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間章その一『星波学園の人々』16
  ★夜衣斗★
 飛矢折さんが最後に案内してくれた場所は、星波学園高等部生徒会室だった。
 最後にここを案内された理由が分からず、飛矢折さんを見ると、飛矢折さんは生徒会室の扉をノックした。
 ……?
 「どうぞ」
 無感情で平淡な声が生徒会室からした。
 「失礼します」
 飛矢折さんが一礼して生徒会室に入ったので、俺もやや慌てて後に続く。
 生徒会室には、無表情なメガネ娘がいるだけで……その人は淡々とノートパソコンを操作していた。
 無表情なメガネ娘は、クイっとメガネを上げ、俺を見る。
 「転校生の黒樹 夜衣斗さんですね。話は窺ってます……私は高等部生徒会副会長・村崎(むらさき) 好美(このみ)です……空いている適当な椅子に座ってくれますか?」
 促されて俺は村崎さんの対面の椅子に座った。
 すると村崎さんはまたクイッとメガネを上げ、飛矢折さんを見る。
「案内の人は、ここまでで結構ですので、お帰り下さい。ご苦労様でした」
 そう言われた飛矢折さんは一礼して生徒会室から出て行ってしまった。
 ……ちょっと心細いんですけど……。
「本日、黒樹さんに来ていただいたのは、生徒側からの校則説明の為です」
 ……校則ね……。
 「この星波学園は、大人の敷いた校則以外に、生徒が独自に作ったいくつかの校則があります。細かい校則は生徒手帳や学校各所にある端末から確認できますので、時間がある時に必ず確認してください」
 ……時間がある時ね……てか端末?……本当に金が掛ってる学校だな……。
 「それ以外の重要な校則を、これから説明したいのですが……」
 それまでそれほど感情を表に出していなかった村崎さんが、そこで初めて顔を曇らした。
「……ですが、見ての通り、現在生徒会室には私以外いません……今から説明する校則は、生徒会長が説明しなくてはいけない校則になってますので、少々待っていただけますか?」
 よく分からないが、そう言うことなら仕方がないので、俺は頷いた。
 ……それにしても、女性と二人っきりで待つのか………物凄く気まずいんですけど……他の生徒会役員さん早く来てれ……。


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