平和の思い出〜後編縦書き表示RDF


平和の思い出〜前編の続きです
先に前編を読んだ方がわかりやすいです
そして,後編投稿かなり遅れました
すみませんm(_ _)m
平和の思い出〜後編
作:ブータローの相棒


今はまだ二人とも手錠に繋いだまま。
鎖につながっているままで二人で家中を探検。

鎖に引っ張られてながら歩く。

「あほ! 引っ張るなや・・・平次」


「しゃあないやろ? 手錠でつながっているもんで多少引っ張ってもうても気にするな」
いつものようにぶつぶつ言いながらケンカする二人
手錠を引っ張り合うように歩き出す。

「せっかくやから冒険せえへんか?」

「でも,ええの? おっちゃんに怒られへんの?」

「まあ、それは覚悟するけどな…」
冷や汗を流して目をそらす。
兎に角家の中を冒険したいと云う好奇心が湧いているだけ…。
刑事の真似事の続きとして遊びたいという単純な好奇心が平次の頭の中で回る。
「でも,何を冒険するんや?」

「別に適当に冒険すりゃええやろ」
好奇心任せで適当な返答をする平次。
――冒険さえすればいいと単純な考えしか浮かばなかった。いや、いくら平次が賢いといえどもこの時期は所詮半熟卵にも満たなかったはず。
そんな平次に、冒険する事に計画など立てているわけがない。

「じゃあ,和葉適当なとこ行こうや!!」

「しゃあないわ」
乗り気な平次に対して仕方がないように返事をする。
無邪気に刑事っぽく冒険をする平次。

平次の走るスピードのせいか鎖が伸びていく。自動的に平次が思うがままに誘導されていく和葉。

ただの好奇心で冒険しまくっている平次だけど、和葉は別に文句を言わなかった。
むしろ何気ない冒険にスリルがあるように思えた。
――この瞬間を楽しいと思えた。



『ガチャン………』と突然、ドアの音が響く。

「や、やばいで! オヤジが帰って来たで」
平次は慌てて屋根裏へ行こうとする。

和葉は、平次につられて屋根裏まで走る。今度は突然狭い場所を走らされて和葉は文句を言おうとする。

「ち、ちょっと平次…あんた急に…どないしたんや?」

「オヤジが帰って来たんや。はよ、手錠外さんとな…。オヤジの怒りがおれにきてやろ?早くせえへんとまずいで…」
平次はさらにスピードをあげる。
口では、『オヤジに怒られても構わない』みたいな事言っていても実際に帰って来るとそんな事言えなくなる。

今だからこそオヤジの恐ろしさに慣れてしまったけどこの頃は所詮幼い子ども。
――何かしらの親に対する恐怖は対称なり残っていたはず。


平次は平蔵が家に近づいて来るたび焦り出す。
屋根裏に入っては、必死に手錠を外そうとする。

「あかん、早よしんと、オヤジが……」
苛立ちながら暗闇で手錠に手をかける。
『ガチャガチャ』と音を立てて無我夢中で手錠を外そうとする。

「和葉、絶対に動くな!!」そう、忠告しておいて手錠を外そうとする。

「あかん、全然外れへん」
「平次、ちょっと……」
引っ張られていく和葉
しかし和葉の言葉も遮って手錠を外そうと精一杯に力を振り絞る。
――力尽きる限界まで屋根裏に潜んで手錠を外そうとする。

(オヤジいつ来るんか分からへんな…。兎に角早く外さんとやばいで…あかん、力尽きてしまう。早く外さんとあかんわ)
幼いながら必死に力を振り絞ろうとする平次
和葉は、鎖によって引き寄せられるだけ…。

――本当に夜が近づいてきた。屋根裏が薄暗いだけじゃなく真っ暗闇に包まれたようになった。
余計に手錠が見えなくなってきた。
そして,本当に力尽きてきた。





翌朝の事。
(ん、なんやまだ屋根裏部屋に居たんか…本間眠いわ)
平次が目をこする。
(ん、あれ…手錠はどないしたんや。確か手錠はめられていたで…何時の間に取れたんや?)
疑問に思って首を傾げる。昨日は外れていなかったはずの手錠が急に外れているこの状態に驚いている。
(あれ…?なんでや?)

昨日の記憶を遡るように思い出す。
必死に記憶を辿ろうとする。

「あれ…? 和葉も外れているで…誰かが外したんやろうか?」
まだ寝ている和葉を置いて静華のいる部屋に行こうとする。

そして、こそっと静華の部屋へ入る。
「オカン、悪いけどな…」

「あんた、和葉ちゃん帰したらなあかんやろ?」
おれの言葉を遮ってオカンが喋り出す。
「平蔵の手錠勝手に使(つこ)ったらあかんやろ?昨日平蔵が鎖を切ったんやで。それより平蔵怒っていたで…勝手に手錠使った事についてやけど…平蔵が平次に『あとから呼び出す』っていっていたからなぁ。『待っているでな』やって」
その瞬間、平次の顔は青ざめる。

その数分後、和葉は自宅に帰り平次は平蔵にこっぴどく叱られた事はいうまでもない。

そして,切られた鎖は屋根裏に落ちているのを和葉が拾った。
ーー回想終了ーー



今日も和葉は手錠の鎖が入った御守りを大切そうに持ち歩く。
手錠の鎖はあの時の微妙な錆が残ったまま。


ーー和葉は信じている。
このかけがえのない手錠の鎖がきっと平次を助けてくれると……。
重みが充分に詰まっている御守りを見て度に平次の事を思う。

そして,幼き日の手錠の思い出を思い出す。


えっと、口調とかで何か変なところあったら教えてください。
前よりも文章が下手になった気がします
ではこの小説について評価お願いしますm(_ _)m













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