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彼と彼女の千文字会話 作者:江見村元素

土手編

20/1844

デートプラン

 土手に座り込み、沈む夕日と川のせせらぎを見つめながら。
 一日の終わりに、二人は他愛ない会話を始めます。



「デートの予定を立てましょう」

「ああ、そういえばそんなこと言ったね。月曜日あたりに」

「どこに行って何をするかくらいは、あらかじめ決めておかないと」

「買い物するなら車でいかないとね。荷物持って歩くわけにもいかないし」

「特に買いたいものもないので今回はいいです」

「じゃあ映画は? ……今何やってたっけ?」

「アベンジャーズとか。余談ですが私、ずっと阿部ンジャーズだと思ってました」

「どんな勘違いだ」

「阿部寛、阿部サダヲ、阿部慎之助、あべこうじなどが一堂に会して戦う話かと」

「後半は役者ですらない」

「でも映画はまた今度でいいです。そこで私なりにプランを立ててみたんですが」

「なんだ、そういうのがあるなら先に言ってよ」

「まず朝の八時くらいに駅前で待ち合わせ。ドトールで朝食を済ませます」

「ちょっと高くつきそうだな。まあいいけど」

「次に表参道まで歩き、そこでおやつに風月堂の和菓子を食べます」

「ふむふむ」

「いろいろ物色しつつ、つるやの饅頭を食べ、お昼はラーメン屋さん。そのあとデザートに」

「食ってばっかだな! 太るよ?」

「私は太らない体質なので。まあこれはプランA。たぶん文句を言われると思っていました。そこでプランBです」

「用意がいいね」

「まず駅前で待ち合わせ。ここまでは変わりません。その後電車に乗って隣町の動物園へ行きます」

「なるほど」

「動物たちで和んだ後は適当に昼食を済ませ、動物園の近くにある博物館へ」

「おお、思ったよりまともな計画だ」

「その後駅前に戻り、ホテルにしけこみます」

「しけこむな。途中まで良かったのになんでそう持っていく?」

「疲れとかが溜まってるでしょうから、休憩は必要だと思います」

「もう帰れよ。そこまで来たら」

「これもダメですか。じゃあプランCを」

「まだあるんだ。いくつ考えたの?」

「今のところプランXまで」

「そんなに!? どんだけ楽しみにしてるの!? 何も考えてなかった僕がクズ野郎みたいだ」

「ちなみにプランXは朝から晩までホテルで」

「却下」



 一人が腰を上げると、もう一人も立ち上がります。
 そうしてどちらからともなく手を繋ぎ、今日に背を向けて、去っていきました。
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