「…なんか…むなしいな……」
脱ぎ捨てたズボンをはきながら、拓斗は呟いた。
「いいんじゃないの。私たちはこれだけの関係なんだし」
「それはそうなんだけどな」
「何か悩み事でもあるの?」
「愛ってなんだろうね」
「何言ってるの?拓斗らしくない」
「最近こんな自分が嫌になってきたよ。人生もう一度やり直せないかな〜」
「いっそのこと嫁と別れちゃったら?」
「お前はほんと他人事だよな。…まぁ〜お前の言ってることは正しいんだけどな。それが簡単にできたらいいんだけどな。そんな度胸俺にはないよ」
「じゃ〜このまま今の生活を満喫しちゃったらいいんじゃないの!?」
「まぁ〜それが現実だね……はぁ〜…」
拓斗は大きなため息をつき、ベッドで仰向けに寝ながら天井を眺めていた。
「じゃ〜私帰るね。また顔見たくなったら呼んでね」
「あ〜、またな」
拓斗は少しベッドで横になっていたが、時計を見て立ち上がった。
pm9:00。
拓斗は真っ暗な部屋へ入っていった。
リビングの電気をつけ、冷蔵庫からビールをだし食卓に座った。
食卓には、今日の夕御飯なのであろう、パックに入った竜田揚げとポテトサラダが置いてあった。
ここは拓斗のMy Home である。
嫁は子供の宇宙「そら」ともう寝てるんだろう。
いつも一緒に寝ているときが多い。
拓斗は炊飯器を開け、残っているご飯をかき集めた。
テレビをつけて、一人で淋しくため息をつきながら夕御飯を食べるのが拓斗の日課だった。
ご飯を食べたあと、洗濯機をまわし、風呂に入り、出来た洗濯を干し、そして寝る。これが毎日の生活である。
『毎日こんな生活でいいんだろうか』
『毎日仕事して…疲れて帰っても…』
『冷たい惣菜で…一人の夕御飯』
『いつまでこんな生活が続くんだろ…』
拓斗はいろんなこと考えながら…今日も眠りについた……。
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