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彼と彼女の千文字会話 作者:江見村元素

土手編

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29/1986

コンテスト

 土手に座り込み、沈む夕日と川のせせらぎを見つめながら。
 一日の終わりに、二人は他愛ない会話を始めます。



「この連載も始まってそろそろ一ヶ月が経過しますね」

「一言目からそれか。もう慣れたけど」

「なのにです! アクセス数が未だ『夕暮れの土手でツンデレな彼が私にズコバコ突っ込んでくるのらめぇ』にタイトル変更したときを超えられていません。由々しき事態ですよこれは」

「僕にとっては君の頭のほうが由々しき事態だよ。そもそも君はこの会話に何を求めてるの?」

「お気に入りのみで累計ランキング入りするという名誉を」

「何万人分必要なんだそれ。縛りプレイでもしてるつもりなのか」

「そういえば最近小説家になろうさん内でコンテストが開かれてるみたいじゃないですか。あれに参加しましょう。アクセス数アップしますよきっと」

「また根拠もなくそういうことを」

「根拠ならあります。コンテストの説明にそう書いてありました」

「君、絶対消火器とか幸せの壺とかゲルマニウムネックレスとか買わされちゃうタイプだろ」

「む、酷い言いぐさですね。私だけでなく主催者さんにも失礼ですよ、それ」

「すぐ乗せられるなって言いたいの。アクセス数アップは事実だろうけど、そのためだけに参加したって意味ないだろ」

「なぜですか? 関係としてはウィンウィンだと思います。主催者さんとしても企画が盛り上がるのは嬉しいでしょう」

「そもそもこの会話、どうやったって企画に関係ないだろ。ジャンプにサザエさんが載るくらい場違いだよ」

「企画の話を主題にすればいいんですよ。ゲームの紹介するラジオとかネット番組みたいに。サザエさんがワンピースやナルトの解説してるくらいなら違和感ないでしょう?」

「違和感の塊だよ。あと他にも欠点がある」

「はぁ、何ですか?」

「君はさっきウィンウィンと言ったけど、その関係の中には読者さんが抜けている。コンテストへの参加は、果たして読者さんにとってウィンだろうか?」

「それは……」

「僕らの何気ない会話を楽しみにしてくれてる人も、もしかしたらいるかもしれない。それが突然ゲームの話だけの会話になったら、ガッカリするんじゃないか?」

「いや、ぶっちゃけた話、ネタがないだけなんですけど」

「ぶっちゃけ過ぎだ。真剣に諭そうとした僕が馬鹿みたい」

「ゲームの紹介をするようなことを言っておきつつ、中身は全く関係ない与太話でもしておけば」

「ウィンウィンはどこへ行った」

「そんなわけで明日からこの作品は」

「皆まで言わせず却下だ」



 一人が腰を上げると、もう一人も立ち上がります。
 そうしてどちらからともなく手を繋ぎ、今日に背を向けて、去っていきました。
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