サンフラワー
1、紹介
俺は冬月 竜 《ふゆつき りゅう》。中学二年生です。
身長は百七十三センチ。やや高めの方です。体重はちかちがはかったことがないのでわかりません。でも、身長もあるんでわかんないんですよねー。この身長だと、普通の体重より重いと思うんだけど・・・。まあ、とにかく。そのことはおいといて。
髪の毛はちょっとだけくせ毛がある。顔は自由自在に変形できる。犬みたいにかわいい顔もできれば、かっこよさげな顔だってできる。みんなにはモテるほうだ。
男だって女だって、何でも出来る。支配なんて簡単にできる。でも、ただ、一人だけ、ちがうやつがいた。
高杉 向日葵 《たかすぎ ひまわり》という女は俺に全然興味をもたない。
何故だって? それはこっちが聞きたいね。俺はあいつ、高杉が俺にふりむくようにいつも、話しかけてるんだけど、いつも、余計なやつらに邪魔されてしまう。
その高杉っていうやつは真面目なわけでもない、みんなは嫌いじゃないという評判だ。でも、何故か俺にだけちかよらない。なんでかな。まさか、あいつ俺のこと・・・。んなわけないか。
いつもの登校する道。いつもとかわらない。はずだった。今日は・・・・。
2、今日はなんでこんなことにきずくんだろう?・・・
今日もかわらない一日だと思ってた。
「おっはよー!。」
俺は元気よく挨拶をしながら教室に入った。
『おっはよー!!。』
高い音程と低い音程が合わさりながら俺のほうにむかってきた。ただ、それに、一人だけ俺に挨拶をしていないやつがいる。
そう、高杉だ。
俺の席のななめ前の席に座ってる高杉に俺は挨拶をした。
「おはよ。」
俺はやさしく声をかけた。
「・・・。」
高杉はあまり浮かない顔でじっと俺を見てきた。
俺はニコッとして自分の席についた。
多分高杉も俺を意識しはじめてると思うんだけど。
(次はちょっと盗み聞きしてみようかな?)
キーンコーンカーンコーン・・・・
お昼休み・・・・
俺は高杉達をつけてみた。
「ねえ、ねえ、竜君ってよくない?」
一人の女の子が言った。
(お、あの子俺のこと好きなんだ・・ってそっちじゃなかった。)
「あ、私もそう思った。なんか、犬っぽくってかわいいよね。」
もう一人の子もいった。
(ふーん。やっぱり、女ってちょろいな。)
「どこがよ。」
俺はぎくっとした。
高杉は弁当を開きながら言った。
俺はつばをゴクンっとのんだ。
「えー、何で? いいじゃん。犬みたいでかわいがりたくなっっちゃうじゃん。」
女の子はすごく笑顔で言った。
(そうだそうだ。)
俺はうなずきながら自分で勝手に実感していた。
「私はその犬っかぶりしてるのがいやなの・・・。」
高杉はちょっとだけうつむきながら言った。
『え?』
女の子みんなが首をかしげた。
「だって、みんなにやさしくしてるところがいや、犬の仮面をかぶってないとみんなの友達とかになれないって自分の本来のことをだしてないんだよ? 私は本当の冬月がしりたい。」
高杉は悲しげな目をして言った。
(そんなこと考えてたなんて)
俺は思わず頭を抱え込んでしまった。
俺はもういいやと思い、教室にもどった。
俺は廊下で考えていた。
(でも、本当の俺って何だっけ、どんなだったっけ。きずいてたらこんなふうだからな・・・ってゆうかなんで高杉のことで悩んでんだ?)
そうか・・・俺・・高杉のこと・・・好きなんだ・・・?
「あはは、なんでだろう。反則だろ。こんなの。」
3、やっときずいたんだから・・・!!
キーンコーンカーンコーン・・・
終わりのチャイムがなった。
俺は、ななめ前の席にむかった。そして、その席に座って帰りの準備をしているやつに言おうと思ったのに・・・
「竜君一緒に帰ろう?」
俺を女の子達が呼び止めてきた。
「え? あ、うん。」
俺は今日はあきらめた。
チラッ
俺のことを高杉が見てきた。
ドキンッ
俺は固まってしまった。
プイッ
高杉はまた、前をむいた。
ホッ
俺はちょっとだけ、ほっとした。
「ねえ、帰ってくれる?」
女の子のもう一人が聞いてきた。
「あ、うん・・・」
俺は返事してしまった。
『やったー!。』
女の子達は喜んだ。
(ヤベッ。)
俺は口がなれてしまって言ってしまった。
『さようならー!。』
みんなぞろぞろと帰っていく。部活がある子は部活にいって。帰宅部のやつらは帰っていく。
高杉は陸上部だ。俺は帰宅部。
高杉は体操着で走っていた。
高杉は短距離中学短距離走で優勝した。だから、陸上部(短距離)のリーダー。欠かせない存在なんだよ。
だけど俺は・・・。
「ごめん、やっぱり今日一緒に帰れないや。」
俺は約束してしまった子達を先に帰らせた。
教室で、まつことにした。高杉を・・・。
十分後・・・
俺は本を読んでいた。
ガラッ
「何でいるのよ。最悪。」
高杉はいやそうに言った。
「わりいかよ。」
俺は言うことが何もないことを隠すためありきたりな言葉を放った。
「で? 何でいるの?」
高杉はあきれた顔で言ってきた。
「えっと、それは・・・。」
俺はいつも軽く言えるのに、一緒に帰ろうって、言えたのに。何故か高杉に言うときは重く感じる。
「一緒に帰るっていってた子達は? どうしたの?」
高杉は聞いてたみたいで。
「先、帰ってもらった。」
「何で!?」
高杉はびっくりした顔で俺に聞いてきた。
「一緒に・・・一緒に帰るために。」
俺は顔を真っ赤にしながら思い切って言った。
「誰と?」
高杉は首をかしげて言った。
「お前と・・・高杉と。」
俺はすごく顔があつくなった。
俺は生まれて初めて恋というものをした。
「ふーん。ごめん・・・」
「え?!」
「って言ったら?」
高杉はクスクス笑って言った。
「てめー人をからかいやがって。」
俺は怒りでいっぱいになった。でも・・・
「いいよ、一緒に帰っても。」
高杉は俺のほうをふりむいて、今までにない笑顔で言ってくれた。
俺は顔が明るくなった。
「じゃあ、教えてあげる。」
高杉が笑って言った。
「私だけの秘密の場所・・・」
俺はきたことのない道を歩いて、きたことのない場所にきた。ただ、これだけはわかる。このきたことのない道を俺は一日で覚えた。
「すっげー!!」
俺はこの言葉だけしか頭にうかばないぐらいすごい迫力にであった。
「すごいでしょ。きれいでしょ? いつも、落ち込んだりしてるときはここきたりするの。この頃いっぱいきてる。毎日・・・誰かのせいで。」
高杉は俺のほうを見てきた。
「俺、やっときずいたんだ。」
「え?何が?」
「お前のこと・・・高杉のことが好きなんだってこと。」
俺はついに言ってしまった。
「・・・・私も、実は好きだったの。でも、本当のあんたが見たくてずっと黙ってたんだ。」
高杉は泣きそうな顔になっていた。
「俺はお前が好きだから。」
俺はなれてない手で高杉の顔を俺にむかせ、そっと、キスをした。
「私も大好きだよ。」
俺はこれから起こるいやなことをしるよちもなかった。
4、せっかく、両思いになれたのに!・・・
翌日・・・
「おっはよー!。」
俺はいつもより元気な声で教室にいるみんなに挨拶した。
『おっはよー!。』
みんなは言い返してくれた。
「あれ? 今日高杉いないの?」
俺は首をかしげて言った。
「うん、休みみたい。」
女の子達は心配そうな顔をして言ってきた。
俺はちょっと心配になった。
ガラッ
先生が教室にはいっていった。
「みんな、座ってくれ。」
深刻な目をして先生がみんなに呼びかけた。
「実はな、高杉のことでつらいはなしがあるんだ。」
先生はみんなから目をそらしていた。
「高杉は車にぶつかって、記憶喪失になった・・・」
先生は少しつらそうにして言った。
「先生それって、俺らのこと忘れてるってことですか?」
一人の男の子が言った。
「いや、中学二年のことをわすれているから、多分、中学一年から一緒だったら覚えているはずだ。」
先生はうつむきながら言った。
「じゃあ、私のことは覚えてるわ。」
女の子が一人立った。
「俺も、中一のとき陸上部だった。」
男の子も立ちはじめた。
(俺は覚えてねえな。初めてだもんな。)
俺はそう考えた。
(病院に行ってみよう。)
キーンコーンカーンコーン・・・・
お昼休み・・・・・
「先生、高杉のいる病院教えてください!。」
俺は職員室に戻るところの先生を呼びかけて言った。
「ああ、いいけど。」
先生は微妙な顔をして教えてくれた。
キーンコーンカーンコーン・・・
終わりのチャイム・・・・・
俺はあわてて帰りの準備をして、あわてて走って病院に向かった。
その時、考えた。
昨日のことを話せば記憶が戻るはず。きっともどる。
そう・・・考えるしかできない。信じることしか俺にはできない。
病院についた。
ガー
病院の自動ドアが開いた。俺は受付に走った。
「すみません、高杉さんの病室は何処ですか?」
俺は少し、息を切らしながら聞いた。
「え、六〇七病室ですけど。」
看護士さんがちょっとびっくりした顔で教えてくれた。
「ありがとうございます。」
俺は早歩きで病室にむかった。そこまで、大きくはなかったから迷いはしまかったけど。
俺は病室のドアの前で深呼吸を三回ぐらいして、入った。
ガラッ
「失礼しまーす。」
俺は声をできるだけおさえて入った。
「はい、どなたでしょう?」
高杉は元気な顔で言った。
(よかった元気そうで。)
「俺、冬月 竜っていうんだ。高杉とはクラスメイトだったんだ。」
俺は、笑顔で言った。
「すいません、あなたのこと覚えてない。」
高杉はちょっとうつむいた。
「思い出せるかもしれないよ?」
俺は高杉の顔をのぞきこんだ。
「え?本当に?」
高杉は目を光らせて言った。
「うん、思い出せるがもしれない。その思い出す鍵は外にあるんだ。いける?」
俺は高杉に聞いてみた。
「うん、いける。」
そして、俺達は外に行った。
「ここは、私だけの秘密の場所、何であなたがしってるの?。」
高杉は信じられない敵な目をして俺に聞いてきた。
「昨日、俺に教えてくれたんだよ。高杉が。」
俺は遠くを見るような目だった。
「私がおしえたの?」
高杉はびっくりしていた。
「ああ、昨日。」
俺は、思い出してくれっとずっと願った。心の中で・・・。
「う、痛い。」
高杉はいきなり、頭を抱え込んでしゃがんだ。
「だ、大丈夫が?!」
バタッ
いきなり高杉は倒れた。
「高杉!!!。高杉?!!高杉ーーー・・・・」
俺はいそいで、病院にはこんだ。
「一応、落ち着きましたね。」
先生(病院の)が笑みをこぼして言ってくれた。
「はあー、よかった。」
俺は力が一気になくなったようにヘナヘナーっとしゃがみこんでしまった。
「すみません! 高杉の母です!! 娘は!!娘は大丈夫なんですか?!!」
高杉のお母さんがやってきた。
「大丈夫ですよ。高杉さん。」
先生は優しく声をかけた。
「よかった。ひっく、ひっく。」
高杉のお母さんはしゃがみこんだ。
「ちょっと、お母様にお話がありまして、高杉さんのことで・・・」
先生は深刻な顔をして、高杉のお母さんに声をかけた。
「はい、なんでしょう?。」
「ここじゃなんなんで・・・こっちへ。」
先生はほかのところのつれていった。
俺はその後をおった。
先生は会議室みたいなところの椅子に座った。
「どうぞ。」
先生は高杉の父母を座らせた。
「実は、あることがわかったんです。」
先生は真剣な目をして離し始めた。
「高杉さんはうったのと同時に忘れたかったことがあったみたいで、それを忘れたいと思っていたのでしょう、だから、記憶喪失になったのでしょう、中学二年から忘れたのは、中学二年になって、忘れたいことがあったのでしょう。」
先生はうつむいきながら言った。
「そうですか・・・」
高杉のお母さんはくるしそうな声をしていた。
(うそだろ? じゃあ、俺のこともクラスのやつらも、みんな忘れたかったのかよ。)
ガンッ
俺は思いっきり壁に殴った。
「何でだよ?」
ギリッ
俺は歯をかみ締めた、痛くなるまで赤くなるまで、泣いて・・・
翌日・・・
俺は病院に行った。
六○七病室に入った。
ガラッ
俺は浮かない顔で、入った。
「失礼します。」
俺は何もはなせない。
「どうしたの?今日は元気ないね。冬月 竜君。」
俺はびっくりした。だって、あの、記憶喪失だった、高杉が俺の名前を呼んでいるんだから。
「うそだろ?」
「何がよ?」
「だって、お前、記憶喪失・・・」
俺が言いかけたときに高杉が・・・
「そうよ、記憶喪失だったよ。だけど、思い出したの、冬月があそこにつれてってくれたからかな?」
高杉は今までにない優しい笑顔で言ってくれた。
俺は抱きしめた、くるしくなるほど、いたくなるほど。強く強く抱きしめた。高杉のことを。
「また、一緒にいこうな、向日葵畑に・・・」
「うん。」
俺達だけの場所。
あの、綺麗に向日葵が咲くところ。
大好きな君が大好きな所。
俺達がゆいいつ一緒にいれる所。
大好きだよ・・・向日葵・・・・ |