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SoulTaker Ruin 
作:フリーダム



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Request:0 Disaster that came from the devil world(魔界から来た災厄)

人類の多くは知らずにいた

『魔族』という遙か昔に袂を分かった兄弟が存在する事を。

『魔族』が住む『魔界』と称される星が太陽系に複数存在する事を。

人類の多くは知らずにいた。

しかし、西暦2500年。

全人類は『魔族』の存在を否応無しに知る事となる。

突然地球に飛来した隕石によって。

宇宙から飛来した隕石は地球の文明に大打撃を与え、一瞬にして全人類の四分の一を死滅させた。

時同じくして地球上に後に『アンノウン』と命名される未知の生命体が出現し、半年足らずで生き残った人類の三分の一を死に至らしめた。

後に『大災厄』と呼ばれるこの出来事により、隕石が飛来してから一年と経たずに人類はその半数を失った。

このままでは人類が滅亡するのは時間の問題であった。

しかし、人類を滅亡から救う為に二人の『魔族』が地球に舞い降りた。

一人はその名は天照大神アマテラスオオカミ

日本神話における太陽を司る女神。

彼女はその数を爆発的に増やし世界各地で人類を襲い続けていた『アンノウン』を駆逐する為に組織を創設した。

天照大神に選ばれ、加護を受けし者達の集団。

その名を『GRAND GAIA GUARDIANS』(グランド ガイア ガーディアンズ)通称『TRI G』(トライ・ジィ)と言う。

『TRI G』は天照大神より与えられた力を行使して、生き残った人々を救うべく『アンノウン』を駆逐していった。

もう一人の名はグラシア。

少年の姿をした魔族。

彼は世界各地を一瞬で移動し、たった一人で生き残った人々を救済し始めた。

彼の右手は無から物を創り、食料や衣類といった物資を生みだしては『大災厄』で被災した人々に分け与えた。

彼の左手は如何なる怪我や病をも一瞬にして治療し、『大災厄』で傷ついた人々を救った。

彼の予言は寸分の狂いもなく現実となり、『大災厄』で迷える人々を導いた。

人々はそれらを奇跡の力と讃え、グラシアを『神子』・『救世主』と呼んで崇め始めた。

そしてグラシアを崇める人々の一部がグラシアを教祖とした『グラシア教』を構成し、信者となってグラシアと共に救済を始めた。

『TRI G』と『グラシア教』の活躍により人類は『アンノウン』の脅威に晒されながらも、滅亡することなく1000年の時を生き抜いた。

1000年という時間は崩壊した国家と失われた文明を新生するには十分な時間であった。

人類は一度失った地球の覇権を再び掴もうとしていた。

しかし、人類の多くは知らずにいた。

『大災厄』を引き起こした隕石の正体が、実は人類滅亡を望む『魔族』であった事を。

その『魔族』が地球の奥深くに潜み、着実に力を蓄えている事を。

まだ人類の喉元には滅亡という名の刃が突きつけられたままである事を。

人類の多くはその事を知らずにいた。

そして西暦3500年。

「兄様。早く、早くぅ!」

かつて『日本』と呼ばれていた国、『ジパング』に17歳になる少年がいた。

ウララ。そんなに急がなくても船は逃げないぞ。」

少年の名は、武神龍人タケガミリュウト

「豪華客船だよ!世界一周だよ!早く乗らなきゃ損だよ!!」

家庭の事情により母子家庭に育った彼は、5年前に母親を亡くしてからは12歳になる妹の麗と二人で生活していた。

「急ぐあまり転んで怪我でもしたらそれこそ損だぞ、麗。」

母親が残した莫大な遺産により、二人は何不自由なく生活する事が出来た。

「大丈夫だよ。だって転んでも怪我する前に兄様が助けてくれるもの。そうでしょ、龍人兄様?」

たった二人っきりの家族であったが二人は幸せだった。

「やれやれ・・・・まだまだお子様だなぁ、麗は。」

その幸せは今日で終わる。

「失礼な兄様。今日で私は13歳、もう立派なレディよ。」

奇しくも今日、8月10日は麗の誕生日であった。

「兄さんは驚いたよ。夜中に一人でトイレに行けない子が立派なレディだったとはね?」

もう間もなく人類の1000年に渡る永き戦いにピリオドを打つ者、いわば人類の救世主が誕生する。

「兄様のいじわるぅ。」

その救世主こそ武神龍人、その人である。

「アハハハ・・・・じゃあ麗が剥れている隙に兄さんが一番乗りっと。」

彼は死と再生を持って覚醒する。

「兄様ずる〜い。」

大切な存在を奪われ、未来に絶望し、希望を奪った者達を憎悪し、それらに復讐する為に『黒き太陽』を受け入れ戦う悲劇の救世主として。

「アハハハ・・・早くおいで、麗?」

彼はそうなる事を未だ知らずにいた。


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