挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
TSしたら美少女だった件~百合ルートしか道はない~ 作者:飽きっぽいニート志望

TSしたら美少女だった件

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

24/87

「自重ないなお前ら」

突然のことになって悪いが、自重ないなお前ら。と言わせてもらいたい。
その心は………朝っぱらから家に押し掛けんな男ども俺は後輩ちゃんと一緒に学校に行きたいんだ!である。
なんと家を出ようとしたら、家の前にたくさんの男たち。どうやら一緒に学校に行こう、と誘いに来たようなのだが、本当に自重してほしいとか思ったね。
まず家から出られないし、何より後輩ちゃんを誘って一緒に学校に行こうと思ったはいいけど家から出られないからそもそも誘うも何も学校に行くことすら難しそうなんだ。
今はどうにか家の中に閉じこもりつつ、証拠を手に入れて微妙に脅すことで事なきを得ているが、もうこれマトモじゃない。
いくら略奪愛への忌避感を取っ払ったからっていきなりこうなるとかなんなんだよ。比較的善良(個人的主観による)であるはずの日本人の国民性はどこへ行ったんだ!?
………そうか神様よ、テメェが犯人だったな。じゃあ今すぐ死に晒せゴルァ。

とか言っててもことは始まらないので、ここである男を呼ぼうと思う。
ちなみにそれは武じゃないぞ。そして後輩ちゃんでもない。むしろ俺の知る誰よりも、この男たちをどうにかできそうな男だ。
俺は電話まで近付き、受話器を取ってある番号へ掛けた。
「あ、すいやせーん。井上せんせー居ますかー?」
そう………我が校が誇る最強の体育教師、井上である。
あいつはかつて、別の高校に居た時に起きたストーカー事件を『ただ登下校時に付き添って威圧する』という行為だけでやめさせたという噂があるからな。
それを頼らせてもらおうという寸法だ。ちなみに確証はあって、いつもいつも凄まじい威圧感を発しているのにあれでまだ威圧はしていないという話があるんだが………それだ。
『あぁ、井上だ。どうした田中』
「家の前に結構な人数の男が居て、ちょっと問題解決をお願いしたいんですけども」
『ん?………あぁ、それならさっき五丈と鹿島と………よく分からんが一年の奴が心配して迎えに行ったぞ』
おいおい、武に郁馬に後輩ちゃん(これだけは不確定)だと?
まぁ少なくとも登下校時に三回連続で武タクシーを利用することにはならなさそうだから良いが、この三人だと………
武が物理、郁馬が精神攻撃、後輩ちゃんが脅迫で俺の立ち位置を全力で空中浮遊させてくれちゃいそうなんだよなぁ。
主に武が原因になりそうだけどさ。例えば『田中に手を出すと再起不能にされる(物理)』なんて噂が立ってしまいかねない。
そんなの嫌だね、俺だって出来れば普通の高校生活を送りたいんだよ!
まぁすでにTSやら何やらで普通の高校生活からは遠ざかってんだけど、気分だけでも普通側の人間でありたいんだ。
なんかすごい感じの(あやふや)刺激的な高校生活は望まん。だからお願いなんで至って普通の、平凡な生活をさせてくれ。

しかしそんな俺の願いは届かなかったのか………家の前から嫌な音が聞こえてきた。
擬音にするなら『グキッ』とか『あべしっ』とか。後者の方はちょっとわざと言ってる感もあるけど。
「おい由!迎えに来たぞ!」
そして家の前でわざわざ叫んでいる武。どうせあの嫌な音は中まで伝わっていると簡単に分かっただろうに。
でもこういったピンチの時は結構頼りになって便利で助かるぜ、武。
「ほいほい、ありがとな………ところでそこの奴誰?」
「あぁ、コイツはな………文ゲー部に入りたいらしいから、部長に掛け合って入部を何が何でも認めさせるって条件で人数増すために連れてきたんだわ」
そう説明したのは郁馬。
ふむ、文ゲー部の新入部員ねぇ。
女子で、なおかつ後輩ちゃんには及ばないし俺にも負けてるとは言え、かなりの美少女だから郁馬と武の力を借りるまでもないと思うんだけどなぁ………
まぁ、助けに来てくれたんだからありがたく思っておくとしようか。
「ところで名前はなんと言うんだ?」
「大徳寺 加奈です!」
そうか、加奈ちゃん、ね………
ところで大徳寺という苗字にはものすごく聞き覚えがあるんだが………まぁ気のせいだろうよ。
とにかく、俺を助けに来てくれたことに関しては感謝感謝、である。

さぁ、学校に行こう。
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ