「緋崎君、ちょっといい?//」
「くだらん用だったら帰るぞ。」
いきなりだが
今の状況を説明したい。
学校の昼休み。
俺、緋崎 燈夜は
いつものように親友の樹と飯を食べてた。
「今日、何の日か知っているか?」
と、聞いてきた。
「2月14日、
憐れな男共がくだらない妄想に夢見る日。」
「ひどくねぇか?」
「事実だろ?
後藤の奴を見ろ。」
樹の振り向いた先には
ブサイクな後藤が
義理チョコを本命と勘違いしてニヤついていた。
「まぁ・・・たしかにな。
とゆうか、お前はどうなんだ?」
「そもそも貰ったことねぇし。」
樹が信じられん、という顔をしているが
実際貰ってないのだ。
「でも希望とかはあるだろ?」
「貰ってない分
貰ったらかなり喜ぶな。」
「狙っている奴とかいるのか?」
「狙ってもらえるモンでもないだろ?」
「欲しい奴はいるんだ。」
樹が教えろ〜といっているが
いうつもりはない。
俺が好きな奴は
俺とは正反対の奴だ。
俺はいわゆる不良だ。
アイツ、春咲 優奈は
大人しい、可憐という言葉が似合う奴だ。
前に一度話しかけたら
周りの奴から何するつもりだ!といわれた。
・・・ちょっと落ち込んだ。
まぁ、そんなわけで
今年も俺には関係ないと思ってた。
そして放課後。
「緋崎君、ちょっといい?//」
「くだらん用だったら帰るぞ。」
となったわけだ。
正直俺は
好きな奴にはどう接していいかわからない。
「それで?
用件は何だ?」
思わず素っ気ない態度を取ってしまった。
「えっと・・・その、す、好きな人とかいる?//」
ヤバイ。
何がって俺の心臓が。
「あぁいる。」
目の前にな。
「!そっそっか。
いるんだ・・・。」
なんで泣きそうになるんだよ。
「用はそれだけか?」
気の利いた言葉はないのかよ、俺。
「えっと・・・
迷惑かもしれないけど//
その・・・好きなの//」
そういってチョコを俺に渡し黙ってしまった。
・・・俺はどうすればいい?
1 抱きしめる
2 押し倒す
3 口説き落とす
4 ダッシュで逃げる(笑)
何だこの選択肢は!?
特に2と4は!!
どっちも駄目だろ!!
・・・はぁ、
とりあえず、1か3か。
3は無理だな。
正直今喋ってるのも奇跡に近いのに・・・。
ていうことは1か。
(この間約0,1秒)
行動は速かった。
ギュッ
「え、え//」
「迷惑なんかじゃない。
いったろ?好きな奴がいるって。
お前のことが好きだ、優奈//」
「わ、私・・・グス、嫌われ、てるの、ヒック、かと」
「泣くなよ、
どう接したらいいのかわからなくてな。
ごめんな。
不安だったんだよな。
泣かせちまってわりぃな。」
涙で濡れた顔を上げてキスをした。
「好きだ、優奈//」
「私もだよ、燈夜君//」
最高のバレンタインだな。
ちなみにチョコは俺好みの甘さ控えめのやつだった。
次の日、
なぜか樹に優奈がお礼をいっていた。
|