金属貨幣と価値比率
さてさて、なろうのファンタジー小説を読んでいると、
貨幣や金属の価値が滅茶苦茶なものが、大多数を締めております。
少しは調べましょうよと思わなくも無いですが、ザックリとお教えしましょう。
金属価値 現代の「1グラムの価格」と 目安
金:2,000 円 2005年平均値
3,000 2010年平均値
4,500 2015年平均値
(2006年以降の金の高騰は、電子機器の普及も関係していると思われる。
しかし、中~近世の金発掘量を考えれば、希少価値分の代わりと、考慮できると思う……)
銀: 40 円 銅: 0.4~0.8
60
現代の価値比率/ 金:銀= 50:1、
銀:銅= 100:1
古代~中世~近世の
価値比率/ 金:銀= 5~10:1、
銀:銅= 15~20:1
と、以上のようなモノが一般的です。
金属貨幣は、いざという時に鋳潰して、希少金属その物としての価値を備えている事が重要です。
また、貨幣は基本的に他の金属と混ぜ合わせた(混ぜ合わさった)合金です。
これ故に、指定金属の含有率が重視され、世間からの貨幣に対する価値と信用になります。
貨幣は、国などの組織が発行する物ですが、貨幣の重さと含有率をみて、商人はその国の内情を推測する一要素に用います。
ファンタジー小説において、金属貨幣を設定する場合、
最小基準貨幣(おそらく銅貨)を、現代日本の10円・20円・50円・100円などの価値にしておけば、扱い易いと思われます。
金属貨幣についてより詳しく知りたい場合は、WikiPediaにて、
銅貨、エレクトロン貨(金貨)、真鍮、青銅、白銅、洋白、銀 などを、検索してみてください。
おまけ。 江戸時代より現代にも通用する、中古品業者の基本。
※ 中古品の買い取り:新品の何%価格かで記す。
「→」は買い取り後の売り出し価格。
・新古品 …………………… (20%)→(75~80%)
・状態の良い中古 ………… (5%)→(50%)
or 補修し(80%)
・余り品質を保証できない中古(1%)→(10~20%)
・ほぼ使えなさそうな、ゴミ?(0.2%)→(5%)
……ちなみに、美術品・宝飾品・遺失貨幣は中古扱いされない代わり、品の状態で、元値から変動する。
主な目安は、原材料・技術価値・美観・稀少度・歴史的価値など。