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  禁断LOVE 作者:コウユウ
第2章 見た目と現実
2-1
am8:00。
拓斗はカーテンの隙間から差し込む光で目が覚めた。
昨日は少し飲み過ぎたのか、頭が少し痛い。
香奈と宇宙「そら」はまだぐっすり寝ているようだ。
2人を起こさないように、拓斗はそっとベッドから抜け出し、1階のリビングへ下りてきた。

香奈は拓斗の嫁、宇宙は4歳の一人息子である。
平日は7時ぐらいには仕事に出かける。香奈がそのぐらいの時間に起きてくるので、朝は顔をあわせるぐらいである。
仕事が終わって帰ってくるのは日によってバラバラであるが、大体が9時ぐらいである。宇宙を寝かすのが9時前後であるため、少し顔を合わせるぐらいである。香奈は宇宙を寝かせ、そのまま寝てしまうときが多い。
宇宙とゆっくり喋れないのは淋しいが、香奈とはあまり顔を合わせたくない。
土日は仕事が休みなため、宇宙と一緒に過ごしたい。

結婚して7年になるが、宇宙が生まれてからだろうか、夫婦の仲がギクシャクしてきたのは。
香奈は元々家事が苦手、というかしなかった。
拓斗は生まれたときから、家事をきちんとしてきた母親を見てきたせいか、嫁が家事をこなすのは当たり前だと思っていた。反対に拓斗の父親は昔でいう頑固親父で、家のことはなにもしなかった。そんな親を見ていたせいか、拓斗は結婚したら嫁に家事を任せず、手伝ってあげようと決めていた。そんなこともあり結婚当時は炊事、洗濯、掃除を拓斗も手伝っていた。
それが今はどうだ。ご飯はたまに作るぐらいで、買ってきたものがほとんど。拓斗が作ろうとすると怒って作り出す。
洗濯機は夜にまわし、朝までほったらかし。拓斗が仕事から帰ってきてから仕方なく干している。
掃除は一切しない。埃がおっていても気にならないらしい。
それどころか、買ってきたものは片付けず袋に入ったままほったらかし。そのままのほうがほしいときにすぐだせるからいいらしい。
拓斗が片付けようとすると怒るので、そのままにしている。だから家の中は散らかり放題。
拓斗はそんな生活が嫌だった。
いつも香奈とこの話をすると、喧嘩になる。
最近は拓斗もグチグチ言われるのが嫌になるので何も言わないのである。

拓斗は眠たい目を擦りながらソファーに座っていた。
すると、階段を下りてくる足音がし、リビングのドアが開いた。

「おはよぉ」
香奈がボサボサの髪の毛を手でかきあげながらリビングに入ってきた。

「おはよっ」

「昨日はどこの女と遊んでたのかな」
香奈はいつもこんな感じで、嫌みったらしく言ってくる。

「会社の人と飲みに行ってただけです」
拓斗は、別にどんな言われようをしようとよかったが、いちよう適当に返事を返した。

「あっ、そっ。別にどうでもいいけど」
香奈はそういい残して洗面所へサッサと歩いていった。

「…じゃ〜聞くなよ…」
拓斗はそんな香奈の後ろ姿を目で追いながら…そう叫びたかったが、心の中だけにしておいた。

拓斗はイライラする気持ちを抑えようと、まだ寝ている宇宙を見に、2階へと向かった。
寝室に入ると宇宙はまだぐっすり寝ている。
宇宙の寝顔を見ているとほんとに落ち着く。
しばらく見ていると宇宙が目を覚し、拓斗を見ている。

「ママは?」

宇宙の第一声に拓斗はちょっと残念そうに…
「ママは下にいるよ」

「ママの所へ行く」
宇宙はそういいながらベッドの上に座り込んだ。

拓斗は休みの日しか宇宙と一緒に入れないため、香奈にひっついているのは仕方ない。
公園なんかで遊んでいるときは喜んでいるが、機嫌が悪くなればすぐに香奈のほうへ行ってしまう。
男なんてほんとに悲しい生き物だ

「じゃ〜ママのところへ行こうか」
拓斗は宇宙をだっこして階段を下りていった。

リビングに入ると香奈がパジャマのままキッチンに立っていた。

「宇宙おはよう。おきてきたの」

宇宙は足をバタバタさせ、拓斗の手を抜け出し香奈のほうへと走っていった。

「今パン焼いてるからね」

「は〜い」

「拓斗、食パン焼いてるから。コーヒーは自分で入れてね」
香奈は、自分と宇宙の牛乳をコップに入れている。

「今日は実家に行くけどどうする?」
日曜はだいたい香奈の実家に行っている。
香奈の兄夫婦の子供が6歳で、遊んでもらっている。というより、実際は宇宙を預けて一人で出かけるのが目的なのである。ついでに夕御飯も食べて帰る。

「あ〜することないし、行くよ」
拓斗が行かないと言った時には、これまた機嫌が悪くなる。ほんとによくわからない性格である。

「あっそぅ…」
香奈はそれ以上なにも言わず、食卓に宇宙と2人で座りパンをかじりだした。

今日もつまらない1日が始まる。

誰か…どうにかしてくれ…




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