魅音の誕生日は本来5月17日らしいのですが、
とりあえず物語を合せる為に6月にしておきました。
第1話:誕生日
そして翌日。魅音の誕生日まであと何日だろう。確か17日だったから・・・明後日か。
「おっはよー!圭ちゃん!おじさんの誕生日プレゼント、用意してるかな!明後日だからね、明後日!忘れたらスク水と猫耳でも・・・」
「あぁ、誕生日プレゼントか。悪いが用意をしたとかはノーコメントだな!」
レナとの約束を破ってはいけない。用意をした?って聞かれたら、ノーコメント。って言っておいてねと言われたからだ。
「ちぇっ。ねえナツ、おじさんは英語が苦手なんだよー。だから教えてくれる?」
まだ先生が来ていないがもうするのか!?
・・・・・・がナツはノートに何かを書いている。聞いていない。
「ナツ・・・ナツ!!」
魅音は悪知恵を使い、書いていたノートを奪った。
「え?呼んだ?ごめん」
ずらっと書かれた文字。その中に魅音は気になる単語を見つけた。
「・・・オヤシロさま・・・?」
ノートにずらずらと書かれてある文字の中にオヤシロさま・・・という単語がある。俺はすぐにそのノートをナツに返した。
「オヤシロさまのことについて気になっただけだよ。知りたいのはその・・・なんていうか・・・」
「あぁ、そういうことね」
つまり、都会では聞いたことのないオヤシロさま。だからそれはなに?と思って調べていたらしい。
「オヤシロさまっていうのは雛見沢の守り神なんだよ。これで謎は解けたかな?」
「うん」
ただ、オヤシロさまは誰?と思っただけに違いない。
そして今日は白熱した部活!!・・・をするかと思ったら、明日の準備の為、レナが精一杯の嘘をついて中止にした。
魅音は渋々しながらとぼとぼと帰り、俺らも帰ろうとしたとき。
「手作りカード、昨日渡したよね?あれ大切にとっておいてね☆」
「ああ。そんなの当たり前だろう???」
ナツの笑顔が可愛かった。レナや梨花ちゃんに負けないくらい、輝いている笑顔。
その笑顔が崩れるって言うのはもう信じない。惨劇を打ち破った俺らにはそんなの理解できていた。
※梨花視点
沙都子はもう眠っているのね。明日は何かが起きそうな予感がする。魅音の誕生日に何かが起きそうと私は感じる。これは勘だけれどどう思う?羽入。
「・・・・・・?? どういうことなのです・・・?」
「例の転校生。海原千夏。何かが気に食わない。何かおかしいことを感じるの」
羽入は気難しい表情を浮かべていた。
「それは気のせいではないのですか?」
「・・・・・・けれど圭一と買い物をしているとき、何かがおかしかった」
・・・・・・これは私の予感だけれど鷹野に少し千夏は似ている。鷹野と何か関わりがあるの?
考えすぎね。
そして翌日。魅音より先に行った俺らはクラッカーを鳴らす準備を始めていた。ナツももちろん参加している。
「おっはよー☆」
ガラッと開けた瞬間。
パーン!パーン!パーン!
クラッカーが鳴った。
「誕生日おめでとう!」「おめでとなのです」「魅ぃちゃんおめでとー♪」
あれ?クラッカーの音一個足りなかった気がする。ナツが持っているクラッカー、開けていないッ!?あ、でも・・・鳴らなかったっていうこともありえる。
「あれあれあれあれぇ〜?ナツちゃん、クラッカー鳴らしてないよぉ?おじさんの誕生日を祝うつもりがないならスク水に猫耳をつけちゃうよぉぉぉぉ〜!?」
「・・・祝うつもりないですし」
ボソリと言ったその言葉。祝うつもりがない!?
「あれあれあれあれぇ〜?今・・・なんて言ったのかなぁ?」
すると先ほどまでの表情が変わっていた。
「お誕生日おめでとう☆クラッカーが不発したんだねぇ☆」
・・・・・・なんださっきの・・・・・・表情・・・。祝福するつもりがないような言葉。魅音のことを・・・からかっていただけなのか・・・?
「魅ぃちゃん、はい、これ☆レナが選んだかぁいいクマさんだよ・・・だよ」
「レナらしいね。かぁいいクマさん・・・レナが持っていてもいいのに。おじさん、こういう可愛いもの似合わないからさ!」
魅音はそう言うと豪快に笑う。
「魅音さん、これは私と梨花からの誕生日プレゼントでしてよ」
沙都子が渡したのは猫のキーホルダー。誕生日が腹に刻まれている。
「あぁぁぁぁぁ。これ・・・ねぇ。嬉しいなぁ。さぁーて・・・圭ちゃんに海原さん」
「ナツって呼んでくださいな」
ナツは俺らの仲間だから・・・苗字で呼ぶと親しくない気がする。ましてあまり喋っていないクラスメイトなら海原さんと呼んでもおかしくない。
「こほん、失礼失礼。圭ちゃんにナツは・・・どういうプレゼントかな?忘れちゃったとかぁ?!そしたら・・・スク水に猫耳でも・・・どう?」
「おいおい・・・話を勝手に進めるなよ。俺とナツからの誕生日プレゼントはこれさ」
魅音の手元に興宮で買った可愛い人形を置いた。といっても結構小さくないからバレずに持て行くのに苦労した。
「わ・・・え・・・に・・・人形・・・!?」
魅音の頬が真赤に染まっている。意外なプレゼントに返事が困っていると思う。
「わぁ☆圭一くん、その人形かぁいいねぇ☆はぅ〜!お持ち帰りしたぁい!」
「圭一は女心を理解しているのですね。にぱ〜☆」
レナやナツがヒントをくれたからこの可愛いといえる人形をプレゼント出来ることが出来たんだ。ナツとレナに感謝をしないとな。
「よーし!おじさん嬉しくて今日の部活もなしにしようか!と言いたい所だけれど・・・ナツがいてまだ正式の部活はしていないから今日はしようか!」
「お―――――!!」
そして放課後。魅音は張り切ってナツに言う。
「海原ナツ、キミを我が部のメンバーにいれたい!よって今日の部活は海原ナツの実力を調べる為にババ抜きを行うっ!!」
「ババ抜きかぁ。懐かしいなぁ☆」
都会で育った俺や海原さんはトランプ系はあまりしないでゲームや漫画をしているのが当たり前だ。
「あれあれあれぇ〜?いいのかなぁ?我が部は遊びじゃないんだよ?」
「そんなの分かってますよ。手加減無用ってことですよね?」
ナツの表情が本気だった。
「そういうこと。今日の罰ゲームは軽く行こうか。負けたら猫耳つけて帰る。それだけでいいよ。ナツもいることだし」
一回戦のみ行う真剣勝負のババ抜き。
手加減したら猫耳が待っている。猫耳を回避するには5位に入ればセーフだ。
「えーっと・・・じゃあおじさんはこれだね☆」
もちろん、傷があるカードを使っているわけではないから自分の運だけが頼りである。
「あがりなのです」
!? 梨花ちゃんが・・・1位!?本来なら魅音が1位なはずだ。
「あがりかな・・・かな☆」
「あかりですのよ」
パンパンとレナと沙都子があがる。・・・このカードを・・・。お、あがりだ。
「あーがりっ」
俺があがったことを聞くと魅音はほへっとした表情だった。
「おおおおおおおおお・・・おじさんがもしかしたら猫耳のやつつけることになるのっ!?」
「そうだね。魅ぃちゃんがこのままペケだったらね」
ペケ・・・。久しぶりにその言葉を聞いた。
ナツは猫耳の恐怖を恐れずにただ鼻歌で都会でヒットしていそうな曲を歌っている。そんなに余裕があるならあがれば猫耳の刑にはならないはずだ。
「ぬぬぬぬ・・・。ナツは・・・余裕ぶってるねぇ。けれどおじさんが今ジョーカーを持っている。2枚のうち、どちらかがジョーカー。次の・・・次、ナツが引いたカードで勝敗が決まるんだ!」
ナツはその言葉を聞くと目つきが怪しくなっている。
「くっくっく・・・。私だって余裕ぶっているのにはもちろんのこと理由があってのことよ?理由なしに歌っている馬鹿がどこにいると思うかしら?」
ナツが慎重にトランプを選ぶ、と俺は思ったがナツは魅音と一緒で大雑把にいくみたいだな。ナツが手を伸ばし、引こうとしたのはジョーカーだ。
魅音は表情を変えずにそのまま引かれるジョーカーを見る。
ピッ。
ドサッ。
魅音はカードを机にぶちまいた。
「やったぁ――――☆おじさんの逆転勝利だねぇ☆」
最初は俺やレナもそのことに対して騒ごうとしたがあるものを見て、騒ぐのをやめた。今、何が起こったのかが分からないからだ。
魅音の手元に残っているのは本来ならスペードの2だ。が、そのスペードの2がなく、ジョーカーが残っている。
そう、ナツは魅音のジョーカーを引こうとし、魅音を騙したのだ。引こうとしたが高速でジョーカーの右にあるスペードの2を素早く引き、魅音があがり、と思わせたということだ。
「残念ね。園崎さん。私の勝ち」
「・・・・・・へ?」
「・・・そういえば園崎さんが言っていたよね」
ナツがそう言うと罰ゲームの確認らしいので俺らも言う。
「罰ゲームは」
「ビリの人が」
「猫耳を」
「つけて」
「帰るのです」
そ、猫耳をつけて帰る。
「あはははははははははっ・・・。まだエンジェルモードの制服よりマシだけど・・・部長としての立場がないよ・・・。あははははっ」
「悔しいのならリベンジしたらどうかな?」
俺はレナと別れ、家へと戻った。ナツはどうやら先に帰ったらしい。
※ナツ視点
竜宮さんが言うにはここは宝の山らしい。元々ゴミの中に価値があるものがあったらしいからそれでかぁいいものがあったから宝の山、らしいんだけど。
この雛見沢村にはオヤシロ様の祟りがある。それで連続怪死殺人事件が起きているらしい。
週刊誌にその1年目が載ることが多いでしょうけど私はそこのところは触れないでおく。祟りにあったら怖いから。
パシャッ。
カメラの音で振り向いた。そこにいたのは体格のいい眼鏡をかけたおじさんに神秘的な女性がいた。
「・・・誰です?」
「あぁ、君は例の新しく来た人か」
私の名前を知らないとなるとこの村の住人ではないとなる。カメラマンだなこの人は。
「僕は富竹。この人は鷹野さん」
「くすくす・・・。こんなゴミ山で何を探しているの・・・?レナちゃんに似ているわね。海原さんは」
「似ていて結構。その言葉、あなたたちに返しますよ」
思わぬ言葉に富竹とかいう人は驚きを隠せていなかった。
「そういえば君はオヤシロさまの祟りを知っているかい?」
「あぁ。あの連続怪死事件のことですね。それも私の友人達の親族が死んでいると」
調べたから分かってる。
2年目はダムに賛成していた夫婦が綿流しの日に旅行に行き、旅行先で転落。そのとき、娘も一緒にいたらしいけど怪我は一切ない。そういえばどちらかの遺体がないらしい。その夫婦の娘がが北条沙都子。
3年目は古手神社の神主さん。賛成していた夫婦をかばったらしい。それで謎の病気にかかって死亡。奥さんはその晩のうちに自殺。だが遺体はなし。古手神社の一人娘。それが古手梨花。
4年目は北条沙都子を引き取った叔母が撲殺。犯人は捕まったけど刑務所らしきところで死亡。行方不明者は北条沙都子の兄、北条悟史。
5年目は誰が死んで誰が消える?
「おやおやおやおや?それはとっても分かっているね」
「明後日ですよね。梨花ちゃんが鍬を使って何かをするの。皆は祟りを恐れて参加する。そう言いたいんですよね」
すると富竹が言う。
「気をつけたほうが良いよ。もうそれ以上この村のことについて触れないほうがいい。キミも祟りにあって消えてしまうよ?」
そう言うと富竹と鷹野は消えた。
・・・キミも?
じゃあ富竹は祟りにあったことがあるっていうの?
【登場人物】
【富竹ジロウ】
フリーのカメラマン。
綿流しが近くなると訪れる。
【鷹野三四】
富竹と一緒にいる。
病院のナースを勤めている。
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