17話 デルガの内乱・ギルドマスター
ギルドマスターside
「いいですか。私の合図で風の魔法を
使って、ギルド内に私の魔法を運んでください」
この作戦ならやれる。
城と町は雷雲の魔王(ゼラ)と豪雷の教師(ブロム)、
そしてリュウ様がなんとかしてくれるだろう。
私はこのギルドを助けなければ。
「香りよ 安らかなる静寂と眠りの
風にて 吸いしものを眠りに誘え
スリープ・エア」
これは私の特殊魔法だ。
これで魔物や悪人を退治し
今の地位まで上り詰めた。
よし!十分な香りになったな
「いまです。騎士さんたち。」
「はい!風よ ゆるやかな
その身で流れよ。
ウェーブエア」
・・・よし!ギルド内にも充満したな。
「今から、突入します。
眠っていると思いますが、注意してください」
扉を壊して、突入する。
捕まっている人質。
見張りの敵の傭兵など、大体が眠りについてる。
・・・成功だ。
あとはこの犯人たちを縛るだけだ。
いまごろ、他の騎士達もギルド内の敵を捕らえているころだろう。
「ブレスト・ファイア」
ック!あぶない。
「避けるとは・・さすがだね。
ギルドマスター」
「き、キミはレイブン!!!」
レイブンは私の最も信頼する役員だ
「何をしているレイブン」
「何って、アンタを殺そうとしただけだよ。
マスター」
何を言っている?コイツは本当にレイブンか?
いや、コイツは間違いなくレイブンだ。
あの頬の傷は私と一緒に行った極秘任務で負ったものだ。
ならば、操られているのか?
過去の資料にもそんな魔法が存在した。
そうだ。そうに違いない。
「レイブンを操っているのは誰だ?」
「操っている?ククク
フハハハハハハハ。何言ってるんですか?
マスター。正真正銘のレイブンですよ。
そうだなぁ、この頬の傷。
これはマスターとの任務で負ったものです。
表向きは魔物にやられたってことになってますが
本当は内乱の裏切り者にやられた。
コレを知っているのは、あなたと俺だけでしょう?
つまり、俺は正真正銘のレイブンだよ」
確かにソレを知っているのは、
私とレイブンだけだ。
「実は、アイツ裏切り者じゃなかったんですよ。
いや~俺が裏切り者だってバレそうになったから、
ヤツを仕立て上げたんです。そして俺とあんたで殺した。
あんたは罪も無い人を殺したんですよ。そしてあの一件で
俺を信用し、こんな役職までくれた。あんたには感謝してもしきれないぜ
ヒャハハハハハハハハ」
そんな!俺は・・・裏切り者を放ったらかしにして、
仲間を殺したというのか。
なんてことだ・・・・・・・・
「ヒャハハハハハハハハ。
いいねぇ。最高にイイよその顔。
それでな、今回も大臣から命令があってな、
ギルドが動くと面倒だから制圧してくれってな。
余裕だったよ。お前に信用されて警備の指揮をしていたのは
なんてったって俺だからな。」
・・・許さない。
絶対に許さないぞ。
「ウイング・カッター」
私の属性は風と香という特殊属性の2つだ。
「フレア・ウォール」
ック!やっぱりか。
ヤツとは長年組んできたから、攻撃が読まれてる。
それに私の香と風は、炎の前ではほぼ効果が無い。
むしろ威力を強くしてしまう。
「ヒャハハハハハハハハ。
諦めな。お前の香と風じゃ俺の火には勝てねぇよ」
クソ!どうする?
騎士が来るのを待つか?
・・・いや。こいつの炎は強い。
相当の水属性の使い手しか倒せないだろう。
あの騎士達じゃヤられる。
「ほら!命乞いをしろよ。
俺の気分が向いたら助けてやら無いこともないぜ。」
クソ!前の反乱のように私は何も出来ないのか?
このままコイツにやられてしまうのか?
・・・足掻こう。どうせ死ぬなら
あとに続く騎士たちのために、傷の一つや二つを負わせなければ。
「ウインドカッター」
「フレア・ウォール
なんどやっても一緒だぜ」
なんとか時間を稼がなくては
「んぁとうとう諦めて逃げ出すか。
ギルドマスターが聞いて呆れる。」
なんとでも言え。
今はこの魔法を完成させなければ
「ファイア・アロー」
グアッ!クソ右肩がやられた。
「ほらほら。次は左肩だ。
ファイア・アロー」
ッグ!・・・手はもうつかえないか。
「ほら、命乞いしろよ。
レイブン様って言ってみろ。」
あと少し。
あと少しで・・・
「なんだ?口も聞けねえのか。
大したことねぇな。あんたは。
本気のアンタはもう少し強いと思ったんだがな。
これでお終いだ。
火よ この右手に宿りて「ックックック」
なんだ?」
完成した。
これで終わりだ。
「・・グハッ。ハハハ。
終わり・・だ。レイブン。」
「何言ってやがる。」
「香りよ 我が右手を生贄に
猛毒の匂いとなりて 吹き荒れろ
ブラックポイズン・エア」
「な!てめぇそれは・・・」
あぁ。そうさ。
これはリスクが身体の一部という条件で発動する
香属性の魔法さ。
魔力が足りない分を補い強化するために腕を生贄にしたんだよ。
「ぐはっ」
だめだ。腕がなくなる感触を感じた。
おそらく私はここで死ぬだろう。
だが、こいつを道ずれにして死んでやる。
「ヒャハハハハハハハハハハ」
「なに・が・・おかし・い?」
「甘いよ。あんたは甘い。
俺はこの5年間、バレないように
行動するくらい慎重なんだぞ?」
「だから・・・どう・・した?」
「あんたの研究してたその毒香魔法の
存在くらい知ってるっての。
だからワクチンもとっくに作ってるんだよ。
もちろん、人を生贄に作ったワクチンだから
効き目は間違いないぜ」
クソクソクソクソクソ。
完璧な負けだ。
この毒香魔法の存在を知っているだけじゃなく、
対処法までカンペキだ。
生贄で毒魔法は、生贄で作ったワクチンでしか消せない。
そこまで調べられているとは。
・・・その注射か。
それさえなければ、・・・ダメだ。
もう指一本も動かない。
ここ・・まで・・・か
「ぐぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
ナンだ?
レイブンが苦しんでいる?
「ナゼだぁぁぁぁぁぁ。ちゃんと生贄で作ったはずなのにぃぃぃぃ
なんで毒香が身体に回るんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
「なんでかって?そりゃ俺がやったからだよ」
・・・・・リュウ様?
ーーーーーーーーーーーー
リュウside
さてコイツもライトチェーンで捕まえたし
他の階を助けに行くか。
バリィィィィィン
ドタドタドタドタ
なんだ?
「な!そこに居るやつ!
投降しろ。さもなくば殺す!!!」
ってローゼンハイムの騎士じゃん
「おいおい落ち着けって。
俺だよ。俺。お前らをデルガに運んだリュウだよ」
「ん?は!リュウ殿失礼しました」
そんな顔を真っ青にしなくても・・・
ま、いっか
「んで、なんでここにいるの?
っていうかお前んとこの指揮官だれ」
「ギルドマスターです」
なるほどね。
さすがに、自分の家同然の職場だしね。
「分かった。ここは俺がやるから
町の鎮圧に向かって、変態弟子と兄貴の班と合流して。」
あそこが一番不安だからな。
「了解しました。」
んじゃ、さっさとここも片付けようっと。
「ヒャハハハハハハハハハ」
ん?なんだこの薄気味悪い笑い声。
上の階か・・・いってみよ。
ーーーーーーーー
っておいおい。
マスター片腕ないじゃん。
助けに行くか。
いやでも、マスターの力で殺したことにしてあげたいな。
う~むどうするか。
「だから・・・どう・・した?」
「あんたの研究してたその毒香魔法の
存在くらい知ってるっての。
だからワクチンもとっくに作ってるんだよ。
もちろん、人を生贄に作ったワクチンだから
効き目は間違いないぜ」
あの注射か。なら・・・
(あの注射の解毒効果を消滅)
これでOKだな。
「ぐぉぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
めっちゃ苦しんでいるなアイツ。
どんだけ強いんだよあの毒。
(空間結界)
ま、空間結界があれば大丈夫だろ。
「ナゼだぁぁぁぁぁぁ。ちゃんと生贄で作ったはずなのにぃぃぃぃ
なんで毒香が身体に回るんだぁぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
そろそろ出番だな。
「なんでかって?そりゃ俺がやったからだよ」
っていうかギルドマスターヤバ!
血の量がハンパない。
「水よ光よ ギルドマスターを直して」
ふぅ~コレで一安心・・・ってアレ?
なんで左腕は治らないんだ?
「水よ光よ 腕を直して」
・・・やっぱり治らない。
「無理ですよ。リュウ様
この左腕は魔法の生贄として捧げたため
復活することはありません。
命を助けて頂いただけでもありがたいです。」
「なんで治らないんですか?」
「この毒香魔法あと契約をしたんです。
威力を高めるために左腕を一生使えないという契約を・・・」
おいおい。そこまでしてコイツを殺したかったのかよ。
っていうか死んだかな?コイツ
「トリャ!」
「うがっぁ」
一発蹴ったけど、まだ生きてた。
あと数分で死ぬだろう。
「ところでリュウ様。
どうやってあの薬の効果を消したんですか?」
そりゃ、あの薬の解毒効果をしょうめt・・・
・・・そうか!確かあの薬も生贄で作られたとか言ってから、
俺はあの薬の生贄の契約と効果を消したのか。
つまり、ギルドマスターの契約も消せば・・・
「ギルドマスターの生贄の契約を消滅。
水よ光よ マスターの腕を治して」
「ううぉなんだ。」
マスターの腕がみるみる再生していく。
本来、水属性の治療魔法は再生の補助。
すなわち自己再生を早くする魔法で
光の治療魔法は再生そのものの魔法。
この二つの属性を持っているのは、
俺とエリーゼとルインしかいない。
だから2人を治療班にしたんだけど・・・
・・・俺の魔法つよ!!!
だって10秒くらいで腕が治るんだよ。
血管・筋肉・神経・骨・細胞の一つ残らず再生する。
つまりなにが言いたいかというと・・・グロイ
ものすごくグロい。
だって肩らへんから血管がニョキニョキでてくるし。
それに・・・これ以上は言葉にはしません。
マスターは驚いてるけど
「リュウ様?これは一体?」
説明めんどうくさいな。
「いいから。それよりもさっさと町の鎮圧に向かって。」
「は、はい!分かりました。
ありがとうございます。」
トタトタとマスターは出て行った。
さて俺も城の鎮圧に行くかな。
「ま、まちやがれ」
なんだ。まだ生きていたのかよ。
あの毒香くらって良く生きてるな。
ま、ほっとけば死ぬだろう。
「ヒャハハハハそうか。俺もやりゃいんだ。」
なにいってんの?
「火よ 俺の身体を生贄に
この町を豪火で包み焼き払え
デス・フューム」
なるほど、そういうことか。
めんどくさいな。
いちいち魔法唱えなきゃなんないし。
そうだ。たしかイマジンブレイカーはまだ解除してなかったな。
生贄っていっても魔法だし、消滅するだろう
ヤツの頭を左手でつかむ。
すると炎は消えていき魔力を感じなくなった。
「ドンマイ」
「なぜだぁぁぁぁぁぁぁぁぁ」
あれ?魔法は消したのに身体は消えていく。
契約は消してないから執行されるのか。
おもしろいな。これはある意味つかえそう。
逆に言えば魔法が無くても、契約で身体はきえる。
つまりこの契約を自分ではなく、魔物にできたら、
魔力のない人や魔法の使えない人でも、魔物から身を守れるかもしれない。
ふむふむ。この一件が終ったら調べてみよう。
さてと城に向かうか。
(転移)
こんな感じで
みんなの部隊の様子を書いていきます。
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