ブックリスト登録機能を使うには ログインユーザー登録が必要です。
この作品にオリジナルキャラクターが
出るので理解をしたうえでお読みください。
プロローグ
 楽しい日々が続くのは嬉しいこと。けれどその楽しい日の後に必ず・・・不幸が訪れる。
 ・・・・・・圭一くんだって楽しい楽しい出来事の後には不幸が訪れる、って体験したよね。でも私達奇跡を起こせたよね。
 ずっとずっと一緒がいいよね・・・。


 昭和57年の6月。まだ夏前なのにひぐらしが鳴いている。そのひぐらしの鳴き声が合唱となって耳に伝わる。
 毎日、沙都子のトラップに当たり、クラスメイトと一緒に笑っていた。お昼の時間になるといつもの部活メンバーと一緒にお昼ご飯を食べていた。そんな当たり前の毎日。
 当たり前だった。そんな日々が。
 いつものように部活をして、罰ゲームを受け、部活が終わるといつもの道を通って仲間と別れる。
 それが当たり前だった。


 そんなある日。先生が教室に入ってきた。それは当たり前のこと。だがその先生の後ろに、見知らぬ14歳程度の少女がいた。
「皆さん、この雛見沢ひなみざわに新しい仲間が来ました。じゃあ自己紹介・・・いい?」
 その少女はこくりと頷いた。
海原千夏うみはらちなつです。ナツって呼んでください。よろしく」
 つまり呼び名で苗字を加えると海原ナツ。レナと一緒だな。
「では海原さんに質問がある人」
 するとレナが手を挙げた。
「どこから来たんですか?」
「・・・都会」
 きっぱりと即答した彼女は何か隠しているようにも思えた。
「では海原さんは・・・学級委員長の隣でいいですか」
「構いませんよ」
 そう言うと海原さんはすたすたと魅音の隣に座った。
 そして授業が始まった。


 お昼の時間になると俺達はいつものように席を囲った。5人が席に座らない限りお昼は食べられない。他人のことを思っているからか皆は手を洗うとすぐに席に座る。が、梨花ちゃんは手を洗っても海原さんとお話をしている。
 2分ばかし時間を取っただろう。すると梨花ちゃんが戻ってきた。
「ごめんなさいなのです。海原さんが食べる人いないそうなのです。かわいそかわいそなのですから一緒にお昼を食べましょうですと言ったのです」
 俺らの答えはもちろん賛成だ。
「賛成!海原さん、机を持ってきておいで♪」
 魅音が言うと海原さんは机とイスを持ってきた。
「いただきまーす!!!」
 俺とレナが海原さんにお昼の説明をすると海原さんは納得をしていた。
 要するにこれは親友じゃなかろうと知らない人のでも、弁当に箸を伸ばしても怒らないから自由に食べていいよ、ということだ。だから海原さんはレナの弁当など俺の弁当にも箸を伸ばしてぱくりと食べる。その表情からして美味しいということだ。
 沙都子は海原さんの弁当にあった卵焼きを食べた。
「海原さんの卵焼きは美味しいですこと。お弁当は誰が作ったのでございますの?」
「私だよ」
 沙都子と違って自分で作るらしいな。たまに沙都子も作るらしいが。けれど海原さんは毎日自分で作っているから梨花ちゃんと一緒ということだろう。
「ナツちゃん凄いね凄いねぇ☆」
 レナもぱくりとコロッケを食べる。その表情は微笑みだったから最高の味付けなのだろう。
 結論を言うならば海原さんは料理が上手、ということだ。


 そして放課後。今日は魅音がバイトらしく部活が中止。今日はレナと一緒に俺は帰る予定だったが・・・。
「圭一くん。ナツちゃんも入れてあげようよ☆ナツちゃんだってレナと同じ方向の家なんだよ。でねでね、レナの家のすぐ近くなんだよ♪」
 ご挨拶をしたからそれは分かることらしいな。
「でねご挨拶のときに蕎麦をくれたの☆美味しくてね、美味しくてね、もう凄いの☆」
「良かったらまたおすそ分けしますよ」
 そう言いながら海原さんとレナ、そして俺は道を歩いていた。
「ナツちゃん、もし良かったら・・・朝一緒に学校に来ないかな・・・かな?」
「いいよ。すぐそこのところでしょう?ご近所の人から聞いたよ」
 察しというより近所の人は都会と違うから何でも教えてくれる。レナが本屋で何かを買ったらすぐそのことが広まるであろう。今のは完璧例なのだが。
「そういえばナツちゃん、挨拶のときナツちゃんだけだったよね。おか・・・」
「両親なら都会で働いているよ」
 ひぐらしの声が急に鳴きやんだ。レナが言っている途中に、その問いの答えを言った海原さん。海原さんの目はいつもと違って何かが怖かった。
「雛見沢なら都会と違うからって爺ちゃんに言われて引っ越してきた。昔ながら醤油のおすそ分けなんてここでは通用するんだっけ」
「う・・・うん。そうだよ。ここの人達はね、雛見沢の人たちとなら誰でも年齢関係なく仲良しになろうって言っているの。あることがおきたからね」
 そのあることとは雛見沢がダムで沈むとなりダムを作るのを反対した運動が始まった。そこからこの雛見沢は年齢も関係なく、団結しているのだ。
 1人にやられたら2人で。2人にやられたら4人で。千人にやられたら雛見沢全体で追い返せ。
 海原さんとレナと別れ、俺はとぼとぼと道を歩く。
 しかし・・・先ほどの海原さんの瞳は一体なんだったのだろう。急に瞳が変わり何かが怖かった。怖くて怖くて仕方がなかった。


 翌日。授業が終わって休み時間。
「園崎さんがお誕生日なんですか・・・。お世話になることもこめれば・・・」
「うん、そうだね。魅ぃちゃんの性格これにまとめておいたから圭一くんと一緒に誕生日プレゼントでも買ったほうがいいと思う。圭一くん、魅ぃちゃんの好みとかわからないと思うし。あ、それを魅ぃちゃんの前で見せたり話題をそれにしたりしないでね☆」
「分かった」


 レナに魅音が誕生日のことを言われ、ついでに興宮おきのみやのことを紹介するために俺は海原さんと一緒に興宮のとあるお店に行った。
「園崎さんは男勝りらしいんですね。でも女の子ですから人形はどうでしょうか?」
「人形・・・ね」
「男勝りの魅音さんでも可愛い人形は貰って嬉しいと思いますよ。特に男の子からだと」
 確かに女子が女子にプレゼントを渡すのはわかるが男子が女子にプレゼントを渡すっていうのはあんまりないもんな。
「値段が結構高いと思いますし割り勘で買いましょうか。前原さんがプレゼントを渡してくださいね☆私は手作りカードを作るんで♪」
 さすがにそれを教えてもらったからにはちゃあんと渡さないとな。男子から貰ったプレゼントって気に入らなくてもとっておく女子多いから・・・。魅音は男勝りだけれど”女の子”だ。さすがに女の子らしい人形を渡さないとな。
 海原さんと俺は人形専門店に入った。
 俺が目に入ったのは可愛い金色の髪をした女の子の人形。
「なあ、海原さ・・・ナツ、これはどうだ?」
 ここに来る前海原さんと言って少し指摘をされてしまったため、ナツと呼ばないともう1回指摘されてしまうに違いない。
「・・・・・・・・・可愛いですね」
 ? 今俺の目に入った人形を見た瞬間、ナツは何かを拒否しているかのように思えた。
「?? 嫌なら別にハッキリ言っても・・・」
「このメーカー、母が勤めていて母は社長なんです」
 社長・・・。確か両親が仕事が忙しくて・・・雛見沢に来たといっていた。
「私が引っ越してきた理由は簡単です。両親から逃げるため。あの両親は子供より仕事優先ですから引っ越したってバレませんもん」
 引越しを無断でしてもバレないっ!?それは完璧に子供より仕事優先なのか。
「これは内緒ですよ?えへへへへ☆で、これですか。縫い目が粗く、ブランド品と言っているけれどこれでお金取っているだけですからやめておきましょう。これはどうですか?」
 俺が選んだものとほぼ似ている商品。メーカーが違う。
「これならこっちよりも安いですし、縫い目粗くないですよ?」
「・・・じゃあそっちにするか」
 俺とナツはお金を払い、そして興宮から出て行った。
 ・・・・・・魅音の誕生日が待ち遠しくなってきた。
【登場人物】

<前原圭一>
千夏より前に都会から引っ越してきた少年。
口先の魔術師。

<竜宮レナ>
本名は礼奈。
かぁいいものに目がなくお持ち帰りすることもある。

<園崎魅音>
クラスの学級委員長。
男勝りだが女の子らしい一面を見せるときがある。

<北条沙都子>
トラップマスター。
「ですのよ」が口癖である。

<古手梨花>
古手神社の一人娘。
「なのです」が口癖である。

<海原千夏>
呼び名はナツ。
都会から引っ越してきた。
引越しの理由は両親から離れるため?


+注意+
・特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
・特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)
・作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。