縦書き表示RDF


作:Maria


これが最後の恋だといい。



私にとって最初で最後の真実(ほんとう)の恋。





雨なら、やまなくていいよ。
このままずっと雨でいい。
雨がいい。





私は、太陽なんか見たくない。






私には、君が居れば十分なんだ。





私の想いが君に届かなくたってかまわない。














たとえば雨がやまなくたって、私は大丈夫よ。





たとえば二度と、君が振り向かなくたって。





「あのね…好きなんだよ」



タイミングなんてたくさんあった。
声に出そうと思えばきっと、きっといつだって君に伝えられたはずなんだ。





これは私が選んだ答えなの。
私がそれでいいって思った結果だから。





後悔なんてするはずない。





だから、たとえば君の無邪気な笑顔が、私以外の誰かに向いてたとしたってかまわない。





君の優しい視線も、
君の柔らかな口調も、






私にはきっと届かない。
触れることは出来ないの。



たとえばとても、雨が冷たく寒くても…



私は全然つらくなんてないの。





雨が降り続いても…



光が見えなくても…



出口がなくたって…





雨が好きなの。



私は雨がいい。



やまなくていいの。





苦しくたって、哀しくたって、君を想っていたいの。





君が好きなの。





君が好きなんだ。



光なんて見たくない。
私には君以外の何も必要ないんだ。





だから、雨はやまなくていい。
ずっとずっと雨でいいの。






苦しみさえも愛おしい。





哀しみさえも、涙さえも手放したくはないの。





どうか…





どうかお願い。





雨よ。






降ることをやめないで…














ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




◆BACK
小説家になろう