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  禁断LOVE 作者:コウユウ
第3章 恋のゆくえ
3-5
季節は6月中旬。
太陽の光もだんだんと暑く感じてきた。

日曜日の夜、夕御飯も終わり愛は子供と三人でテレビを見ながらメールをしていた。
相手はもちろん拓斗であるが。

しばらくして、旦那の大和が帰ってきた。

「ただいま」
大和はリビングに入るなり、冷蔵庫からビールをだしている。

「ご飯は食べてきたから」

「あっそう。作ってないけど」
いつものことである。大和はほぼ済ましてくる。
愛は作っても食べてくれないご飯は作らないようにしている。

「最近お前ちょくちょく夜出ていってないか?どこへ行ってるん?」

愛はドキッとした。夜出ていってることはばれてないと思ってたからだ。
「茜のところに行ってるだけだけど。それにそんな行ってないし」
愛が茜と仲がいいことは大和も知っている。

「ふぅ〜ん。別にいいんだけどな。風呂いってくるわ」
大和はビールを飲み干し、風呂場へ向かった。


いいんだったら聞くなよ。愛はムッとした。

「桜も向日葵もお父さんに何か聞かれた?」

「何も聞かれてないよ」
桜が答えた。
向日葵も首を振っている。

「そうか。お父さんにママのこと聞かれても知らないって言っておいて」

二人はうなずいている。

「あっもう、あいつまたこんなところに服置いたまま」
愛は大和がソファーに置いてある上着を片付けようとした。
すると、上着のポケットから携帯が落ちた。
大和は今風呂の中。愛は大和の携帯をそっと覗いてみた。
携帯自体はロックしていなかった。
愛はメールを見てみたが、怪しそうなメールは一つもなかった。

『やっぱりメールは消してるな〜』
愛はこの前拓斗が教えてくれた予測機能のことを思いだし、適当に打ってみようと思った。

いきなり『あ』と打ってみると、『愛してる』という文字が最初にでてきた。
続けてみると、女らしい名前がでてきた。

『莉那』

これがこいつの女の名前だろうか…。
愛はそれから色々試してみた。

『お前だけだよ』『大好きだから』

『今度いつ会う』『この前は楽しかったね』

ほんとどう考えても女とのメールだった。
こんなことだろうとは思っていたが、愛は何故かそれほど腹がたたなかった。
自分には拓斗がいる。それだけで十分だ。
大和はただの生活の一部としか思っていない。

『好きにやってくれ』

愛は携帯をポケットの中へ戻した。

風呂からでてきた大和は、愛に携帯を見られたことも気が付くはずもなく、携帯を触っている。

愛も拓斗からのメールに返事をした。

〈愛は拓斗だけだからね。ずっと一緒にいようね〉

携帯を打ちながら、愛は寂しくなってきた。
拓斗とは、ずっと一緒にいれても今の関係のまま。永遠に拓斗の嫁にはなれないのである。
そんなことを考えていると、悲しくなってくる。
一緒にいるときは幸せだが、帰るときは悲しくなる。

『次はいつ会えるんだろう』

『このまま会えなくなったらどうしよう』

どうしても悪いほうに考えてしまう。
愛は考えれば考えるほど嫌になってきた。


〈拓斗おやすみ〉

拓斗におやすみメールを送ると愛はベットに入った。

『拓斗の奥さんになりたいな……』







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