求道者よ
主よ 我を導きたまえと女がのたまえば
祈り通じて 降臨する光よ
主よ 我が道はいかがすればよろしいかと宣えば
光 我が命ずるままに と 言の葉降らす
されど 闇よ 地より現れ
お前さんはそれでよござんすかと 嘲笑す
去れ 悪魔よ 惑わすな 我が信徒を と言の葉降らせば
悪魔笑いて 貴様こそ と返す
戸惑う信徒に 悪魔よ笑う
貴様は 自分の言の葉持たず 光の奴隷となりしか
否 と叫びし 女の前より 光も闇も消えたもう
やや経ちて 茫我の女に 男の声ぞ背後より
迷い子よ 迷いこそが我らが道 悩みて自ら見付けしが我らが道
言葉を無くして 立ち去る女 見守る男の眼差しこそ 優しけれ