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エピローグ
エピローグ

「で、どういうことですか?」
「え、えっと…」
私は正座をして幽々子さんの前に座っていた。どうしてこうなったか、少し戻って説明しよう。

「ただいま~」
私は家に帰った後、場所を教えてくれた幽々子さんにお礼を言いに屋敷を訪れた。
「おかえりなさい」
幽々子さんは縁側でお茶を飲んでいた。相変わらず絵になる人だ。
「あら麻耶さん。帰ってきてたんですね」
妖夢は庭で木を切っていた。私に気づいて作業を止め、こっちに来てくれた。
「麻耶さん、桜はどうでしたか?」
「ええ、とっても綺麗だったわ。幽々子さん、場所を教えてくれてありがとうございました」
「いいえ、それで麻耶さん。例の物をお願いします」
「例のもの?」
はて? そんなものあったかしら?
「まさか忘れていたなんてことはないですよね?」
「そんなまさか~。ちょっと待ってくださいね~」
私は頭を必死に働かせた。何だ? 例の物って…
「桜の写真ですよ、麻耶さん」
妖夢が耳打ちしてくれた。あ!
「なんだ~、あれですか。もちろん…」
そこで私は気がついた。写真…全然撮ってない!
「えっと…それが…」
「ふふふ、すっかり忘れていたようですね」
「いや、そんな事はないですよ!」
すいません幽々子さん、笑顔が怖いです!
「ちょっとそこに正座してもらえますか?」
「幽々子さん、実はですね…」
「正座!」
「「はい!」」
何故か妖夢も返事し、二人そろって正座することになってしまった。

「まったく…。この数日間私がどれだけ楽しみにしてたと思うんですか?」
「すいません…」
かれこれ30分は幽々子さんのお小言を聞いている。さすがに私の足も限界を向かえそうだ。
「まあお説教はこのぐらいにしておきましょうか」
「よ、よかった…」
「さて、麻耶さんの罰ですが…」
「ば、罰…ですか?」
「当然じゃないですか~。いいですね?」
「は、はい。謹んでお受けします!」
ここで断れば何があるか分からない。受けたほうが懸命だと本能が告げていた。
「では罰ですが、麻耶さんには蔵の掃除をしてもらいます」
「蔵の掃除ですか?」
「ええ。近々蔵を掃除しようと思っていたんです。なので麻耶さんにはそれをしてもらおうと思います」
「わかりました」
私は小声で
「よかった~。どんな酷いことされるかと思ったけど、これなら楽勝ね」
「何か言いましたか?」
「い、いえ! 早速やらせていただきます!」
私はダッシで蔵に向かった。さっさとやるに限る!
「ああ、麻耶さん?」
幽々子さんが何か言った気がしたが、私には聞こえなかった。

「明日からでいいと言おうとしたのですが…。まあいいですかね」

その事に気づいたのは掃除を終わらせた5時間後の事だった…。


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