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鉄鋼車にて異世界へ  作者: 詩月凍馬
運び屋ヤムラ起業
36/57

キリグ村再建へ③ 「本業は運び屋なんだがなぁ・・・」

「オーライ、オーライ、オーライ・・・OKだ! 縄、かけるぞ!」


 男衆の誘導に従ってユンボのアームを操作しながら、周囲の状況に視線を巡らす。


「何つーか・・・本気で土建屋やってるよなぁ、俺ら」


 とまぁ、こんな感想が口を吐いて出るのも無理ないだろうと思うんだ。


 何せ、ここ数日に渡って行ってきたのは、正に土建業な地均し作業。

 亜空間車庫に仕舞いこんできた、現代製品フル活用で挑んで来ましたとも。


 結局、あの翌日にイリアさんから伝えられた解答は、俺達に依頼すると言うものだった訳で、そうなれば俺達としても全力で応えるのが礼儀ってもんだからね。


 手抜きなんか一切なし。

 ユンボに軽トラ、二トンダンプのフル活用から始まって、今まで日の目を見なかったチェーンソーなんかも使っての開拓作業だ。


 まず手始めに手を点けたのは、斜めになったり逆さになったりって状況で突き立つ、枯れ木の撤去作業。


 幹に縄がけしてユンボで引っ張り、折れる方向を限定した後でチェーンソーで切り倒す。

 そしてある程度の大きさに切り分けてから、軽トラに詰み込んで廃棄場所にした一角へ移す作業を繰り返した訳だ。


 何でそれを優先したのかって言われると、まぁ、これには村の状況が関わってくる訳で。


 そろそろ夜も冷えつつあるこの時期なんだけど、家と言う家を全て失ったキリグ村の住人達は、廃材を使ったバラックを建ててそこで生活してる訳よ。


 明らかにやっつけ仕事で雨が凌げればそれで良い、程度の作りな訳だから、当然夜ともなれば結構冷える。

 そうなると暖を取る為の薪が重要なんだけど、件の土石流の影響で近くに薪の拾えそうな場所はなく、かと言って生木を切り倒したってそうそう簡単に燃えてはくれない訳でして。


 まぁ、そうなれば簡単に想像が付くだろうけど、村人全員、身を寄せ合って寒さを凌ぐ・・・なんて状況になっていた、と。


 当然、そんな環境が健康に良い筈もなく、抵抗力の低い幼い子供や老人なんかを中心に体調を崩し気味の人も多かった訳だ。

 付け加えるなら、食料事情も悪かったからね。

 そりゃぁ、体調の一つや二つは崩したっておかしくないって事。


 なので、まずはその辺りを重点的にどうにかしとかないと、それこそ死者が出かねない。


 幸い・・・と言って良いかは別として、再建予定地に付きだしている木々の殆どは枯木が多く、切り倒すだけでも薪として利用する事が出来そうだった。

 なら、まずはそれを切り倒そうって事になった訳だね。


 どうせ撤去するとなると、邪魔になる余計な部分を切り落としてから、埋まっている根っこを除去するって流れな訳で、ある意味では一石二鳥でもあるんだしさ。


 と、ここで活躍するのが、我らがクーリア嬢の軽トラな訳だ。


 こと軽トラに関してなら、クーリアはもはや俺のサポートなしでも十全に運転可能だし、力仕事って面でなら村の男衆って言う人手がある。


 故に、取った手だては人海戦術。

 村の男衆総出で付き出た部分を切って貰い、持ち運びが可能な位に切り分けたものをクーリア運転の軽トラで収集、決められた置き場まで運んだらダンプして降ろすって流れで作業する訳である。


 当然、俺としてもクーリアだけを働かせて、怠ける気なんてないからね。


 ある程度の高さがあって倒すと危なそうなものを優先して受け持って、ユンボによる縄掛けで引っ張って倒す方向を指定、チェーンソーで切り倒すって作業を進めたんだ。


 不慣れな作業とは言え、必死な村の男衆はキチンと教えさえすれば、大抵の事は覚えてくれるからね。

 縄がけ作業をクーリアに頼まなくても、何度か教えながら男衆数人と一緒に作業を進める事は出来る。


 そうなれば、手の空いたクーリアは軽トラでの収集、運搬作業に専念できるって訳だ。


 後はそうやって集めた木材を、薪に使えそうな大きさに切り揃えれば良い訳で、そこではイリアさんが大活躍してくれた。

 どうやらイリアさんは風系の魔法が得意な様で、運ばれてくる木材を『風切刃(エアカッター)』の魔法で片っ端から薪サイズに切り飛ばしてくれたんだよ。


 まぁ、本人は「力仕事を手伝えない分、こう言った分野でお役に立つのは当然のことです」って笑ってたけどね。

 それでも、俺らとしては有難い事である。


 ・・・会社員時代の経験から、ないとは思いたいけど『金払うんだから、そこまでやるのがお前らの仕事だろ』とか言われる事も想定はしてたからね。


 まぁ、その辺りは思い出すだけでも疲れるんでさっさと忘れる事にして、だ。


 そうやって村の衆の協力してくれるなら、こっちとしても力が入るってもんである。

 働けない御老人方や、幼い子供を抱えた母親なんかも、精力的に動く俺達に笑顔で『有難う』って言ってくれるんだから、そりゃぁ、頑張ろうって気にもなる。


 その御蔭かな?

 二日と立たずに木々の撤去を終える事が出来たんだよ。


 あぁ、勿論根っこの撤去まで入れてって事だからな?

 俺としてもあそこまで順調に行くとは思っても見なかったけど、キリグ村の皆の郷土愛は大したもんがあるらしい。


「オレらの村ぁ建てなおそうってのに、オレらがノンビリ見てるだけとか、そりゃできねぇって」


 なんて言いながら、俺の出す指示に従って精力的に動いてくれているからね。

 御蔭で、ここ最近は心地良い疲れを感じる事が出来ていて、そう言う意味でも万々歳だ。


 その次に手を出したのが、岩の撤去。


 こちらも方法としては似た様なもので、余りに大き過ぎれば村の男衆にハンマーとたがねで割って貰うか、ユンボのバケットで叩いて砕く。

 その後にユンボを使ってある程度の大きさになった岩を、吊り上げて運ぶって方法なんだけど・・・こっちでは、クーリアに初めての二トンダンプを使って貰う事になった。


「あ、あああああの、イツキ様? わた、私、この車は扱った事が・・」


 って緊張していたクーリアだけど、軽トラと二トンダンプなんて基本は一緒。

 地球の免許区分的にも『普通車』って区分で同一視されてる程度には、運転に差がない訳だ。


 まぁ、当然大きさ故の死角の問題やら、内輪差なんてもんはあるけどね。


 これが中型車なんて区分が変わる4トン以上になってくれば話は別だけど、2トンダンプ程度なら、誤差の範囲程度の認識で運転出来る。

 まして、この辺りは何もない荒地な訳で運転ミスって何かに突っ込む・・・なんてのは余程の事がない限りあり得ないしな。


 と言う訳で、最初の2度程お手本って事で俺が運転、クーリア助手席って状況をやった後、


「それじゃ、頼んだよクー」


 ってお任せしてみたんだよ。


 そうしたら


「が、頑張ります!」


 なんて緊張こそしてたけど・・・結果、クーリアは見事2トンダンプを運転して見せた。

 そして、一往復こなしてしまえば、それこそ後は簡単。


 俺の操るユンボとクーリア運転の2トンダンプ、そして雑事一般を受け持ってくれる男衆の連携で、岩の撤去も二日と掛からず終える事が出来た訳だ。


 そうやって、今行っているのが俺のユンボ主導による整地作業って訳だね。


 まぁ、一言に整地作業って言っても、やる事は結構一杯ある訳で。

 盛り上がった所は削らなきゃならないし、穴があれば確りと埋めなきゃならない。

 で、その過程で今まで解らなかった倒木だの岩だのが見つかったら、それを掘りだしての撤去も必要・・とやる事自体は結構ある。


 今も、丁度見つかった岩を撤去している真っ最中って所なんだよね。


 とは言え、ここ数日の作業で俺もクーリアも、そして男衆ももはや作業自体は慣れたもの。

 その連携はスムーズなものである。


 いや、まぁ、そう言う時こそ事故の危険がある訳で、毎回毎回、作業開始の際にはそれこそ口が酸っぱくなる程言い聞かしちゃいるけどさ。


『俺ら土建屋は作業の全てが真剣勝負。ちっとでも怠けりゃぁその瞬間に神さんが天罰下してきやがる。だからこそ、俺らが建てた家でオメェらが安心して眠れんのよ』


 とは、以前会社員時代に付き合いのあった建築会社の親方さんの言葉だが、ある意味それは真理である。


 人様の命を預かるものを作るって言う意味合いでも、使っている機械の関係からの危険性であっても、そのどちらであっても気を抜いて作業して良い環境じゃないし、気を抜いて作った様な建物を一生の買い物として渡して良い物でもない。


 そんな覚悟と自覚を持った彼らだからこそ、俺達は一生分と言っても良い金をつぎ込んで寝床とするのだ。


 そしてそれは、建てる前の段階であっても同じ事。


『整地作業なんだし、手抜きでもいーじゃん』


 なんて輩に仕事された家で安心して眠る・・・もっと言えば、可愛い嫁さん子供を住ませられるかって話である。


 俺だったら絶対無理だね。

 そう思うからこそ、俺は真剣に作業できるんだ。


 と、そうやって作業している内に、村の女衆が近寄って来て、大きく手を振る。

 昼食の合図だ。


 俺達が使っている機械の特性上、声を掛けられた位では気付かない事も多いんで、昼食や何か用がある時には危なくない位に距離がある場所で大きく手を振るって事にしてあるんだ。


 そうじゃなきゃ、声が聞こえてないからって不用意に近づかれて事故発生なんて事もあり得るし。

 だからアームの届く範囲には、絶対に近づかない様にって確り言い聞かせてある。


 特に子供なんかは好奇心の固まりみたいなもんだからね。

 興味優先で危険だとかすっかり抜け落ちちゃう事もあるんで、女衆にはその辺りの監視も徹底して貰ってる。


 どれだけ安全に気を使っても、事故が起こり得るのが作業ってもんだし、それに従事して貰ってる男衆には毎朝同じ事の繰り返しになると解っていても、どこには近づかない、どんな時はすぐに逃げる、みたいな安全確認の声かけもしてる。


 これもさっきの親方さんの台詞だけど、


『どんだけ気ぃ張ってる様に見えたって、人間ってなぁどっかですっぽ抜けるもんだからな。バカみてぇに思えても毎朝毎朝声かけして、テメェがどんだけ危ねぇトコで働いてんのか、確り思い出させてやんねぇといけねぇのよ』


 との言葉には成程、と非常時納得させられたものである。


 だけどまぁ、それよりも今は昼飯かな?


 取り合えず今吊っていた石を2トンの荷台に降ろした後、確りとアームと廃土板が地面に降りている事を確認して、エンジンを止めてキーを抜く。

 まぁ、これも安全の為だ。


 ないとは思いたいけど、好奇心に負けた子供が勝手に動かして事故発生・・・なんてのは普通に考えられる事だからね。

 この辺りはクーリアにも徹底して貰っている。


 クーリアに預けた軽トラや2トンダンプだって、使い方によっては立派な凶器になり得る訳だし、気をつけておくにこした事はないって事だ。


 そんな訳で、2トンダンプから下りて来たクーリアと、村の男衆達と一緒に昼食を取る仮設住居まで移動。

 連日の作業の間に、村の人達ともすっかり仲が良くなって、歩きながら他愛のない話で盛り上がったりしながら歩いていると、食欲を誘う良い匂いが俺達の嗅覚を刺激して来る。


「お疲れ様です、ご主人様、クー様」


 既に集まっている村人達に、炊き出しの塩粥を持った碗を手渡していたルリィが、俺達を見つけて笑顔を向けて来た。 


 そう、今回の仕事にはルリィも来て貰ってるんだよ。

 やって貰っているのは食事係。


 クーリアと同じく俺と奴隷契約を結んだルリィは、奴隷の首輪の機能『契約の縛り』の影響で、そんなに多くはないものの俺の魔力を保有しているから、許可さえ出せば亜空間車庫の擬似解放権限を与えられるんだ。


 魔力云々については、まぁ、奴隷って身分故にって事になるのかな?


 一部の事を除けば、主人からの大抵の命令に逆らえないのが奴隷って訳で、もし万が一、法によって保障された奴隷としての権利――過剰な性的奉仕なり、余りに道義に反した労働なりの拒否権とか――以外で主人に逆らおうとすると、首輪の縛りが発生して奴隷に苦痛を与えるんだけど、その為に首輪を通して主人の魔力が一定量注がれるって理屈らしい。


 まぁ、そんな理屈は兎も角として、ルリィもクーリア同様に家族として扱うって決めたからには、亜空間車庫の解放権限が与えられるって方が俺にとっては重要な事。


 何せ、それが出来るか出来ないかで、任せられる事の範囲が大きく変わってくるからね。


 亜空間車庫が使えれば、それこそ俺達が仕事に出ている昼間なんかに洗濯とかも頼めるし、俺達の帰宅時間に合わせてご飯を炊いておいて貰うって事も出来る。

 今の所クーリアみたいに車の運転を教えようって気はないけど、亜空間車庫が使えるに越した事はないって訳だね。


 で、そんなルリィも同行させてきたのは、キリグ村の食糧事情が原因。


 先だっての土石流の被害を受けた村には、食料の備蓄なんかも残されてない訳で、日々の糧を狩りで取れる獲物に頼ってたって状況だったからさ。

 ハッキリ言って栄養状況は最悪の一言な訳だよ。


 幾ら暖が取れる様になったって、そこらも改善しなきゃ危ないってんで、後払いって事で食料を提供しているんだ。


 御蔭で、毎日毎日米袋一杯の米をリロードしまくる羽目になってるけど、まぁ、仕方ないと割り切ろう。

 ほっといて餓死者でも出られたら、それこそ後味が悪いし。


 他にもバナバの街で野菜を扱っている商人に頼み込み、色んな野菜を木箱に詰めて自宅に搬送して貰ったりもした。


 これは勿論、リロードを使う為の措置って事だ。

 俺のリロードが可能なのは、『入れ物に入っていた品』な訳で、むき出しのままのニンジンなんかを持ってもリロードは使えないからね。


 まぁ、だからこそ織絵は女性もの下着を態々『箱入りで』なんて無茶な買い取り注文してくれたんだけど・・・。


 ・・・ま、まぁ、それは良いや。

 考え出すとあの嬉し恥ずかしな日々が蘇って来て、少々精神的に疲れるものがあるし。


 と言う訳で、本日の昼は最近の定番になってきた、塩で味付けしたお粥と野菜のスープ、塩コショウとハーブで味付けしたサイコロステーキだ。


 流石にキリグ村の村人全員が食べられるだけのご飯を、炊飯器で炊くって訳にも行かず、大き目の鍋を幾つか用意してお粥を作る事にした訳だ。

 メニューがスープとサイコロステーキなのも、その辺りに理由があったりする。

 どっちも大鍋で大量に・・・とか、鉄板渡してその上で焼くだけなんで一度に大量に用意できるからって訳だね。


 その御蔭でって言うとちょっと恩着せがましいけど、村の人達の顔色も良くなってきて、安全な場所でって言う条件こそ付いているけど、元気に走り回って遊ぶ子供たちの姿も増えてきたからね。


 喜ばしい事である。


 ちなみに、ルリィの妹のコニィもこっちに来てはいる。

 まぁ、体が治りきってないし、体力も落ちてるんで基本はマローダーの居住区にあるベッドに居るんだけどね。


 これは一人で留守番させるには、まだまだ体調が安定していないって事と、こうやって連れてくればルリィも時々様子を見に行く事が出来て安心だからって理由である。


 太陽光発電のパネルを設置してやれば、態々エンジンをかけなくたって中の電気製品は動くからね。

 ただ寝てるのも暇だろうってんで、PC使って幼児向けのアニメを流してるから、それなりに退屈しないで・・・どころか、結構な好評だったんで驚いた。あのPC女神パワーで言語チートでも付加されてるのか、中身のデータはクーリア達にも読めるし、音声も聞けば解るらしいし。


 こっちに連れて来た最初の日の夜、バナバの自宅に戻っての食事時に


「ねぇねぇ、ごしゅじんさま! あのアニメって言うの、すっごく面白いね!」


 と大はしゃぎしてくれていた位だし。


 ・・・まぁ、はしゃぎ過ぎで微熱とは言え熱出したりもしたけどな。


 と、そんな具合に俺達は日中をこっち――キリグ村の再建に精を出し、日が暮れて来たらバナバに戻ってネリンさんも交えた家族揃って夕食、一家団欒を楽しんだ後、交代で風呂に入って就寝って生活を送っている。


 ん?

 何で態々バナバに戻るのかって?


 そんなん、ネリンさんに泣き付かれたに決まってるじゃないですか。


「うぅ・・日帰りできない程遠出だって言うなら我慢もしますけど、1時間位で帰って来れるなら帰って来て下さいよ~。折角人が増えて賑やかになった~って思ってたのに、この広い家に私一人とか寂し過ぎです。兎は寂しいと死んじゃうんですからね」


 なんて言われてみろ。

 罪悪感が半端ないぞ?


 まぁ、ネリンさんだけ除者にするのも悪いし、地球での通勤を思えば片道1時間なんて普通な方なんで、毎日キリグまで通いになってるって訳。


 いや、イルワさんに絡まれないで済むって意味でも、帰ってるのは正解かも知れんが。


 そんな事を考えている間に、配膳作業を終えたルリィも自分の分の食事を持って、俺達の所にやってくる。


「お疲れ、ルリィ」


「お疲れ様です、ルリィ」


 俺達がそう言ってねぎらうと、ルリィは破顔して「有難うございます」と返してきた。


 慣れてきたか、なんてのは一々尋ねない。

 そんな事しなくても、彼女が楽しそうにしてるのは見てて解るからね。

 後は頑張り過ぎてしまわない様に気をつけておきましょう、って位かな。


 3人揃った所で、俺達は食事を開始。


 ちょっと可哀想だけど、コニィには少し前に一人で食事を取って貰ってる。

 流石に泥に汚れた恰好でマローダーに乗り込むのは問題があるし、態々昼食の為だけに着替えるのもね・・・。


 帰りの時は汚れた服から普段着に着替えて帰るけど、流石に休憩の度に着替えってのは大変過ぎるんで、コニィにはちょっと我慢して貰ってる。

 幸いって言うのも変かも知れんけど、その辺り、コニィはキチンと理解してくれてるんで助かってるよ、大変ね。


 まぁ、クーリアに加えてルリィにコニィ、そしてバナバに居るネリンさんと、段々家族って言って良い人達が増えてきた。


 この楽しい暮らしを続けたいなら、俺も確り働かないとな。


 そう心に決めて、俺は箸を進める事にした。


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― 新着の感想 ―
[一言] 建築会社の親方の精神がないので朝鮮人には 昔から日本の土方は朝鮮人や支那人を 雇わなかったそうだよ?日本には奴隷を使役する 文化も無いので、支那人と朝鮮人は使え なかったのだよ? 儒教は10…
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