ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
プロローグ23
 CAサーバントに組み込まれた棒の正体は、爆発力で対象に撃ち込まれる『杭』。
 剛鬼丸の様な高速で動き、硬い敵に対して考えたサーバント……だったんだが……。
 杭は少し進んで、止まってしまった。
 「夜衣斗さん!止まっちゃいましたよ!?」
 「オウキ!」
 驚く美羽さんをとりあえず無視して、すぐさま次の手を打つ。
 「セレクト。ブーストハンマー」
 オウキの左脇が開き、長大な棒が飛び出す。
 オウキが棒を両手で構えると同時に、棒の先端から液体が出て、瞬時に硬化、巨大な円柱になった。その円柱の片面には、ロケットで見る様なわかりやすいブースターが付いている。
 「打ち込め!オウキ!」
 命令と同時に、オウキは一気に近付き、ブーストハンマーを振り被る。
 「ブースト!」
 ブーストハンマーが振り下ろされるタイミングで、ブースター点火。目で追えないスピードで杭に叩き込んだ。
 とてつもない金属音がしたが、杭は少ししか食い込まない。
 二撃目。更に少し食い込むが、同時に防御鱗に封じられている剛鬼丸の両腕両足が少しずつ動き始める。
 三撃目。四分の一ほど食い込むが、右腕の防御鱗が振り払われ、クラッシャーアームサーバントが掴まれる。
 四撃目。打ち込む前に、クラッシャーアームがはがされる。だが、杭はしっかりと食い込んでいた為、杭だけ胸に残る。オウキはそこにブーストハンマーを振り下ろす。それでようやく二分の一まで杭を打ち込めた。
 五撃目。剛鬼丸を封じていた全ての防御鱗が振り払われ、オウキに殴り掛かる剛鬼丸。その放たれた拳を腹部に食らいながら、ブーストハンマーを剛鬼丸の頭頂部に叩き込んだ。
 上下に吹き飛ぶ二体。
 上に吹き飛んだオウキは、直に空中で停止した。だが、その腹部には、はっきりと分かるほどに拳型に凹んでいる。
 下に吹き飛んだ剛鬼丸は、いつの間にか海岸に出ていた為、海に落ち、大きな水柱を上げた。
 ブーストも具現化現象だったのか、意識がもうろうとし始め、俺は美羽さんの背中にもたれかかってしまう。
 「大丈夫ですか!夜衣斗さん!?」
 美羽さんは驚き、心配そうに声を掛けてくるが、俺はそれに返事が出来ない。
 このまま意識を失ってしまいたいが………そうもいかなかった。
 海面から、再び水柱が上がったからだ。


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。