Stage 2
先日、ヒナギクの家にハヤタが置いてくれとやって来た。理由は、前回、本人が述べた通り、アパート(女子禁制)を追い出されたからである。
そのハヤタが、ヒナギクと抱き合ってベッドで寝ていた。(作者サービス)
朝、ヒナギクが目を覚ますと、正面にハヤタの寝顔が在った。
「きゃあ!」
ヒナギクは驚いて後退り、ベッドから落ちてしまった。
(そうだったわ。昨日、寝る場所が無かったから一緒に寝たんだった)
「ヒナギク?」
と、薄目を開けるハヤタ。
「どうしたの?そんな所で」
「落ちたのよ!」
「何怒ってるの?」
「べっ、別に怒ってなんか無いわよ」
ヒナギクは立ち上がり、部屋のカーテンを開ける。眩しい朝日が、部屋に差し込んだ。
「さて、顔洗って飯でも作るか」
ハヤタはそう言ってベッドを降りる。
「良いわよ、そんな事しなくて」
「何言ってんだ?炊事洗濯は居候の仕事だろ」
えっ、そうなの?──と、一瞬思うヒナギク。
「じゃあ、任せちゃおうかな。お姉ちゃんの分は作らなくて良いから」
「酷くない?それ」
「良いのよ。罰だと思えば」
「罰ねぇ・・・。てか、お姉さんは?気配が無いけど、まだ寝てんの?」
「多分寝てると思うわ」
「起こした方が良いよな?仕事遅れるし・・・」
そう言ってハヤタは、雪路の部屋に行った。が、雪路の姿は無かった。
?──疑問符を浮かべるハヤタ。
「ヒナギク、お姉さんいねえぞ?」
ハヤタがそう言うと、ヒナギクがやって来て、
「あ、ホントだ」
(もしかして、俺が転入するんで歓迎会の準備でも?)
「良いとこあんじゃん、ヒナギクのお姉さん」
「は?何の事?」
「何でも無い。それより何食べる?」
「お任せするわ」
「任されました」
そう言って台所に入って行くハヤタ。ヒナギクはその彼を見てクスッと笑った。
「所で、ヒナギクって白皇だよな?」
「そうだけど、それがどうかしたの?」
「予言しよう」
「予言?」
「今日、ヒナギクのクラスに転校生が来る」
「バカバカしい、予言なんてある訳無いじゃない」
「そう思いたければ思ってれば良い」
と、自信満々に言うハヤタ。
「じゃ、私もう行くから、あんたも早く行きなさいね」
ヒナギクはそう行って、白皇へ登校した。
「さて、俺も行くかな」
ハヤタは白皇の制服に着替え、白皇へ向かった。
白皇に着くと、ハヤタは職員室に直行。担任の先生と面会した。
「じゃあ、教室に案内するから着いて来て」
担任はそう言って、1年6組へ向かった。ハヤタはそれに着いて行く。
「此処があなたの教室よ。一寸待っててね」
と、担任は教室に入る。
「ほーら、席に着けー。今日はこのクラスに新しい生徒が入って来る。入れー」
ハヤタは教室に入った。
「嘘!?」
ヒナギクは驚いた。
「何や、お前ら知り合いか?」
と、担任。
「朝月 隼太、ヒナギクとは同棲してますが何か?」
瞬間、クラスの男子共がシャープペンのしんをハヤタに飛ばした。が、ハヤタはそれらを気で跳ね返した。
カウンターを喰らった男子共は一斉にダウン。ヒナギクを除いた女子共は、一体何が起こったのか、と言う顔で男子共の様子を窺った。
「えっと、何が起こったのか知らんけど、今日から皆と一緒に勉強する朝月くんや」
「宜しくお願いします」
と、会釈するハヤタ。「じゃ、桂の隣に座って貰うで」
「一寸待って下さい先生!」
「ヒナギク、俺が隣じゃ嫌か?」
「べ、別にそう言う訳じゃないけど、やっぱりほら」
と、頬を真っ赤に染めるヒナギク。
「桂さん、赤く成ってる」
女子の一人が言った。
「なっ、成って無いわよ!」
と言ってしまっては100%嘘に為る訳で。
「ほな、桂の隣で決定や!」
担任はそう言って去って行った。
「予言が当たったな」
と、ヒナギクの隣に座るハヤタ。
「何で黙ってるのよ!?」
「吃驚させようと思って」
すると、女子の一人が興味深々と聞いて来た。
「ねえ、あなた、桂さんの彼氏?」
「そんな訳無いじゃない!」
ヒナギクは頬を更に赤く染めて言った。が、
「ああ、彼氏だ。昨日から交際を始めた。夜は一緒のベッドで寝たぞ」
ヒナギクの顔から白煙が噴いた。
「えーっ、もうそんな関係まで行ってるの!?」
「否、まだ一緒に寝ただけでそこまでは行ってない」
「そうなんだ?あ、桂さんどうしたの?」
女子はオーバーヒートを起こしたヒナギクに声を掛けるが、ヒナギクは返事をしない。
「ヒナギクがオーバーヒート起こしてる!」
「桂さん!」
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