今は4時、また魔女は舞い
ここは魔女の店。
一人きりの店に秋の風が吹き込む。
ドアは開いたままだ。
「あのお客さんはなんで怒ってるのかな?」
彼はすごい勢いでドアをくぐる。
「は、話が違う」
彼は頭の先まで真っ赤だ。
私は人差し指を立てて言った。
「彼女を作ればいいんでしょ」
私はそれを彼の口に押し当てた。
口を塞ぐには口が一番。
キスしそうな距離に身を乗り出していた。
「成功の対価を貰います」
「それってどういう事?」
「魔法はもうかかっています」
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