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悲翼ノ破片
作:さきと





痛みに裂かれた心の翼は
何を求め 何を探してたのだろう?

風に流れ 過ぎていく空
忘れないようにと誓った
あの日の景色は霞んで
この瞳には何も写らない

「もう逢えなくなるね」
哀しみが心を埋め尽くす
「ずっと忘れないから」
涙に滲んだ君の優しい笑顔


痛みに裂かれた心の翼が
悲鳴を上げ 繋ぎ止めようとする
離さない 離したくないよ
絡めた指が解けていくように
君と距離も遥か遠くなる
温もりは消え 凍えそうなのに
言葉も溢れず 届かなくて
残酷な現実だけが心を刺した


あれからどれだけの季節が流れただろう
世界は変わらずに流れて過ぎていくのに
僕の心はあの時にずっと繋がれたままで
繰り返した時間だけ哀しみが募っていく


もう 戻らない
もう 届かない
もう 叶わない
ただ 愛しくて


暮れた空は僕の心にも影を落として
明日さえ否定して塞いでは泣き崩れ
全て枯れ果てた後に残されたものは
自分という名のヌケガラだけだった


痛みに裂かれた心の翼は
君を求め 君を探していたんだよ
答えは無くて 見えなくて
ただ繰り返した後悔だけの日々

痛みに裂かれた心の翼が
軋む音を立て 羽ばたいていく
もう堕ちる事しか出来ないのに
それでもいいと羽ばたき
未来の無い彼方へと仰ぎ続ける


遠く…遠く…

空は紅く染まり

遥か…遥か…

いつまでも君を

忘れないようにと

胸に刻み込んだ


この花がまた舞う頃に
















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