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彼と彼女の千文字会話 作者:江見村元素

同棲編

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聖夜の更新2012 クリスマスケーキ

「とうとうアレを出すときが来ましたか」

「アレ? ああ、ケーキか。そろそろ胃もこなれた頃だしね。食べようか」

「アレを手に入れるのは苦労しました。なにせ隣町のケーキ屋さんまで行って、その上並んでまで買った代物ですから」

「え、買って来たの? 僕作ったのに。ほら」

「うぇ? わざわざ作ったんですか!?」

「まあいっか。僕のは明日にして、今日はプロのやつを食べよう」

「いっそ食べ比べてみるのはどうですか? 二ピースくらいなら軽く食べられます」

「そんなに食べると太るぞ」

「ご都合主義的に太らないので大丈夫です」

「便利だな。いいのか悪いのかわからないけど」

「さて、どちらからいただきましょうか。かたやプロが作ったチーズケーキ、かたやどこの馬の骨ともしれぬ小僧の作ったチーズケーキ……」

「いきなり誰だよ。っていうか種類も同じなのか。だったら僕が勝てるわけないじゃん」

「それは食べてみるまでわかりませんよ。こういうのは先に食べたほうが不利ですよね。セオリー的に」

「料理マンガのセオリーならな」

「ではプロの作品からいきましょう。む、これは……!」

「ああ、これ僕普通に負けたよ。美味しいもん」

「口に入れた瞬間蕩けるなめらかな生地。微かなレモンの風味とまろやかな味。これはまさか……チーズ!?」

「当たり前だ。チーズケーキ食べてそこに驚くな」

「メロンパンはメロン入ってないじゃないですか。きつねうどんもカッパ巻きも」

「その話題はもういい。それより僕のはどう?」

「ではあなたのも食べてみましょう。む、これは……なんかボソボソしてますしレモン入れすぎで酸っぱいですし、チーズの匂いがちょっとキツい感じ」

「……覚悟はしてたけどそこまでボロクソ言う?」

「こんなことなら先にあなたのを食べとけばよかったです」

「泣くぞ」

「あなたのお店チーズケーキと私のあなた作チーズケーキ交換してくれませんか?」

「……いいよ。じゃあ口開けてくれる?」

「え、あーんしてくれるんですか?」

「うん。ただちょっと一口が大きいかもしれないけど」

「あれ? なぜそんな手づかみで、ちょっと、さすがにそれは入らないって言うかごめんなさいごめんなさい謝りますからもがががぁ!」

「ああ、手が汚れてしまった」
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