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  東方夢月録 作者:ふるべ
この小説は、同人サークル「上海アリス幻樂団」作成の弾幕STG、「東方Project」を基にしたファンフィクション(二次創作)です。よって、二次設定、キャラ崩壊など、原作では有り得ないようなことが起こるので、そういうのが大丈夫な方のみ閲覧してください。あ、あとオリキャラもいます……。「こんな駄文ZUNさんの足元にもおよばねぇよ!」、とか「こんなの私の好きな○○じゃない!」、という状態になりそうな方は、ご遠慮したほうがよろしいかと思います…。大丈夫な方は、原作である東方、及び神主のZUN氏に多大な敬意を払いつつ、水羊羹でも食べながらまったりご覧ください。
誰かの泣く声が聞こえる―――

ずっと遠くの方から………いや、すぐ近く………なのか?

かすかに聞こえていた泣き声は、だんだん近くなってきているようだ…

誰の……声だろうか…………

どうして…そんなに泣いているのだろうか………

此処は…?

此処には、悲しみが満ちている―
此処は……………葬式場か………?
そう…とても…小さな式場だ
参列者はそう多くないようだ
壇上には、故人の写真がかけられている…
黒衣をまとった人々は皆、一様に面を伏せている
ところどころで、すすり泣く声が聞こえる
二人ともまだ若かったのに、可哀想ねぇ…などと言う声が聞こえた
可哀想…
だが、さっきから聞こえていた泣き声はこれではないはずだ
あの声は、もっと、もっと悲愴な………


式場の中で、一際目立つ者がいる……
どうやら子供のようだ…
亡くなったのは、子供の両親なのか
幼いながらも、両親がもういないことを理解しているのか
それとも、式場に満ちる悲しみを感じ取り、不安になっているのか

子供の泣き声が聞こえる

ああ……さっきから聞こえていた声は、この子のものだったようだ

おかあさん…おとうさん…
どうしていなくなっちゃたの?
どうしてぼくをおいてったの?
一人ぼっちになっちゃうの?
どうしてなにもいってくれないの?

どこにいっちゃったの?

幼いながらも、その子供は両親がもういないことを理解しているらしい
泣き声に交じって聞こえる、悲痛な問いかけ

そこには、ただ一人で残された寂しさと、もう会えないという悲しみしかない
幸せだった小さな世界は、いとも容易く壊れてしまった
その小さな心に、運命は、重く、残酷な傷を残した
もしも……もしももっと幼かったならば
死というものを理解し得なかったならば
ここまでの悲しみはなかったであろうに


泣いていた葬列者の一人が、子供を強く抱き締めた

だが、子供の泣き声は止まなかった……


泣き声が…耳にこびりついて………離れない
何か…悲しみを呼び起こされるような…


――――誰かの泣く声が聞こえる

――あれは――――――――――

―――――あの――光景は―――

―俺の――――――――――――


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