No.00 はじめに
この作品は【覆面小説家になろう】という企画の短編集です。
今回のテーマは「雨」
18人の覆面作家たちが描く雨の物語をご覧あれ。
そして貴方は、彼らの覆面の中身を当てることができるでしょうか。
推理も併せてお楽しみください。
※一部作品は7月2日の企画終了後、各作者様のIDにて再登録されています。
ご了承ください。
以下、各話あらすじです。
No.01「めぐりめぐってめぐるもの」
妻を失い、生きることに専念する父親。妊娠し、結婚を決意した娘。父と娘、二つの視点から描かれる、めぐりめぐる一つの物語。
※この作品は作者様のIDにて再投稿されています。
No.02「雨はこの穢を、洗い流してくれるのだろうか」
俺と彼女は約束したんだ。この雨に汚れた血を洗い流そうって。ほんとに、ただそれだけだった筈なんだ……。
No.03「訪れる人」
優しい雨の午後、老女の茶室を訪れたふたりの客人──
雨が上がるまでの、ひとときのお話です。
No.04「走馬灯の刹那にめぐる貴女」
貴女は、策を講じて貴女を娶った私を今でも恨んでいるだろうか――? 恋の罪を背負ったある男の、臨終の刹那にめぐる想いを綴ったほろ苦い恋の物語。
※この作品は作者様のIDにて再投稿されています。
No.05「Under the Sun」
学校帰りに突然の雨に遭った中学二年生の少女・翔。誰もいない神社で、見知らぬ青年と雨やどりすることになってしまい、何かされるのではないかと緊張していたが……。少女と青年のほのぼのストーリー。
※この作品は作者様のIDにて再投稿されています。
No.06「恋の空模様」
あの人に会えるのは、雨の日だけ。ある梅雨の日々、とある女子高生の、ささやかな恋模様。
No.07「骸の雨に花が咲く」
異形の雨が降り注ぐ世界。それを打ち砕く高機動兵器『人傘』。人傘を作る換装技師の青年は、今日も独り、ため息混じりに暗雲を見上げていた。そして彼の傍らに『彼女』が現れる……」
No.08「Early summer rain」
大学四年になった僕は高校最後の年、ケンジと走り、あの日気まぐれな五月雨が降っていた事を思い出す。あの日と同じ、気まぐれな五月雨の降りしきる山林の車道を僕は行く。同じ時間に追いつく為に。
※この作品は作者様のIDにて再投稿されています。
No.09「一面の雨」
雨は何にでも、平等で均等。
雨は決して嫌いではない。でも、そんな日に結城亜矢華が見てしまったものは……。救いはあるの?
悲しい恋愛話です。
No.10「雨を降らせたのは誰?」
彼女は問う。誰が雨を降らせたのか? 絶望は心を彩る。彼女は甘い蜜を吸って笑う。
No.11「空色パラソル」
傘好きの莉子が夕立の中見かけたのは、傘嫌いの勝史。ずぶ濡れになって歩く彼の背中が気になって仕方ない。勝史が傘を差さない、本当の理由を知りたくて、莉子は必死に追いかけ始めるのだが……。
No.12「アマゴイ」
私はお隣さんと天気の話をする。雨が降らないと困ると。
真夏のある日。ほのぼのとした私とお隣さんの会話。
No.13「未来への絶望」
ある女子高生の絶望したお話
No.14「かみさま。」
灰色に濡れた家。赤く点滅するランプ。すべてを奪い去る雨の音。この胸がふるえるとき、それは神様からの合図。
No.15「彼と彼女と夏の雨」
OLの彼女には同棲し始めた愛する彼がいた。しかし浮気性の彼はそうはいかなかった。その彼が急におとなしくなった時、彼女は……
No.16「つゆひめおに―桃太郎異説―」
昔話・桃太郎に出てくる姫を視点にした、全く別物の話。ちなみにタイトルは言葉遊びです。
No.17「鎖雨樋」
雨の音がする。家の中、街の中、私の記憶の中。しとしとしとしと。しとしとしとしと。長らく降り続くこの雨に終わりはあるのだろうか。鎖樋を伝う水の行く先。
No.18「君は知らない」
主人公・拓と同級生・文月の、雨宿りの情景。拓は自分の気持ちを彼女に届けることができるのか。――毎日顔を合わせる。それだけで良いと思っているのに、時々苦しくなる。こんな想いを、たぶん君は知らない。
以上、18編。
覆面作家名簿(50音順敬称略)
天崎剣
あんこだま
あんのーん
eleven-9
梶原ちな
北加チヤ
光太朗
こっこ
サイレンス
雑草生産者
椎野千洋
takao
藤野朔夜
藤夜要
ハシルケンシロウ
牧屋美邦
マグロ頭
yoshina
以上、18名。
それでは、覆面小説をお楽しみください。