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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 作者:香月 美夜

第三部 領主の養女

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祈念式に向かって

 護衛騎士達によるアンゲリカの勉強会が始まった。アンゲリカは貴族院へと補講のために戻らなくてはならないため、今のうちに、と騎士寮で見習い達と一緒にカルタの猛特訓をしているらしい。
 憶えた絵札を取る時はシュンと素早く手が動いて取るのだ、とコルネリウス兄様が教えてくれた。

 兵法の基本については、わたしが洗礼式の直後に寝込んだ時、ランプレヒト兄様が持って来てくれた本の内容が中心になっていた。
 本を読んだ時には、魔力を使うせいもあって、全く意味がわからなかったけれど、ゲヴィンネンという魔力を使うチェスもどきの駒を使ってダームエルに解説してもらうと、何となくわかったような気がした。

「では、ダームエル。この場合はこちらへ動かせば良いということかしら?」
「はい、ローゼマイン様。他にはこのように動かすのが定石です」

 ダームエルが駒を動かしながら、本に載っている兵法の定石をいくつか教えてくれる。
 実際に駒を動かして解説されると、すんなりと頭に入るのか、アンゲリカは感心しきりだ。

「この文章は、こういうことだったのですか」
「講義でもゲヴィンネンを使えばいいのに」

 魔力と力技で、上に言われた通りに動くだけだったらしいアンゲリカとコルネリウス兄様の二人も兵法に関して少しは興味が出てきたようで、本を見ながら、ゲヴィンネンの駒を動かしている。
 二人の様子を見ていたブリギッテが、ちらりとダームエルを見た。

「ダームエルはこうして兵法を憶えていたのですか?」
「兄上が教えてくださったので、兵法に関してはほとんどゲヴィンネンを使っていました」

 ゲヴィンネンは騎士団の中でよく遊ばれるゲームであるが、遊ぶにも魔力が必要なため、どちらかというと中級から上級貴族の遊びになっている。下級貴族であるダームエルが持っていて、当たり前のように使っているところがやや不思議な感じだ。

「兄上が貴族院に在籍した頃はゲヴィンネンが大流行していたそうです。領地対抗の魔獣狩りやディッターという競技でもゲヴィンネンを使って、フェルディナンド様が作戦を立て、説明していたのだそうです。兵法は講義を聴かずとも、皆が知っているような状態だったようです」

 ダームエルが神官長に憧れや尊敬を向けているのは、そういう兄の話の割合が多いのかもしれない。

 ……それにしても、知れば知るほど、神官長、マジ万能。

「ローゼマイン様が貴族院に行く頃には、おそらくカルタや絵本が大流行するのではないですか? これだけの効果があるのです。他領にはもっと高く売りつけても良いと思いますよ? エーレンフェストの立場を強めることができます」

 ブリギッテがカルタと絵本を見ながらそう言った。

「……エーレンフェストの立場は弱いのですか?」
「今は真ん中辺りでしょうか」

 エーレンフェストは政変の折に中立を保ったために余波が少なく、比較的安定しているため、今は真ん中辺りに付けているが、それまでは30ほどある領地の中でも下から数えた方が早い位置にいたらしい。

「失脚した領地の影響力が下がっただけで、エーレンフェスト自体が影響力を持っているわけではありませんから」
「そうなのですか。では、教材に関しては他領の者にはなるべく秘密にしておいて、しばらくはエーレンフェストの学力を上げることを目標に致しましょうか」

 わたしは養父様と神官長に、教材と学力向上とエーレンフェストの影響力について、ブリギッテから聞いた話をした。情勢がガタガタしている今のうちに、エーレンフェストの影響力を強めていくのは領主にとって願ってもないことだったようだ。

 結果として、春を寿(ことほ)ぐ宴で、エーレンフェストの子供達の学力が冬の間に大幅に上がったこと、ギルベルタ商会の教材に関しては他領に伏せておくことを領主から宣言してもらい、貴族院へと持ち込んだ時も決して寮から出さぬように、と厳命してもらった。

 春を寿ぐ宴を終えると、別れを惜しむ子供達と話をしながら、下級貴族の親に一筆書かせて、子供達に教材を貸出し、大事に使うことを約束させる。絵本やカルタを嬉しそうに抱えている子供達の笑顔に、わたしはホッと安堵の息を吐いた。

「ローゼマイン様、次の冬までにはもっとたくさんのお話を集めておきますね」
「えぇ、わたくしも新しい絵本を準備して、楽しみにしています。ぜひ、自分で書いて、文字の練習もしてみてくださいな」

 土地を持つ貴族達はそれぞれの土地へと戻っていく。
 それと同時にアンゲリカは貴族院へと戻らなければならない。この数日で、明らかな進歩が見られるので、このまま頑張ってほしいものである。

「土の日には戻ってきます」
「しっかり講義を聴いて、カルタとゲヴィンネンの練習をしてきてくださいね」
「はい」

 アンゲリカは両親に買ってもらった自分用のカルタと絵本とゲヴィンネンを抱えて、貴族院へと戻っていった。アンゲリカが勉強に関する物を欲しがるなんて、と両親は目を剥いて驚いていたけれど、すぐに購入してくれ、目を潤ませるほど感謝された。



 貴族達が次々と減っていくのに合わせて、わたしと神官長も神殿に戻り、冬の成人式と春の洗礼式を行った。
 その次の日には、祈念式に向かうための青色神官達との会議があり、誰をどこに派遣するか、神官長が決めた案を発表する。直轄地はわたしと神官長が手分けして回ることになっていた。

 会議が終わった後は、神官長から祈念式と採集について詳細なお話がある。わたしは自分の部屋で、ニコラが入れてくれたお茶を飲みながら一息吐いていた。お菓子を持って来てくれたニコラが、そっとわたしの前に皿を置く。

「ローゼマイン様は大忙しですね。体調は大丈夫ですか?」
「わたくしはまだ大丈夫です。祈念式はニコラ達にも同行してもらうもの。馬車で移動する忙しい毎日になります。大変でしょうけれど、お願いね」
「はい!」

 扉の向こうでベルの音がして、神官長と資料を抱えたザームが入ってきた。

「フラン、ザーム。この地図を広げてくれ。去年の祈念式と同じように、我々は騎獣で冬の館を午前と午後で冬の館を回る予定だ。貴族の土地も含めて、全てを回った去年と違い、直轄地だけなので、多少余裕が持てると思われる」

 神官長は領地の地図をフランとザームに広げさせると、今回の祈念式で回る順番を示し始めた。会議の時は一応半分に分けられていたはずだが、今の説明では全てわたしが回ることになっている。

「あの、神官長。この辺りって、会議では神官長が回るところになっていたと思うのですけれど?」

 わたしが首を傾げると、神官長は呆れたような眼差しでわたしを見た。

「私と君が一緒に行動するから、全て回ることになる。そのくらい察しなさい。大体、君は領主直々に直轄地を回るように頼まれただろう。忘れたのか?」
「憶えていますけれど、お祈りで魔力をたくさん捧げれば良いのでしょう? 神官長でもできることではないですか」

 別にわたしである必要はないと思うし、手分けできるならした方が良いのではないだろうか。全てを回った去年の祈念式は、薬で無理やり体力や魔力を回復させていて、本当に過酷な旅だったのだ。
 しかし、神官長はわたしの言葉を鼻息一つで吹き飛ばした。

「君が頼まれて引き受けたことだ。君の仕事だろう。私は君の監視役だ」
「あぅ……わかりました」

 あくまで、祈念式はわたしの仕事らしい。神官長は補佐なのだそうだ。
 神官長は、「それに」と言葉をつづける。

「道中で春の素材の採集を行う予定だが、秋のような不測の事態が起こる可能性もある。心配しながら待ち、オルドナンツで呼び出されるくらいならば、最初から共に行動する方が私の心理的に負担は少ない」
「その節は大変助かりました。今回もよろしくお願いいたします」

 シュツェーリアの夜のことを思い出したわたしは、神官長に同行をお願いする。神官長がいるといないでは、安心と安全度に大きな違いがある。

「ローゼマイン、祈念式にエックハルトが同行したいと言っていたのだが、構わぬか?」
「エックハルト兄様は神官長の護衛騎士なのですから、わたくしはどちらでも構いませんけれど?」
「いや、原則的に神官として行動する私が護衛騎士を連れるわけにはいかない。君に付けられた護衛騎士という体裁で連れて行くことになるのだ」

 貴族街を出て領地内を巡る娘を心配したお父様が、騎士団長の権限で、領主の養女に護衛騎士を付けるという話になっているらしい。

「春の素材もまた戦いになるのでしたら、戦力は多い方が良いのではございませんか?」
「あぁ。君が良いならば、エックハルトを連れて行こう。それから、ハッセの顛末を見届けるための文官を同行させなければならないのだが、ユストクスで良いか?」

 自分で言い出しておきながら、非常に嫌そうな顔をしている神官長を見て、わたしは首を傾げた。

「わたくしは見知ったユストクスで安心ですけれど、どうして神官長はそのような顔をされていらっしゃるのでしょう?」
「いや、ユストクスがやる気になっている時は碌なことがないのだ」

 神官長の溜息と共に話し合いは終了し、祈念式に同行するメンバーが決定した。



「今日はギルベルタ商会との会合ですが、招いている人数がずいぶんと多いですね」

 孤児院長室へと向かう道中のフランの言葉にわたしは小さく笑う。今日はベンノ、マルク、ルッツに加えて、コリンナとトゥーリを呼んでいるのだ。

「まとめて終わらせておかなければならないことが、たくさんあるのです」

 わたしが孤児院長室に着くと、すでにギルベルタ商会の皆が到着していた。ベンノが代表として、挨拶を交わす。
 その後、わたしはコリンナとトゥーリに視線を向けた。

「コリンナに衣装を仕立てて欲しいのです。星結びの儀式までにお願いしたいの」
「……ローゼマイン様はまだ成人されていらっしゃいませんけれど、どなたの衣装でしょう?」

 コリンナが何度か瞬きした後、おっとりと首を傾げる。
 わたしはにこりと笑って、ブリギッテを手招きした。

「ブリギッテの衣装です」
「わ、わたくしですか?」
「えぇ。ブリギッテが一番美しく見える衣装を仕立てます。それが、わたくしからブリギッテへの報酬ですわ」

 たじろぐブリギッテをわたしは隠し部屋へと誘導する。今まで入ったことがない隠し部屋にブリギッテはどぎまぎした様子で足を踏み入れた。
 そして、隠し部屋にコリンナと助手としてのトゥーリを招き入れる。

「フラン、ハッセに向かう神官達についての話をしておいてくださる?」
「かしこまりました」

 フランに後を任せると、わたしはモニカを連れて隠し部屋に入った。

「去年の星結びの儀式で、ブリギッテを見て、衣装があまり似合っていないと思ったのです。そして、考えました。ブリギッテのような長身の女性に似合う衣装を」

 わたしはモニカに持たせていたデザイン画をテーブルに並べて、ブリギッテに見てもらう。

「これは『アメリカンスリーブ』という形の衣装です。首の辺りから、脇のところまで大きく斜めに切られていて、肩を露出します」

 ホルター・ネックラインと違って、布やストラップなどで吊るすのではなく、後ろにも前と同じ形の身頃が付いているので、背中を大きく露出させることはない。

「そして、このように肘の上にこのリボンを結んで、袖だけを付けるのです」
「……珍しいですね」
「腰のところまでは体にぴたりと添わせ、スカート部分はたっぷりと布を使ってひだを作りますから、華やかさは十分だと思います」

 本当はマーメイドラインでシンプルにスタイルの良さを強調したかったのだが、布をたっぷりと使うのが貴族の衣装だ。ブリギッテの巨乳と引き締まった背中から腰までのラインを綺麗に見せることを重視して、腰の辺りからは布をたっぷりと使うことにした。
 一応貴族女性が着る衣装として、タブーを避けて、デザインしてみたのだ。

「今の流行では肩がふんわりとしていて、横に広がった感じに見えてしまうでしょう? 小柄だったり、細身の女性ならば可愛らしく見えるかもしれませんけれど、ブリギッテは長身ですから、縦の線を強調した方が綺麗に見えるのです。……どうかしら? ブリギッテが気に入らなければ、作る必要はないのですけれど」

 わたしがちらりとブリギッテを見ると、ブリギッテは表情を緩めて微笑んだ。

「いえ、これでお願いいたします。ローゼマイン様がわたくしのために考えてくださった衣装ですし、今の流行がわたくしや女性の騎士に似合っていないことはわかっていたのです。わたくし達は流行を追わなければなりませんから、似合わぬ衣装でも身にまといます。けれど、領主の養女であるローゼマイン様が作ってくださった衣装ならば、それを流行にすることができるのです」

 自分だけではなく、同じような体つきの女性騎士が着られる衣装として、ブリギッテはわたしの提案を受け入れてくれた。

「コリンナ、トゥーリ。ブリギッテの採寸と布や色の取り決めをお願いいたします。ブリギッテ、わたくしから出せるのは大銀貨5枚。アンゲリカが合格すれば、小金貨1枚ですわ。それを念頭に置いて、予算を考えて衣装を作ってちょうだい」
「恐れ入ります」

 コリンナの前に紙とインクを並べて、自由に使ってもらうように伝えると、わたしは小槌のような魔術具をモニカに渡した。

「モニカ、採寸と話し合いが終わったら、ここをこれで叩いてちょうだい。外の魔石が光って、わかるようになっているから」
「かしこまりました」



 採寸をコリンナとトゥーリに任せると、わたしは隠し部屋から出た。
 教材販売の会計報告を終え、神官達をハッセへと送る段取りについての話し合いもほぼ終わっていた。すでに何度も行き来しているので、打ち合わせもスムーズに終わったようだ。

「ローゼマイン様。先日、ハッセの様子を見て参りました」

 雪解けを機にハッセの様子を見に行ってくれたマルクの説明によると、冬の間にかなり話し合いがされたようで、完全に町長派が孤立していたらしい。

「農民にとって祈念式が行われないのは、領主に見放されたのと同じことですからね。新しい神殿長が領主の娘で、何とか領主に取り成している、と聞けば、新神殿長派になるのは当然のことです」

 ハッセ周辺の農民達は町長の浅慮を責め、領主の娘である神殿長に取り成しを頼むべきだという意見で固まったらしい。
 前神殿長がすでに亡くなっていること、カントーナが担当から外れていること、小神殿への攻撃が領主一族への攻撃と見做されること、一度に知らされたハッセの町民は閉ざされた冬の館で大混乱だったようだ。

「どうやら町の者は、小神殿を新しい神殿長が勝手に作った神殿だと思っていたようで、白の建物が領主一族によって作られているということを知らなかったようです。領主に攻撃する意図はなかった、町長に命令された、としきりに言っていました」

 エーレンフェストでは白の建物は貴族の住まう場所で、決して触れてはならない場所だと誰もが知っているらしい。……わたしは知らなかったけれど。

「責任を取る者が必要であることを我々が噂で流しておいたため、町長は小さくなって生きているようですよ」
「……ありがとう、マルク」
「お役に立てて光栄です。責任者を捕えるために、春になれば正式に領主から命を受けた文官や騎士が来るだろう、と噂を流しておきましたので、彼らはおそらく精神的に追い詰められた気分で過ごしていると思われます」

 マルクの黒い笑顔に、忠誠心も強すぎると怖い、と思いながら、わたしはそっと視線を逸らしてフランを見た。フランもまたひんやりとした笑みを浮かべている。

「では、ハッセまでの護衛をまた門の兵士に頼んでほしいのです。ルッツ、これを渡してくださる?」

 わたしはルッツに護衛依頼の手紙を渡す。トゥーリに渡すことも考えたけれど、皆の前でわたしがトゥーリに護衛の兵士を依頼する手紙を渡すのはおかしいだろう。

「確かに承りました」

 その時、隠し部屋の前の魔石が光って、ブリギッテの採寸が終わったことを知らせてくれた。隠し部屋を開けて四人を出す。
 出てきたブリギッテからどのような布や色を注文したのか、報告を受けながら、ちらりとトゥーリを見た。
 目が合って、ニコリと笑い合うけれど、針子の助手であるトゥーリには声をかける用件がない。わたしは一生懸命に考えて、トゥーリに話しかけられる要件を探す。

「これで注文することに決まりました」
「そう、気に入ってもらえてよかったわ。では、コリンナ。珍しい衣装ですから大変でしょうけれど、貴女の腕に期待しています。……それから、トゥーリ」
「はい」

 トゥーリが弾かれたように顔を上げた。
 わたしはふふっと笑って、髪飾りの注文をする。

「ブリギッテの髪の色と衣装の色や雰囲気に合わせた髪飾りを考えてみてください。コリンナとトゥーリの二人を祈念式から戻った後、また呼びます」

 祈念式前のバタバタした雰囲気ではなく、もっと落ち着いたところでゆっくりと話がしたい。わたしの真意が通じたのか、トゥーリが小さく笑って、木箱を一つ取り出した。

「ローゼマイン様、春の髪飾りは必要ございませんか? 祈念式に向かうローゼマイン様のために、冬の間に作ったのです」
「もちろん、頂きます」

 わたしに否があろうか。いや、ない。
 木箱から取り出された髪飾りは、春を告げるレンフールの白い花を黄緑から深緑まで、たくさんの緑が包み込んでいるデザインだった。
 髪飾りをトゥーリに挿してもらい、わたしは軽く頭を揺らした。髪飾りから垂れている蔦に似た葉っぱの飾りがゆらゆらと揺れる。

「とてもよくお似合いです」

 トゥーリが満足そうに笑った。新しい髪飾りとトゥーリの笑顔にわたしも大満足だ。



 そして、祈念式に向けて、わたし達が出発するより先にハッセに向かう神官達がギルベルタ商会の馬車で、兵士達に守られて出発する。
 父さんだけが毎回指名されるのは、最初の時にわざわざ神殿まで迎えに行ったからだ、という話が流れたそうで、今回は兵士が神殿の裏門に勢揃いしていた。

「ギュンター、今回もよろしくお願いいたします」

 わたしが笑みを深めて声をかけると、父さんは取り繕った真面目な顔で跪く。

「お任せください。何事もなくハッセに皆を送り届けます」
「信頼しています。後日、ハッセでお会いしましょう」

 わたしが兵士達にお願いする横では、すっかり仲良くなったらしいマルテとデリアが別れを惜しんでいた。
 おかしい。ハッセに着きませんでした。
 ダームエルがお勉強を教えるのに張り切ったせいかしら?

 次回は、ハッセに行きます。今度こそ、間違いなく。
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