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プロローグ11
 冷凍弾で凍っていた骸骨犬達が、次々と自らの炎で復活する。
 そんな危機的状況に、俺の次の一手を打ちかねていた。
 こういう場合……ゲームとかでは、聖水とか回復魔法で倒すんだろうけど……いくら非常識な現実にさらされているからと言って、ゲームじゃないしな……となると、やっぱり全身を消滅させるような攻撃か?……『あれ』だと一体一体に時間がかかり過ぎるし、広範囲系の攻撃だと……どう考えても近過ぎるよな……どうする?
 などと考えなら、俺は倒れている男性を見る。
 かなりの出血をしていて、一切動かない。
 何とも言えない恐怖と動揺が俺の中を駆け巡った。
 どうする?救急車……って現状で救急車なんて……それに……いや……だけど…。
 思考がまとまらない。
 何の解決策も浮かばないまま、全ての骸骨犬達が完全に復活した。
 時間稼ぎの為に、もう一度、冷凍弾を撃つ様に命令しようとして、その男性の変化に気付いた。
 倒れている男性の身体から、消えたはずの剛鬼丸がゆっくりと姿を現し始めるのを。
 何なんだ?
 と考える間もなく、唐突にオウキが拳銃を両腕に勝手に収納し、素早く俺に近付き、俺を抱えあげた。
 本当に自分の意思を持っているようだが……いきなりなんなんだ?
 オウキは俺の戸惑いを無視して、そのままジャンプした。
 周囲の光景が一気に流れるほど高く早くジャンプされた為、俺は急激なGの変化に一瞬意識が飛びそうになる。
 上昇から下降する直前で、オウキは自身の機能の一つである背中の白い翼の様な飛行装置『ウイングブースター』を開き、現れ、空中に静止した。
 文句を口にしようとした瞬間、下の方で激しい閃光が発生した。
 光に視界が奪われ、空気が激しく動くのを感じる。
 徐々に見えるようになり、まだかすむ目で下を見ると……そこには、『クレーター』があった。


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