挿絵表示切替ボタン
▼配色







▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる
チートあるけどまったり暮らしたい のんびり魔道具つくってたいのに 作者:なんじゃもんじゃ

1章

しおりの位置情報を変更しました
エラーが発生しました

ブックマークしました。

設定

更新通知 0/400

設定を保存しました
エラーが発生しました

カテゴリ

ブックマークへ

以下のブックマークを解除します。
よろしければ[解除]を押してください。

ブックマークを解除しました。

10/146

009 大神殿

15年6月20日
文章を一部修正。話の流れに変更はありません。

15年6月27日
誤記修正多数。
 

 王都は大きかった。

 俺は王都に住んでいたこともあるそうだが、記憶が無いので王都を観光したいと言ったら入学試験後ならと許された。

 ただし、入学試験までに大神殿で能力の確認と、せめて王城程度は見ておくと良いと言われ馬車で大神殿に向かっている途中だ。

 大神殿まで馬車で20分ほど掛かると聞いている。
 今更だがこの世界の時間や暦は地球に似ている。
 全て一緒ではないが、1日は24時間、1週間は7日、1ヶ月は30日、1年は12ヶ月の360日だ。
 昔召喚された勇者が暦を定めたと聞いている。

 ブリュトゼルス辺境領は神聖バンダム王国の南に位置するので四季は無く1年中暖かい気候なのだが、王都は四季のような季節の移り変わりがあるそうだ。
 王都のやや北の地域では冬になると雪が積もるほど降るそうで、王都の冬は雪が偶にパラつく程度で積もったりはしないそうだ。

 今は神聖暦513年2月であり冬なので、小雪がパラついている中を大神殿に向っている。
 それと今回の大神殿行きには妹のアン(アントワネットの愛称)とアンの母親のフリージアさんも同行している。
 勿論、母上も居るぞ。

 この国の貴族は10歳の時に大神殿を訪れ能力の確認をするのが慣例だ。
 つまり俺より3歳年下のアンは今年10歳となるので俺と一緒に確認をするのだと言う。

 王都の建物は平民街でも大きな建物が多いのだが、これは王都の人口が多いので平屋ではなく、アパートタイプの建物にする事で収容人口を増やしているのだと言う。
 建物は石造りやレンガ造りで、ヨーロッパのような街並みをイメージすれば良いと思う。

「クリス兄様、あれが大神殿です」

「ここから見える屋根から想像するに相当大きな建物なんだろうね」

「大神殿はとっても大きいです」

 10歳の愛くるしいアンと馬車の曇った窓から外を眺めながら薄っすらと白く雪化粧をする大神殿を目指す。
 こんな小雪がパラつく日は御者も大変だろうが、仕事なので我慢してくれ。

 大神殿まではまだ距離があるのだが、その大きさ故か遠くからでも青い屋根が見えていた。
 小雪がパラついていても屋根の青さが目立つ。
 そして近付くにつれ大神殿の全貌が顕になるのだが、流石は大神殿と言われる建物だけあって、周囲の建物とは一線を画す威容を誇っていた。

 大神殿は神殿と言うより城のようなデカさで、真っ白な壁に青い屋根は神聖感を演出していると思う。

「御久し振りです。主教様」

 母上が代表して挨拶をしたので、俺やアン達もお辞儀をする。
 たしか主教と言う地位は大主教の下でかなり高位の地位だったと思う。
 まぁ、ブリュトゼルス辺境伯も大貴族なので主教クラスが出てきてもおかしくはないか?
 この主教様は白髪の腰の曲がった爺さんって感じで、神官服を着ていなければ神官には見えない。

「これはこれは、セシリア様はお変わりなくお美しいですな」

 社交辞令なのだろうが、母上は美人だ。
 今年で38歳になるのだが、どう見ても20代後半にしか見えない。・・・女性の神秘だ。

 俺達も挨拶を済ませ、当たり障りの無い話をしてやっと俺とアンの『御心の儀』を行う事になった。
 この『御心の儀』は個人の能力を測り、文字化する神聖な儀式だと言う。

 ファンタジー世界の定番である鑑定のようなものだが、鑑定のスキルを持っている者は存在しないらしいので『御心の儀』などと言う大層な儀式となっている。

 主教様についていき俺達が通された部屋はそれほど大きくない筈なのに神秘的で壮大な空間に感じてしまう。
 部屋の中央部には何かがあり、先ずは俺が主教様とその何かの所まで歩を進める。

 中央には石板とそれを支える台座があり、その石板はやや光り輝いている。
 そして石板には何か文字がビッシリと書かれており主教様に促され石板の前まで進んだ。

「この石板は神が残された聖遺物で御座います」

 聖遺物?
 あまり宗教には詳しくないがキリスト教なんかではキリストや聖母マリアの遺品の事を聖遺物と言ったと思う。

「この石板の上に手を置いて頂ければクリストフ様の能力を神がお教え下さいます」

「この石板はここにしか無いのですか?」

「ほほほ、この石板と同じ物があと3つ御座います。それぞれ他の4大国の神殿に安置されており、同じように神のお力にて能力を映し出しております。おお、そうじゃった。この石板で読み取ったクリストフ様の能力は口外しませんのでご安心ください。我々神官には守秘義務の誓約が御座いましてこの部屋の中で見聞きした事は他言しないと神との誓約をなしております」

 この世界に4つしか無いのか。
 それに守秘義務まであるんだ。

「それとこの石板の簡易版とも言える物が国や地方の教会や冒険者ギルドなどで運用されていますがの。ほっほほほ」

 何と、冒険者ギルドにも同じような物があるのか。
 もの珍しい石板をしっかり拝ませて貰おうかな。

 ・・・なんだこの石板


 
+注意+
特に記載なき場合、掲載されている小説はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている小説の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による小説の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この小説はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この小説はケータイ対応です。ケータイかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。
小説の読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間です。目安にして下さい。
↑ページトップへ