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BREAKDOWN
作:山口多聞



最後の戦い 解体開始編


 


 新一達は爆弾の解体に挑むべく、機械室に入った。今回、どのように解体するかというと、まず新一達が中に入る。その時、蘭がカメラを持って行く。そして爆弾の映像を外の爆処隊長に送り解体方法を指示してもらい、工具箱を持った新一が解体する。という手順だ。
 新一と蘭は仕掛けられた大型のジュラルミンケースに近付く、そしてまず新一が持たされたガイガーカウンター(放射能検知器)で放射線を測る。針はほとんど動かない。放射線は漏れていないようだ。
 「放射線漏れはないようです。」
 持たされた無線機で連絡をとる。
 「ようし、では解体を始めようか。」
 「はい。蘭、いいか?」
 「もちろん。」
 そして、解体に取り掛かった。
 ジュラルミンケースが二つ並んでいる。片方が核で、もう一方が時限装置のようだ。それを蘭がカメラで写す。
 「 右が時限装置だ。そっちを開けろ。」
 爆処隊長からの指示が来る。新一達は言われたとおりにする。開けると、確かに時限装置だった。
 新一はそれをライトで照らし、蘭は持たされたカメラで中を撮る。
 「左隅のネジで止められた小箱を開けろ。」
 新一は工具箱からドライバーを取り出し外していく。
 「坊や、ジャガーノートって言う映画知ってるか?」
 突然、隊長がそんな事を聞いてきた。
 「いいえ。」
 「爆弾の映画でな、解体していくと、最後に赤と青の二本のコードが残るって話だ。」
 そう隊長がいい終わった時、箱が開いた。中を見ると、カラフルな7本のコードが。
 「こっちは7本ありますよ。」
 「グレードめちゃくちゃたけえじゃん。」
  確かに高い。
 「よし、お嬢ちゃん。もっとカメラを近付けてくれ。」
 「はい。」
 蘭がカメラを近付ける。どうやら、配線の配置をしっかり見極めたいようだ。そして、しばらくして指示が来る。
 「まず、緑を切れ。」
 こうして、解体作業が始まった。そんな風に現場が必死になっているころ。
 



 「なんですと帝丹高校を爆撃するですと!!」
 声を上げたのは松本警視正である。ちなみに、ここは警視庁に近い警察署。現在警視庁が昨日の攻撃で使えないため、その機能の一部を疎開させていた。
 「そうだ松本警視正。」
 そう言うのは小田切警視長である。
 「しかし、解体作業は始まったそうです。なんで?」
 「首相命令だ。もし、5分前に解体が終わっていなかった場合、まず海上の護衛艦からミサイル攻撃し校舎を破壊。そこへ航空自衛隊が気化爆弾とナパーム弾で爆撃し、核物質もろとも全てを焼きつくす。」
 「しかし、それは犠牲を前提としているじゃないですか!?」
 確かに、核は防げても、気化爆弾やナパーム弾による被害は避けえない。
 「仕方ないんだ。大を守るために小を犠牲にする。これが上の判断だ。」
 そういう小田切警視長の言葉も、悲壮を帯びていた。
  「しかし、そんなことって。」
  「我々は公僕だ。上の命令には従わねばならん。ただ、何故この事を君に言うか、その意味を理解してほしい。」
 そう言って、彼は行ってしまった。
  「私に言う理由・・・・・まさか!」





 「ええ!!ここを爆撃する!?」
 田中警部からの連絡に佐藤刑事が素っ頓狂な声を上げた。
 「そうだ佐藤刑事。今本庁の君の上司から連絡があった。それでだ、今解体はどれくらい進んでいる?」
 「さっき4本目のコードを切りました。」
 「そうか、なるべく急がしてくれ。後12時まで20分しかない。」
 「わかりました。」
 佐藤刑事は無線を切り、新一たちにこのことを伝えようと思った。



 一方、自衛隊による攻撃準備は着々と進んでいた。すでに、百里基地を飛び立った気化爆弾爆装のF15戦闘機と、ナパーム弾爆装のF4戦闘機は米花町に近づきつつあった。また、海上の護衛艦もハープーンミサイルの照準に帝丹高校を捉えていた。


 注意!校舎の時計の機械室という設定は、作者の考えで、原作では確認できません。











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