挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
チートあるけどまったり暮らしたい のんびり魔道具つくってたいのに 作者:なんじゃもんじゃ

1章

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

36/142

031 決闘1

 

 今日は5月3日である。
 つまり決闘の日だ。

 決闘が行われるのは放課後だが、朝からバカボンがピリピリしている気がする。
 俺?俺は平常運転ですよ。
 バカボンがどのような姑息な作戦でくるか分らないけど、俺はバカボンの攻撃を尽く潰す事にしている。
 だって父上が「完膚なきまでに潰せ」って言うし、何をしても俺には勝てないと言う事を魂に恐怖として植えつけようと思っている。

 相手は子供だって?
 そんな事は知らんよ!
 子供で許されるのは可愛げのある悪戯程度で、権力を笠にきて人の迷惑を考えない輩には容赦する気はない!
 これも将来まったり(・・・・)と暮らす布石だと思いたい・・・無理かな?

 はぁぁぁぁ~。

 午前中は魔物学の授業を1時間受けるだけだったし、午後は実戦講座が2時間あり戦闘時の基本動作の訓練とパーティーでの連携訓練をみっちりと行う。
 その内に魔物と実際に戦う事になるので、それまでに戦闘の基本動作とパーティーの連携を反復練習するとブルーム先生は仰っていた。

 次はアイテム講座がありアイテムの材質の種類を覚える事になる。
 アイテム講座は最初は座学が多いが、実際にアイテムを作り始めると実技が多くなる授業だ。
 言うまでも無く材質は千差万別、数え切れないほどある。
 俺には心理の眼があるので、材質だけでは無く強度や効果まで分るが、普通の人はこうして勉強し知識を得てその材質が何なのかを知識と経験から割り出すのだ。
 ・・・正に職人や学者の域である。

 そして放課後になる。
 生徒達が第2闘技場へ我先にと足を運ぶ。

 第2闘技場は収容人員1000人なので全校生徒を収容する事ができる。
 てか、何気に多くの教師も観客席を占拠しているし。

 クリュシュナス姉様率いる生徒会が観客と成り果てた生徒と教師を誘導しているのは分かるが、ジュースや軽食の売り子までいるぞ!
 風紀委員会はそれを許すのか?!
 と思ったら、売り子は風紀委員たちだ!

 後から聞いたが、売り子は風紀委員の専売特許らしい。
 他のクランを介入させない事で風紀を守っているとか・・・
 売り上げはクランの活動費になると言うから他のクランから突き上げがあるらしいけど、生徒会にリベートを渡してグルになっているらしいから専売が許されているらしい・・・
 クリュシュナス姉様情報です!
 内緒の話です!

『御集まりの皆様、本日は1回生のクリストフ・フォン・ブリュトゼルス君と、同じく1回生のワーナー・フォン・ブレナン君の決闘をご覧頂きます!
 実況はわたくし生徒会広報担当のリンダ・セッツ、そして解説に本日の主役であるクリストフ・フォン・ブリュトゼルス君の姉君であり生徒会会長でありますクリュシュナス・フォン・ブリュトゼルス様にお越しいただいております!』

 クリュシュナス姉様何してるの?
 てか、実況まであるんかい!
 そしてクリュシュナス姉様に対する黄色い声援は何だ!?
 クリュシュナス姉様は美人だから男性のファンが居るのは分るが、女性のファンが多いのは何故だ?!「お姉ぇさまぁ~」って何だよ!

『今回の決闘はブレナン侯爵家四男のワーナー君がブリュトゼルス辺境伯家次男のクリストフ君に申し入れたもので、ワーナー君はクリストフ君をケチョンケチョンのギッタンギッタンにすると息巻いております!
 対するクリストフ君は生まれつき体が弱く11歳まで寝たきりだった薄幸の貴公子と言うべき男の子でしたが、たった2年でこの王立魔法学校に入学する程の学力と魔法を身につけた天才であり、姉君のクリュシュナス様からの情報では病弱だった為に気が弱く戦いを好まない性格で、ワーナー君にむりやり決闘を申し込まれ悩んでいたとの事です!』

 ははは、この実況は絶対にクリュシュナス姉様が仕組んでいるよね・・・クリュシュナス姉様もバカボンを潰す気満々ですね。

 てか、こんな実況されて圧勝したらブーイング物じゃね?
 ・・・何気に俺も追い込まれている?

「クリストフ、実況が色々言っているけど気にしたら駄目よ。圧勝で良いんだからね!」

 カルラは俺が怪我をしないように全力でと応援してくれるのだけど、その動機がなぁ。

「クリストフ君なら大丈夫だよ」

 ペロンは心の底から俺の圧勝を信じているようだ。

「ブリュト商会の会頭なんだから負けるわけ無いわよ!」

 意味不明な応援有難う、クララ。

「・・・頑張って下さい」

 ああ、怪我をしないように頑張ってくるよ、プリッツ。

『さあ、選手入場の時間となりました。お、最初に入場したのはワーナー君です。いかにも高そうな濃紺のマントに身を包んだワーナー君の入場です。拍手でお迎え下さい!』

 拍手とブーイングとどちらが多いかと言えば、ブーイングだ。
 完全に悪役となっているバカボンだ。
 クリュシュナス姉様、恐ろしい!

『次いでクリストフ君の入場です!漆黒のマントに綺麗なサラサラブロンドヘアーが良く映えます!病弱だった昔の自分に決別する為に勇気を振り絞り毅然とした態度で決闘を受けた美少年の勇姿をご覧下さい!』

 リンダ先輩それ以上言わないで、恥ずかしさでSPが減ってしまうよ!

 バカボンもここまで露骨に差別されている実況に苦笑いを通り越して怒り心頭の表情だよ。

「田舎貴族のくせして僕を馬鹿にするとは、お前だけは許さん!」

 あれ、何か俺に対する憎悪がプラスされているよね?
 あの実況は俺とは関係ないからね!
 ・・・クリュシュナス姉様が糸を引いているだろうからそうとも言えない・・・のか?

 それと、そう言う事は思っていても声に出さない方が良いぞ、そんな事を言っているから馬鹿だと思われるのだ。

 折角、クリュシュナス姉様がバカボンを挑発してくれているのでこのままにしておこう。
 バカボンが冷静になっても俺には勝てないけど、頭に血が上っている方がやり易いからね。

 
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ