験値減少、鞭術、MP回復速度上昇、暗殺、不運
買値低下、MP増加、風魔法、速さ増加、闇魔法、生命力強化
土魔法、魔力消費軽減、詠唱短縮、詠唱破棄、無詠唱
竜殺し、棒術、混乱耐性、獣殺し
金運上昇、闇耐性、健康運上昇、土耐性、暗算
矢よけの加護、魔眼、鬼殺し、威圧、罠解除、眠り耐性、ラッキースケベ体質
売値上昇、危険察知、ゴブリン殺し、精力増強、賢者…etc
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数が多くて本当に嫌になる。気になるのをピックアップしていこう。
分析、直感、精霊魔法、隠蔽、鑑定、気配遮断、獲得経験値増加、索敵、魔力消費軽減、無詠唱、HP回復速度上昇、剣術。
あとは魔法をどれか1種類といったところだ。合計13個。最高取得数が6なので、厳選しないといけない。文字で効果は大体分かるが、似通っているものもあるため個別に詳細を見ていく。
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分析…レベル1 2P
敵の強さがわかる。レベル上昇に伴い、強さ以外のこともわかることもある。自身と相手のレベル差にも影響する。
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直感…レベル1 2p
直感。考えるな、感じろ。
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精霊魔法…レベル1 10p
精霊を介して扱う魔術。エルフが得意とする。中位以上の魔法は精霊との契約が必要となる。上級者向けスキル。
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隠蔽…レベル1 2p
実力を隠すことができる。相手の実力やスキルにより無効化されることがある。
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鑑定…レベル1 2p
アイテムを鑑定するスキル。そのアイテムが危険、有害かの判断に役立つ。
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気配遮断…レベル1 2p
自身の気配を遮断し、相手に悟られないようにする。
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獲得経験値上昇…レベル1 5p
獲得する経験値が増える。
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索敵…レベル1 2p
周りの敵の気配を察知するスキル。
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魔力消費軽減…レベル1 5p
魔法の消費を抑える。
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無詠唱…レベル1 10p
魔法名以外の詠唱せずに魔法を発生させる。通常より大幅に魔力を消費する。レベル上昇に伴い、無詠唱が使用できる魔法の種類、必要魔力が下がる。
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HP回復速度上昇…レベル1 4p
HPの自然回復量が増加する。
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魔法も種類関係なく、レベル1につき2pだった。
レベルを1上昇するごとに、消費ポイントが倍増されていく。
無詠唱の場合レベル1 10P、レベル2 20p、レベル3 40p……といった具合に。
ポイントはレベル毎に加算して消費するのではなく、レベル分のポイントを消費するようだ。つまり、無詠唱のレベル2を取得するのに必要なポイントはレベル1のポイントを足して30pではなく、20pで済むというわけだ。
「さて、どうするか……」
現在の保有ポイントは110p。種族のために30~50は残しておきたい。使えるポイントは最高80pぐらいか。取得できるスキルが6個なので平均13p。そして、さきほどピックアップした13個のスキルの中から6個選択しなければならない。
必要優先度が低そうなものから削っていこう。
まず、HP回復速度上昇は役に立ちそうだが、確実に必要かといわれた疑問が残る。気配遮断も同様。戦闘や狩りに使えるが、必須スキルではない。魔力消費軽減は、レベルが低いうちはあまり効果がないだろう。そして、必要ポイントも高い。獲得経験値増加はかなり有用ではあるが必須ではないと思われる。
分析、直感、精霊魔法、隠蔽、鑑定、索敵、無詠唱、剣術
これで、8個まで絞り込めた。逆に必須なのはなにか考えてみる。
精霊魔法は上級者向けスキルと書かれていたが、他の魔法と違い属性の記述がない。つまり、色々な属性を使えるということだ。どこに投げ出されるかわからない現状、サバイバルみたいなものだ。水や火を生産できるのは大いに役に立つともいえる。
隠蔽は自分の能力を隠せるのが魅力だ。先のことはなにが、起こるかわからない。手札を隠せるなら隠したい。俺のポイントは他より高い。もし同じ転生者にステータスを開示する場合、ずるい存在、チートとして嫉妬を受けるだろう。嫉妬ぐらいならいいが、共通の敵認識でも持たれたら厄介だ。集団を纏まらせる場合、一番簡単な方法は共通の敵を作ることなのだから。異世界の転生はグループで飛ばされるという。ならば隠蔽できるスキルは持っていた方が良いだろう。
鑑定はアイテムを鑑定するスキルだ。異世界は地球のアイテムが存在するか疑わしい。ギルドにおいては採取系の依頼が存在するだろう。そんなとき、このスキルがあれば役立つのかもしれない。スキル説明に気になる部分も無きにしもあらずだが、鉄板系スキルのはずだ。
索敵は周囲の敵を察知するスキルだ。異世界にはモンスターが存在するので、周囲の安全に気を配らないといけない。ならば、必要だ。
分析、直感、無詠唱、剣術、あとは魔法のどれか。合計5個のスキル。
これらのうち2つを選ばないといけない。
分析は敵の強さを知ることができる。敵を知り、己を知れば百戦危うからず。できれば、取りたい。
直感はわがままだ。自分の能力で最も自信があるものといえば、直感なのである。理性や情勢がAと判断しても、直感がBと判断した場合、結果としてBが正解だったということが多々ある。異世界に転生されても、直感が引き継がれるかはわからない。ならば、自身の形見として持って行きたい。
無詠唱は有用なスキルであるが、必要ポイントも高めだ。精霊スキルとの親和性はどうなのか。それが問題でもある。
剣術。剣を扱うには必須かもしれない。だが、異世界でもスキルが取れるらしいので、向こうで覚えるのも手だ。
魔法はどうか。精霊魔法があるからいい気もするが、万が一を考えるとやばい気がする。中位以上の精霊魔法は契約しないと使えないという記述がある。
ゲームなら、契約する道しるべがあるが、現実はそんなもの存在しない。契約できないかもしれない。序盤はいいが、それ以降有効ではなくなる可能性もある。そして、異世界では魔法がどのような存在か。素養のある人しか取得できないものなのか。精霊魔法とは別物なので、取得できない可能性もある。保険の意味も込めて一個は取得していきたい。
「となると……火か」
その場合は攻撃力のある火魔法がいいだろう。闇とか光とかはかっこいいが、どんなものがでるかわからない。危険だ。
悩んでも、決められない。時間がどんどん過ぎていく。残り時間が10分を過ぎた。
延長すべきかという悪魔のささやきが一瞬頭をよぎった。だが、あれは罠だ。ポイントが消費される。10pあれば、アイテムを整えたり、スキルのレベルをあげたり色々できる。そして、あれは神の罠のような気がしてならない。性格が悪い神のことだ。ただの慈善ではない気がする。
「悩むだけ無駄。後悔するのは後だ」
俺はそう考えて、スキルを選択した。
直感と火魔法。そのスキルを選んだ。
直感、精霊魔法、隠蔽、鑑定、索敵、火魔法
こうして、スキルを選んだ。
欲を言えば、全て取りたかった。だが、時間のなさで悠長に考えている暇はない。むしろ、考えれば考える程ドツボに嵌りそうだ。
それに、俺の考えが正しいのかも不明なのだ。スキルには罠があり、それに俺は引っかかっているという考えが一瞬頭をよぎる。
「…………チッ」
考えてもらちがあかない。
俺はその考えを無理やり頭の隅に追いやり、次の選択に急いだのだった。
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残り時間 09:12
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スキルの選択は、百人いれば百通りの選択があると思います。主人公はこういう選択をしたんだなーと思っていただけたなら。
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響「スキルのラッキースケベってなんなんだ?」
神「ラブコメ漫画のごとく、Hなハプニングが起こるのさ!」
響「使えるのか、それ?」
神「気になるあの子と仲良くなるフラグだよ!ま、ハプニングが起こった後のことは自己責任なので、そこは個人の腕の見せ所さ!」
響「つ、使えねぇ…」