第十五話〜博士の家〜
〜阿笠邸〜
博士の家にチャイムが響いた。灰原は待ち構えていたように扉を開けた。
「おはようございます。朝早くにごめんなさい」
千代は深々と頭をさけだ。
「いいんじゃよ。さぁ中に入りなさい」
博士が優しい声で喋りかけ千代を家の中に招いた。
「よく助かったわね」
灰原がコナンの側にいき小声で話しかけた。
「ああ、心配かけてごめんな」
「別に心配なんて……って工藤くん首怪我してるじゃない!?」
「え?ああ、ちょっとな」
「ちょっとってなによ」
「いや、抵抗みたいなことしてさ……」
灰原の顔がみるみるうちにつり上がり睨み付けた。
「馬鹿じゃないの? 抵抗ってあなた探偵でしょ? 抵抗したらどうなるかなんてわかってることじゃない!」
小声で話していた筈の声が玄関中に響いた。
「哀ちゃん! コナンくんは悪くないから。だから、ね? お願い彼を攻めないで!!」
博士と話していた千代がコナンの横に行き頭を下げた。
灰原は無言で立ち去り地下室への階段を降りようとした。
「哀ちゃん!!」
「わかってるわよ! 別に攻めてるわけじゃない。ただ心配になっただけよ」
「そっか。ごめんね。沢山迷惑かけて……でも、私コナンくんに会えて良かったって思ってるわ。でなきゃ今ごろ誰かを殺していたかもしれないから」
「そう……また彼危険犯してまで助けたのね」
すこし離れたところに居るコナンを優しそうな目で灰原は見つめた。
「ええ、ほんと他人のことばかり考えてたわよ」
千代もコナンを見つめた。
「それで貴方はこれからどおするの?」
「せっかくだから夫と仲良くするつもりよ」
「そう……頑張りなさい」
灰原はそう言い残し地下へと向かった。千代は深々と礼をした。
「あ!、千代さん。ダイヤかえして? 僕が返しておくから」
ニコッとした顔でコナンは千代に近づき手をだした。千代は素直にダイヤをコナンに渡した。
「それで、これをどうするつもりだったの? 夜中にダイヤ調べてたでしょ?」
千代は驚きコナンを数秒間見つめたが、目をそらし小声て答えた。
「ごめんなさい。それだけは言えないわ。でも、もう用は済んだわ」
コナンはそれ以上追求せずにダイヤを大事にしまった。
「それじゃぁ、私はこれで。ほんとにありがとう」
博士とコナンは玄関まで見送った。
その後、玄関に一枚の手紙が落ちているのにコナンは気付いた。
コナンは拾い上げ差出人を見たが書いていなかった。
表には
“江戸川コナン”
とかかれてあった。
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