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大縄跳び

作者:夕霧ありあ
 小学生の頃にした大縄跳びを、冬になると思い出す。
 縄を回す人がいて、跳ぶ人がいて、タイミングに合わせて縄の中に入って、息を合わせて跳ぶもの。
 生きることも、似たようなものだ。
 みんなで力を合わせることが大事です。みんなの足を引っ張らないことが大事です。
 そんな世間で言うアタリマエが、大縄跳びには詰まっていた。現代を生きる上で必要なアタリマエが。

 縄の中に入れなかったり、跳んでいる時に足を引っかけたり。タイミングが合わず大縄の流れを止めてしまい、ばつが悪くなった経験はないだろうか。飛び続けていても、いつか足を引っ掛けてしまうのではないかと不安に思っただろうか。それとも、長く跳び続けることができて嬉しいと思っただろうか。
 大縄跳びの練習の最中では、いろんな気持ち、いろんな感覚があったことだろう。それは、決して一人では味わうことが出来ない気持ちだ。世の流れに乗って、人とかかわって生きているという感覚だ。

 人生という大縄跳びは強制参加。時に速く、時に遅く、命の限り続いていく。縄を回す人や一緒に跳ぶ人が変わり続けながら。時に、縄を回す番になることもあるだろう。
 失敗を恐れず多くの数跳ぶことを目指してもいいし、注意深くゆっくり跳んでもいい。うまく跳べなかったら、別の人と一緒に跳んでみるのもいい。目標はともあれ、跳ぼうと試みることこそが、うまく跳べるようになるための第一歩なのだ。
 そんな風に跳び続けながら、私達は生きている。人々と息を合わせながら、私達は生きている。

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