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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 作者:香月 美夜

第五部 女神の化身

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じじさまとの対面

「ここ、どこだろう?」

 真っ暗な空間を見回しても誰もいない。周囲にいたはずの側近達はどこに行ったのだろうか。どちらかというと、わたし一人がどこかに移動してしまったという方が正しいのかもしれない。

「メスティオノーラの像に魔力供給をしてて、魔法陣が浮かんで、ぺいっと放り出されたんだから……神々の祠に移動させられた時のような感じ、かな?」

 自分の状況を思い返し、自分なりの予測を立ててみる。けれど、あの祠には神々の像が並んでいた。祈れと教えてくれる親切設計だった。今は周囲が真っ暗で何が起こっているのか、何をすれば良いのかわからない。

 ……図書館に閉じ込められるならまだしも、真っ暗闇は困るなぁ。

 わたしは周囲の様子を探るためにゆっくりと手を伸ばしてみた。手の届く範囲に壁はない。箱状の物に詰め込まれているわけではなさそうだ。次にしゃがんで足元を探ってみる。床らしい硬さがあった。

「……あ」

 床に触れた指先から魔力の線が伸び始めた。その魔力の線が伸び、広がっていくにつれて自分の足元からゆっくりと景色が見え始める。まるで暗闇を魔力で洗い流したら下には風景が隠れていたようにも、自分の魔力で風景を作っているようにも思える。
 わたしは驚いて手を引いたけれど、暗闇の中に光景が広がっていく現象は止まらない。自分がいる地点を始点に、流れ出した水が広がっていくように風景が見えていく。

 防音効果の高そうな絨毯の敷き詰められた床が大きな弧を描くように広がっていき、ある地点から下に向かってカクンと落ちた。大きな円柱状の建物の中、円周の壁に沿って階段があるように、下へ、下へと螺旋階段が伸びていく。

 そして、横への広がりが壁に当たったところから、今度は縦方向に風景が見え始めた。床に近い位置から上に広がるようにして見えてきたのは本がぎっしりと詰まった本棚だった。天井まで続く本棚が今度は横にずっと広がり続ける。暗闇の下にあったのは大きな螺旋階段と壁際にずっと続く本棚のある巨大図書館だった。

「ふわぁっ!? 何ここ!? 神が与えたまえし楽園!?」

 わたしは壁にいっぱいの本棚に圧倒されて周囲を見回した。こんなに本が詰まった図書館をユルゲンシュミットで初めて見た。エーレンフェストの図書室に比べてずっと多くて感動した貴族院の図書館より圧倒的に多い。まるで麗乃時代に写真などで見たことがある外国の図書館のようだ。

「おおぉぉぉ! 本、本! あっちからこっちまで、上から下まで全部本! いやっふぅ!」

 英知の女神 メスティオノーラの像に魔力を供給したら、こんなすごい場所に来られたのだ。メスティオノーラへの敬意と感謝は言葉に言い表せない。でも、言葉で表せない時は、体で表せばよいと思う。

「英知の女神 メスティオノーラに祈りを!」

 どぱっと感情に任せた祝福を放ちながら、わたしは満面の笑みを浮かべて自分から最も近い壁の本棚に飛びついた。本棚の本の背表紙を撫でて感触を楽しもうと手を伸ばす。ぺたっとした真っ直ぐの感触に頭が真っ白になった。壁に描かれた絵のようで、本を手に取ることができない。べちべちと壁を叩いてみるけれど、本は出てこない。

「のおぉぉ! 何これ!? ぬか喜び!? ひどすぎる詐欺だよ! わたしの祈り、返して……」

 これだけ喜ばせておいて、直後に絶望の淵に落とし込むとはどういうことか。英知の女神 メスティオノーラにはこんこんと苦情を言いたい。

「汝、ここにある知識を求める者か?」
「望みます! 読みたいです! 心の底から!」

 涙目で絶叫するように答えてから、はたと気が付いた。

 ……誰の声!?

 誰かがいたらしい。わたしのあまりにも本能的な行動とどこからどう見てもアウブの養女に相応しくない言動をバッチリ目撃されてしまったようだ。これはまずい。非常にまずい。神々の祠と同じ気分で暴走してしまったが、領主候補生としてはあり得ない失態だ。だらだらと冷や汗が流れる心地で、わたしは恐る恐る振り返る。

「……え?」

 そこには金色のシュミルがいた。シュバルツ達と同じくらいの大きさだけれど、喋り方がずいぶんと流暢だ。

「ならば来るが良い。知識を求める者よ」

 金色シュミルがぴょんぴょんと階段を下りていく。ぴょんで五段ほど一気に飛び降りるので、階段を下りていくスピードはかなり速い。どこまで下りていくのか知らないけれど、わたしがいるのは大きな円柱状の図書館もどきの建物の最上階だ。自力で歩くのは無理だと早急に諦めて、わたしは用心深く周囲を見回して騎獣に乗り込んだ。金色シュミル以外に誰もいないのだから怒られることもないだろう。

「ここはどこですか? シュバルツ達が言っていた、じじさまは貴方ですか? 待っているとか、呼んでいると言われたのですけれど……」

 わたしは階段を下りながら、金色シュミルに尋ねてみた。金色シュミルはこちらを見ることもなくぴょんぴょんと階段を下りながら答えてくれる。

「ここは来訪者の望みを映す場所。来訪者に知識を求める意思と資格があるかを確認し、送り出す。其方の意思は確認した」

 ……え? つまり、わたしの望みが壁いっぱいの図書館だったってこと? あ、そういえば、暗闇より図書館に閉じ込められたいって考えてたね。

 メスティオノーラは全く関係がなかったらしい。勝手に喜んで、勝手に祝福して、勝手に失望してごめんなさい、と心の中で謝っておく。

「あ、それで、じじさまは貴方ですか?」
「ここは来訪者の望みを映す場所。来訪者に知識を求める意思と資格があるかを確認し、送り出す。其方の意思は確認した」
「あの、それはもう聞きました」

 金色シュミルは流暢に喋るけれど、喋れるパターンが少ないのかもしれない。何を質問しても同じ言葉ばかりが返ってくる。

 無限に下へ続いているように見えた図書館は幻だったようだ。三階から四階分くらいの階段を下りたところで一番下に到着した。階段を下りた正面に七つの魔石が付いている扉があった。

「その扉に触れよ。資格があれば開く」

 金色シュミルにそう言われて、以前に地下書庫で扉に弾かれたことがあるわたしはものすごく躊躇った。

「あの、わたくし、王族登録がないのですけれど……」
「その扉に触れよ。資格があれば扉は開くはずだ」

 金色シュミルは同じ言葉を繰り返す。こちらの意見は聞いてくれない。仕方がないので、わたしは騎獣を下りて警戒しつつ扉に触れた。バチッと弾かれても大丈夫なように、ちょんと触ってすぐに手を引っ込める。弾かれることはなく、魔石が一つ赤に光った。

 ……大丈夫そう。

 今度は手のひら全体で扉に触れる。全ての魔石が光ると、扉が自動で内側へ開いていく。けれど、その先は虹色の油膜がかかっているようで見えない。どこに繋がっているのだろうか。大きく開いた扉の前で突っ立っていると、金色シュミルが隣に並んだ。

「神々に認められ、知識を求める者よ。行くが良い。汝が求めるものはこの先にある」
「はいっ! いっぱいの本を読んできます!」

 騎獣に乗り直し、わたしは先が見えない扉の中に突っ込んだ。



 一人乗りのレッサーバスで突進したら、岩肌の露出した洞窟の中のような場所に出た。白い道が淡く光って進む先を教えてくれている。騎獣でダーッと走ると、突き当りには白い螺旋階段が現れた。

「なんか見覚えがあるんだけど……この先って始まりの庭じゃない?」

 一年生の時に神の意志を得るために行きついたのが白い螺旋階段で、その階段を上がると始まりの庭があった。今回は螺旋階段を騎獣で上がったけれど、たどり着いたのは予想通り始まりの庭だった。
 記憶の通りに白い床が円状になっている白い広場で、真ん中に同じ材質の白の彫刻のような大木があるだけの場所である。シュタープを得る講義の時は神の意志があったけれど、加護を得る講義の時にはこれといって何もなかった。

 ここの様子は何度来ても変わらないように見える。大きな白い木の幹が天井へ伸び、天井には白い枝が広がっている。大きな穴が開いているようで、白い彫刻の木に茂った白い葉の間から木漏れ日のような光が細く幾筋も降り注いでいた。

 ……また来ちゃったけど、ここでどうしろって言うんだろうね? ここには本なんて一冊もないんだけど。

 金色シュミルに言われた通り、わたしは本を読みに来たのだが、ここには本が一冊もない。わたしは騎獣から降りて、ぐるりと木の周りを歩いてみる。

「やっと来たか……」
「ん?」

 どこからか声がしたけれど、ここには誰もいない。失態を見られていた金色シュミルのことを思い出し、わたしは咄嗟に自分の行動を振り返る。まだここでは本能的な動きはしていないはずだ。

 ……お嬢様失格な行動は取ってないよね? うん。大丈夫、大丈夫。

 領主候補生らしさを忘れないように気を付けながら周囲を見回していると、真ん中の大木が少しずつ透けていき、ゆっくりと人の姿を取り始めた。

「は!? え!?」

 あまりにも不思議な現象に、わたしはじりじりと後ずさる。正直なところ、わけがわからない。わたしは本を読みたくてここに来たはずなのに本は一冊もないし、変なことが起こっている。理解不能な現実に直面し、もう帰りたくなってきた。

 ……出口、どこ?

 ここから逃げようとしたのだが、いつの間にか来た時に通ってきたはずの階段に繋がる穴が塞がれていたようで、完全に円い広場になっていた。つまり、逃げ場がなくなっている。

 ……何かよくわからないけど、大変なことが起こってることはわかる。わたしの常識では計り知れないことだよ!

 この現象がユルゲンシュミットではよくあることなのかどうか誰かに尋ねたい。内心でオロオロと混乱しているうちに、大木は直立している人の形になっていた。

 大木の印象そのままの人だった。あまり当てにならないわたしの目による年齢判定では30代後半。細身で大柄な男性だが、真っ白なのである。腰よりも長い白の髪、身にまとっているのは白の衣装、肌も白い。神経質そうと思ってしまうのは、フェルディナンドと同じような眉間の皺があるからだろうか。

 彼は目を閉ざしたまま、口を開いた。

「遅い。其方は一体何をしていたのだ? 礎の魔力は乏しくなっていて、ユルゲンシュミット全体を包む魔力も薄くなっているではないか」
「は? え? ご、ごめんなさい?」

 出会い頭に怒られて、よくわからないままにひとまず謝っておく。明らかに普通の人間ではない。怒らせた場合に何が起こるかわからないのだ。下手に出ておいた方が良いだろう。
 けれど、どうしていきなり怒られているのかわからない。最初に遅いと言われたので、彼がわたしを待っていたり、呼んでいたりしたじじさまだろうか。

「あの、もしかしてじじさまですか?」
「じじさま?……あぁ、ずいぶんと懐かしい呼び名だ」

 この人がじじさまか。わたしは白い男をまじまじと見つめる。シュバルツ達によると古くて偉いのだから、対応には気を付けなければならないかもしれない。

「じじさま、質問があるのですけれど、よろしいですか?」
「我も質問がある。其方、ずいぶんと器が縮んでいるではないか。妙な呪いでも受けたか?」
「え? 呪い?」

 貴方はどなたですか、と聞きたかったのに、じじさまが突拍子もないことを言い出したせいで聞けなかった。

 ……呪いなんて受けたっけ?

「その器でここへ来ても、とても受け止めきれぬであろう。手間のかかることだ」
「何のお話でしょう?」

 器がどうとか、何を受け止めるとか、聞きたいことはたくさんある。けれど、じじさまはわたしの質問には答えてくれず、真っ直ぐに立ったまま顔だけを上に向けた。

「頼んでも良いか? アーンヴァックス」

 じじさまがそう言った瞬間、わたしの上に青い光が降り注いできた。

 ……ん? アーンヴァックスって育成の神じゃなかったっけ?

 ずいぶん気安く呼びかけるんだな、と呑気なことを考えていると、ぐぐっと自分の体が変化を始めたことに気付いた。骨が軋むような音を立て、筋肉が引き伸ばされていくような感覚に見舞われて、全身に激痛が走る。予想外の事態にヒュッと息を呑んだ。

「い、痛い! 痛い、痛いです! じじさま!」
「諦めて我慢せよ」
「ひどいっ!」

 事前に何の説明もなく、勝手にアーンヴァックスに頼んで成長させておきながら「諦めろ」はひどすぎる。文句を言いたいけれど、わたしに降り注いでくる青の光は止まることがなく、全身の激痛も止まらない。

 激痛の中、最初にまずいと思ったのは腰の帯だった。靴下を結び付けておくための腰の帯とかぼちゃパンツの紐がお腹に食い込んでくる。痛いし、息をするのも苦しい感じだ。わたしは痛みに泣きながら無我夢中で騎獣の魔石や回復薬を下げている革の帯を外し、神殿長の衣装の帯を解いて、儀式用の衣装を脱ぎ捨てた。そして、下に着ていた衣装のスカートをたくし上げて腰の帯とパンツの紐を解く。

 フッと息が楽になった頃には頭がギチギチと音を立てていた。整髪料でがっちりと固めて結っているせいで、頭皮のあちらこちらが引きつっている。本能的に整髪料を落とさなければまずいと思った。

「ヴァッシェン!」

 水に包まれながら、わたしは髪飾りを引き抜いた。整髪料が落ちると、わたしの髪は紐がするすると落ちやすいので、勝手に髪が解けていく。

 激痛の中で安堵できたのは束の間のことだった。靴がきつくて足の指先が靴の中で曲がり始めた。必死に靴を脱ぎ棄てても、靴下まできつくなっている。爪先もきついが、太腿はこのままでは血が止まりそうだ。

「メッサー」

 わたしはシュタープでナイフを作ると、太腿から足先まで一気に靴下を切り裂いた。自分に傷をつけることがないシュタープ製の刃物でなければできない荒業である。
 そのまま自分が着ている衣装の背中の紐にもナイフを入れた。ブツブツという音と一緒に背中が緩まり、自然と背中が開ける。

 腕がきつくなってきたので上半身の衣装を脱げば、もう肌着状態である。胸も麗乃時代より成長していて谷間が見えるので肌着はきつきつになっていたが、脇にメッサーで切り込みを入れればまだ着ていられる。下は余裕のあるかぼちゃパンツなので、パンパンになっているけれど脱がなくても大丈夫だ。

 ……うぅ、ギリギリ最低限の尊厳は守られたね。セーフ。あやうくすっぽんぽんになるところだったよ。

 麗乃時代の記憶があるから、まだセーフだなんて思っていられるけれど、ユルゲンシュミットの貴族基準ならば完全にアウトである。乙女に対してなんと非道な行為だろうか。

 ……そりゃ大きくなりたいって思ってたけど、こんな成長、望んでなかった!

 青い光はいつの間にか消えていた。想定外だった青い光が差してきた空を睨む。完全に成長したのか、体の痛みが消えていた。全身が疲れでものすごくぐったりとしているけれど、激痛が消えただけでもマシだ。

 ……回復薬が欲しいよぉ。

 わたしは優しさ入りの回復薬を飲んだ後、神殿長の儀式用衣装に手を伸ばした。神殿長の儀式用衣装は成長しても着られるように上げてある。糸を切って下ろせば、成長した体でも着られるはずだ。お金を節約するための上げだったので、こんな使い方は想定していなかったけれど、あの頃のわたしに拍手を送りたい。

 メッサーで上げている部分の糸を切っていき、バサリと着る。リーゼレータ達と違って綺麗には結べないけれど、帯を結んだ。何とか下着姿を避けることはできたようだ。

 ハァ、と疲れた息を吐きながら顔を上げると、白い男の人が微動だにせず立っている。アーンヴァックスにわたしを成長させるように頼んだ今回の元凶を睨んだ。

「じじさま、わたくしのあられもない恰好を見ましたね!?」
「我に姿は見えぬ。我に見えるのは魔力だけだ」

 え? と思った。けれど、確かに彼は一度も目を開いていない。

「器が成長したようだな。あの頃よりも成長しているようで何よりだ。今回は正規の道を通ってやってきたのだ。あの頃より少しは礼儀を弁えている」

 ……正規の道? あの頃? なんか人違いしてない? え? わたし、人違いで成長させられたの?

 目を閉ざしたままの彼には人違いをしているかどうかもわからないのかもしれない。

「あの、恐れ入りますが……」
「さぁ、早くシュタープを出して祈りを捧げよ」
「え? あの、待ってください。人ちが……」
「これ以上待てぬ。早くするのだ」

 厳しい声を出されて、わたしは反射的に「はい」と返事してシュタープを出した。祈りを捧げるくらいならば、これまで何度もしてきたことだ。目の前の彼がこちらの話を聞く気になるまで付き合うしかないだろう。

 わたしが説得を諦めてシュタープを出した瞬間、シュタープから次々と貴色が飛び出し始めた。

「ひゃっ!」

 シュタープから飛び出した貴色は、わたしを中心にした直径一メートルくらいの円周上に七つの光となって浮かぶ。高さはちょうど胸の辺りだ。球状で浮いていた貴色の光は密度を増して色を濃くしていき、四角形に形を変えていく。最終的にはわたしが領主会議の時に神々の祠を回って得たそれぞれの貴色の魔石の石板となって宙に浮いていた。

 自分の前にあるのは最初に手に入れた青の石板だった。それを取り込んだ時に頭に刻み込まれた言葉が自然と口をついて出た。

「クレフタルク」

 青の石板が細い光の柱になり、まるで次の言葉を唱えよというように青の光が円周上を左に移動し、自分の前には黄の石板がやって来る。

「タイディヒンダ」

 黄の石板が細い光の柱になった。次は緑の石板、赤の石板、白の石板、黒の石板、金の石板と次々に光の柱へ変化させていく。わたしが光の柱に囲まれると、白い人はゆっくりと上へ視線を向けた。わたしも同じように上を向く。ぽっかりと穴が開いていて、青い空が見えた。

「最高神と五柱の大神に呼びかけ、心の底から祈るが良い。メスティオノーラの英知をお借りしたい、と」

 白い彼に言われるままにわたしはその場に跪き、祈りを捧げる。

「我は世界を創り給いし神々に祈りと感謝を捧げる者なり 高く亭亭たる大空を司る、最高神は闇と光の夫婦神 闇の神 シックザントラハト 光の女神 フェアシュプレーディ 広く浩浩たる大地を司る、五柱の大神 水の女神 フリュートレーネ 火の神 ライデンシャフト 風の女神 シュツェーリア 土の女神 ゲドゥルリーヒ 命の神 エーヴィリーベ 我の祈りを聞き届け メスティオノーラの英知を与え給え」

 わたしを取り囲む七色の光がヒュンと上に上がっていった。その直後、どっと光が降り注いでくる。光と共に流し込まれていく知識の奔流に思わず抗おうとした途端、叱責の声が響いた。

「抗うな。全て受け入れよ。できるだけ多く、なるべく余さず、零れ落とすことなくメスティオノーラの英知を受け取るが良い」
じじさまとの対面です。
感想欄でも予想されていた方がいらっしゃいましたが、始まりの庭の大木です。
本を読みに行ったら予想外の急成長。
本をくださいと泣きたいローゼマインでした。

次は、メスティオノーラの書です。
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