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チートあるけどまったり暮らしたい のんびり魔道具つくってたいのに 作者:なんじゃもんじゃ

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038 ダンジョンアタック2

 

 ダンジョン内では魔物がたむろっている。
 これでも最下級のダンジョンなんだね。

 俺的にはまったく問題ないが他の生徒達の顔はそこそこ引き攣っていた。
 障壁の腕輪は今日も通常営業しているので、仮に攻撃を受けてもランクGやランクFの魔物ならダメージを受ける事は無い。
 そして広範囲の殲滅魔法のレパートリーもそこそこ持っているので、1人で戦闘をするのなら魔物を全て殲滅しても大して時間はかからずにボス部屋まで行く事は可能だ。

 だからブルーム先生にやり過ぎるなと念を押されているのだろう。

「左A班、右B班、中央はC班、戦闘開始!」

 俺の指示でそれぞれのパーティーが戦闘を開始する。
 A班はルームさん、ヒストさん、アリスさんのパーティー。
 B班はブリジットさん、レーネシアさん、フックさんのパーティー。
 で、C班は俺とカルラ、ペロンのパーティーで、一々個人の名前を呼び指示を出すのは大変なので、最初に個人の役割を明確にしておいてパーティー単位の指示にしている。
 軍隊で言うところのスリーマンセルと言うのだろうか?
 前世で軍オタではなかったのでうろ覚えだし、正しいのかも分からない。

 どの班も最初に魔物を拘束してからタコ殴りにする戦法が基本であるが、最初の拘束が失敗した場合には2人目がウォール系の魔法で魔物を防ぎ対処をしながら殲滅する二段構えである。
 圧倒的な攻撃力があれば拘束もウォール系も不要なのだが、俺以外はそう言う訳には行かないので段階を踏んだ戦闘を心がけている。

 まぁ、今までの実戦講習でやってきた事の復習って感じなので、取り分け珍しい事をしている訳ではない。

「C班、殲滅完了!2人はA班の応援、私はB班の応援をする!」

「「了解」」

 戦闘をこなす内にB班のブリジットさんは闇属性のダークバインドの効果範囲を広げている。
 僅かな差なので本人やパーティーメンバーは気付いていないかも知れないが、間違いなく効果範囲が広くなっている。

 A班のルームさんは範囲は最初と変わらないが、失敗も少なくなっており確実に魔物を拘束しているので安定感はある。

 俺以外の8人は全員が魔術を使っており、市販されている魔術書を手に持っている人も多い。
 この魔術書は羊皮紙に魔法陣が書かれているものなのだが、魔術を発動させると魔法陣が散霧する。
 その為、使い続けると魔法陣のストックがなくなり戦力として成立しなくなってしまうので、都度補充をする必要がある。
 そして1冊の魔術書の中には同じ魔法陣が書かれた羊皮紙が何枚も存在する。
 魔術師は左手に魔術書、右手に杖を持つ人が意外と多い。

「A班、C班は剥ぎ取り開始。B班は周辺警戒!」

「応!」

 俺の指示で全員がテキパキ動く。
 C班の俺は剥ぎ取りを行う。
 ダマスカス鋼のナイフをブラックラビットの腹に突き刺し腹を裂く。
 内臓と血が出てくるが最早慣れた光景だ。
 錆びた鉄の様な臭いが周囲に漂うが、不要な頭部と内臓は捨て、油ののりが良い脇腹の肉と毛皮と魔結晶を持ち帰る。

 そろそろ全員の荷物がパンパンになっている。
 女性陣は膨れ上がったバックをヒーヒー言いながら運んでいるので、販売額が安い部位である毛皮は捨てて行く事にした。
 1層だけでこれだけの剥ぎ取りアイテムになるのであれば、対策を考えなければいけないなと思うのだった。

 ダンジョンに潜ってどれだけ時間が経ったのだろうか、皆の顔に疲労の色が見えてきた時にボス部屋と思われる扉の前に到着する。

「ここがボス部屋のようですね。まだ他の2組はきていないようだし15分休憩したら入りましょう。冷たい水がほしい人はいますか?」

 俺がウォータリングから冷水を出し、希望者に配る。

「普通に思うのだけど、この水って冷たくて美味しいね。私も買いに行こうかな」

 そうか、こう言うところでもマジックアイテムの宣伝になるんだ。
 ふ~む・・・よし。

「ブリュト商会で扱っている商品は一部を除き一定額以上を購入すると割引されますので、複数の人が集まって纏め買いすれば御値打ちになりますよ」

「え、あ、そうか!1人で個別に買うよりは皆で纏め買いした方が安くなるんだ!」

 男爵家のリリーさんが皆で纏め買いしないかと他の生徒に聞いて回っている。
 他の生徒はカルラを除けば平民階級の人ばかりだけど、比較的富裕層らしくリリーさんの提案にのっている人が多い。
 ・・・学割制度でも作ろうかな。

「ではこれからボス部屋に入りますので最終確認をして下さい、魔力は大丈夫ですか?・・・ボス部屋の中にはブラックラビット2匹とワーラビット1匹だと資料にありました。ワーラビットはC班、他のブラックラビットはA班とB班が担当して下さい。」

 15分経ったのでボス部屋に入ろうと思い、魔力の確認と事前に担当を決めておく。
 どの班もここまでそこそこの戦闘を繰り返して来ているので、ダンジョンに潜り出した当初より顔が引き締まっている気がする。

「行きます!」

 俺が扉を開けて先頭でボス部屋の中に入って行く。

「周囲警戒!展開急いで!」

 基本はA班が左、B班が右、C班が中央を担当する事にしてるので、スムーズに展開する事が出来ている。
 俺以外は全員が杖を持っており、殆どの生徒が魔術書を抱えている。

「攻撃開始!」

 それぞれのパーティーが担当する魔物に魔術を放つ。
 それを見てから俺も魔法を放ち危なげなくワーラビットをダークバインドで拘束する。
 今までと変わらず拘束してタコ殴りで勝負を決めるので苦労をする事なく殲滅は完了し剥ぎ取りを完了させる。

 この1層で現れた魔物はラビット系のブラックラビット(雑魚)とワーラビット(雑魚ボス)しか居なかった。
 ブラックラビットの攻撃手段としては体当りと尖った前歯による噛み付きだけなので、バインド系で拘束してしまえば後は美味しく頂くだけとなる。
 ワーラビットはブラックラビットより力もスピードも上なのだが、ブラックラビット同様攻撃手段は接近戦しかないので基本対策は同じとなる。

 1度に出現する数が多いので最初は苦戦するだろうが、慣れてしまえばそれ程苦労する魔物ではない。
 今回の1層突破で他のパーティーも少しは戦闘に慣れただろうし魔物を実際に狩って少しだが能力も上がったようなので油断さえしなければこの初心者用のダンジョンを5層まで踏破するのにそれほど時間は掛からないのではないだろうか?

 
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