BREAKDOWN(14/26)縦書き表示RDF


BREAKDOWN
作:山口多聞



警視庁での決戦 前編
































さて、そのころ阿笠邸では、先に行った新一の後を皆が追おうとしていたが。
 阿「よし、皆乗れ!!と言いたいところじゃが。」
 蘭「乗れるわけないでしょ博士。」
 今ここに残っているのは、蘭、平次、和葉、青子、探偵団の三人、そして博士の計八人である。対し、博士のワーゲンはどんなに乗せれても六人が限度である。つまり、二人は確実に置いてきぼりを喰うことになる。ちなみに、快斗はもう一台のスケボーで新一を追いかけたので既にいない。
 とにかく、これでは出発できない。最初に意見をしたのは平次であった。
 平「よっしゃ、だったら探偵団の三人は子供なんだから残れや。」
 平次としては軽い気持ちであったのであろうが、これにたいする三人の反発は彼の予想以上であった。
 歩「ええ!!ひどい!!私達は新一さんと同じ少年探偵団の一員なのよ。」
 光「そうです。平次さんがそんな薄情な人とは思いませんでした。」
 元「それによう、今は平次兄ちゃんだって子供じゃねえか。」
 これには平次も一瞬ひるんだ。
 平「う!!屁理屈言うんやない!!それにおまえらなんか足手まといにしかならへんで。」
 これがさらに三人の怒りを助長した。
 探偵団「なんだって(なんですって)!!」
 こんなことをしているうちに時間は過ぎていき、それがさらなる問題を引き起こした。
 ?「あんたたちなにやってるの?」
 後ろから聞き覚えのある声がする。全員が振り向くと、そこには。
 蘭「そ、園子!!」
 そう、そこに立っていたのは蘭の親友である鈴木園子であった。
 園「え?どうして私の名前を、ってあんたもしかして蘭?」
 蘭「ああ!!」
 蘭が自分のしでかした過ちに気づいた。
 園「ちょっと、あんたどうして小さくなってるの?それにそっちの二人は、まさか大阪の二人組み?」
 ついでに平次たちのこともばれた。
 蘭「あ、あのねこれには深いわけが。」
 蘭はなんとか取り繕うとするが。
 園「ちょっと待って。蘭やそこの二人が小さくなっているってことは、まさかあのガキンチョ(コナンの事)は新一君だったりして。」
 さすがというかなんとういうか、とにかくこういうことには鋭いようだ。
 園「ねえ、どうなの蘭?」
 蘭「いや、あの。あああ、どうしてこうなるのよ!」
 こんなことをやっていたもんだから、結局彼らが警視庁にいくことはなかった。








 さて一方。黒の組織(正確にはその残党)の襲撃を受けた警視庁は、上へ下への大パニックになっていた。それは捜査一課も例外でなかった。
目「一体何が起きているんだ?」
 混乱する目暮警部。そこへ、千葉刑事が部屋に走りこんできた。
 千「大変です!やつら、組織の連中が警視庁に侵入しています!!」
 目「何!機動隊が周りの警備をしていたのではないのか?」
 千「それが、やつらは機動隊の警備指揮所を襲いました。隊長は殉職、その他の隊員にも死傷者が出ています。とにかく、機動隊は命令する人間がいないので完全に烏合の衆になっています。」
 どうやら組織の連中は無闇に攻撃してきたわけではないらしい。巨大な組織というものの弱点、指揮系統の混乱を狙ったらしい。
 と、こんどは一人の警官が目暮のもとへやってきた。
 「目暮警部!警視庁全体の臨時指揮をお願いします。」
 これにはその場にいた全員が仰天した。
 目「な、何だって。なぜ私なんだね。もっと上の階級の者はおらんのか?」
 「はい、上層部の幹部は現在首相官邸の対策本部へ出向しており、また他の警部より上の階級の方も全員出払っていて。」
 目「なんてことだ。木島警視も明智警視も真下警視もいないのかね?」
 目暮警部が知っている上司を手当たり次第言うが。
  「はい。」
 警官から帰ってきたのは素っ気無いこの一言であった。彼は腹をくくるしかなかった。
 目「わかった。私が指揮をとる。それではまず、全員に拳銃携帯と防弾チョッキの着用を命令する。それと、けが人の救助だ。後、詳しい状況を知りたい。無線機を。それと米花町にむかったSATを呼び戻してくれ。」
 「わかりました。」
 こうして、目暮警部の指揮の下、警視庁側の反撃が始まった。










 ちょうどそのころ正面玄関では、警官隊と組織の戦いが行われていた。まず、組織のほうは対戦車ロケット攻撃と手榴弾を投げ込み、正面からの強行突破を図った。一方の警官隊は、なんとかその攻撃を乗り切った者たちが拳銃で反撃した。しかし、形勢は圧倒的に警官達に不利であった。まず、警官達は生存者数名による反撃であったのに対し、組織側は十数人による全力攻撃であったからだ。次に、使っている武器も違った。警官達がぱんぱんとしか撃てないニューナンブ拳銃であるのに対し、組織側はダダダと撃てるカラニシコフ小銃であったからだ。警官隊は次第に追い詰められていった。
 「畜生、一発撃つと10発は帰ってきやがる。」
 一人の警官がそう悪態をついた。
 「がんばれ、すぐに応援がくる。」
 そばの仲間が声をかけるが、気休めにしかならない。
 その時、一人の長身の男が一人悠然とこちらに歩いてくるのが見えた。
 「撃て、撃て!!」
 警官達がその男に集中射撃するが、当たっていないのか、それとも当たっても効いていないのか相手は平然としている。そして、その男はおもむろにコートの下から小銃を出すと、撃ちまくった。
 「ぎゃああ!!」
 さすがにこれには警官達も悲鳴をあげた。
 「やつはターミネーターか?」
 確かにそんな感じがする。結局、この言葉が引き金となったのか、警官隊の恐怖心が倍増した。そして。
 「だ、だめだ全く葉がたたん。全員撤退だ!!」
 こうして、正面玄関は突破され、組織の構成員たちは警視庁内になだれ込んだ。


 最後の、ターミネーターと言われたのはもちろんジンです。











ケータイ表示 | 小説情報 | 小説評価/感想 | 縦書き表示 | TXTファイル | トラックバック(0) | 作者紹介ページ


小説の責任/著作権は特に記載のない場合は作者にあります。
作者の許可なく小説を無断転載することは法律で堅く禁じられています。




BACK | TOP | NEXT


小説家になろう