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本好きの下剋上 ~司書になるためには手段を選んでいられません~ 作者:香月 美夜

第二部 神殿の巫女見習い

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フェシュピールとロジーナ

 神官長先生によるフェシュピールの練習が始まった。わたしに手渡されたのは、初めて練習する子供向けの小さなフェシュピールとはいえ、自分の身長から考えると、結構大きいものだ。
 子供用の弦の数は大人用のフェシュピールに比べてかなり少ない。大人用が5オクターブくらいの音域があるのに比べると、およそ半分ほどで、弾ける音域はピアニカ二つ分くらいだ。

「肩に立てかけるようにして支えるのだが、斜めになるとだんだん重みが増してくる。なるべく真っ直ぐに支えられるようになりなさい」
「はい」

 神官長がしていたように、太股の間に挟むようにして左の肩から二の腕で支えるようにして持つ。基本的に木でできていて、重い素材があまり使われていないので、支えるだけなら、わたしでも何とか構えることができた。

「フェシュピールは全ての音が詰まった楽器と言われている。これで音を覚えれば、他の楽器を触る時にも役に立つ」

 練習用の楽器だからだろうか、一本だけ弦に色が付いている。その弦を神官長がピィンと弾いた。

「これが一番基礎になる音だ」

 ……あ、ドの音だ。

 母に無理やり習わされたとはいえ、麗乃時代にピアノを三年ほど習っていたわたしは、ここでも音楽の基本となる音がドであることを知った。一本飛ばしてレ、更に一本飛ばしてミ。
 ずらっと並んでいる細い弦だが、半音ずつ音が変わるようで、ピアノの弦を直接弾いているような感じだ。ピアノと違って黒鍵がないので、音を探すのが非常に難しいのだけれど。

「これが音階で、高く、あるいは、低く、音はずっと続いていく」

 数字を覚えた時のように、神官長が説明していく基本の音階が脳内でドレミファソラシと置き換わっていくのがわかる。
 慣れるまでスラスラ弾くのは難しいだろうけれど、色のついた弦がドだとわかれば、自分が知っている曲を弾くことはできそうだ。

「さいた……さいた……」

 こちらの言葉に合わせながら、わたしがたどたどしく「チューリップ」を弾いて満足していると、神官長が軽く目を見張った。

「何だ、その曲は?」
「聞いたまま、お花の歌です」

 ここにはチューリップが存在しないが、神官長が全ての花を知っているわけでもないので問題ない。わたしが言いきると、神官長が顎に指を当ててしばらく考え込んだ後、わたしを見下ろした。

「……君には音楽の才能があるのではないか?」
「いえ、ないです! これっぽっちも!」

 しまった。自分からハードルを上げてしまった。
 初めて触った楽器でいきなり自作した曲を弾くなんて、エピソードだけ見れば、まるでモーツアルトのようではないか。あんな天才を見るような目で見られると困る。
 わたしが暗譜しているのなんて、学生時代に覚えさせられた学校唱歌とピアノの発表会で弾かされた数曲くらいだ。音楽の才能なんてないのだ。

「いや、自分から決めつけるものではない。正直平民に一体どれだけできるか、と不安に思っていたが、これなら物になるのも早そうだ」

 わたしの必死の否定に構わず、神官長はニヤリとした眼差しで練習計画を立て始める。主に、わたしの大事な読書の時間を削る方向で。

「あの、神官長。わたくし、これ以上読書の時間を削る気はございませんよ?」
「だが、楽器を覚えるには毎日の練習が必要不可欠だ」
「えぇ、それは存じております。それでも、読書の時間だけは譲りません」

 孤児院の様子を見に行ったり、マイン工房の様子を見たり、神官長のお手伝いをしたり、フランが忙しかったり、神殿にいても図書室に籠れる時間はそれほど長くない。ご飯の時間はきっちりと管理されているし、鎖に繋がれていて貸出もしてもらえないのだから、本を読める時間は神殿に入る前にわたしが考えていたよりもずっと少ないのだ。

「わたくしが神殿に入るにあたって、神官長から提示された仕事内容は魔力の提供と図書室の整理でございました。神官長の執務のお手伝いは、あくまでわたくしの善意によるお手伝いということになっておりますよね? 神官長のお手伝いする時間をフェシュピールの練習に当てたとしても、読書の時間は絶対に譲りませんわ」

 グッと言葉に詰まった神官長だったが、執務と音楽を秤に乗せた結果、音楽の方が重要だと判断したらしい。神殿に来てから3の鐘が鳴るまでの時間をフェシュピールの練習に当てるように言われた。

「では、ヴィルマとロジーナに通達しておくように。それから、時々確認に来るので、そのつもりでフェシュピールの練習に励みなさい。怠けていたらすぐにわかるぞ」
「はひ……」

 特大の釘を刺されてしまったけれど、監視されなければ、あまり興味のない楽器の練習なんて真面目にするわけがない。そういう意味では神官長は実に正しい。

「では、マイン様。孤児院に参りましょう。ヴィルマとロジーナを側仕えに召し上げなければなりませんから」

 神官長を見送った後、わたしはフランと一緒に孤児院に向かうことにする。そして、孤児院で話をしている間に、ロジーナが使うための部屋をデリアとギルに掃除してもらう。

「任せとけ。戻ってくるまでには綺麗にしてやるからな」
「ギルの掃除はルッツが驚くくらい速いもの。よろしくね」
「おぅ!」

 フランと孤児院の食堂に赴き、ヴィルマとロジーナの二人を呼び出してもらった。
 わたしが呼び出す意味を知っているのだろう、マイン工房の仕事を終えた孤児院の子供達は興味津々の目でこちらを見ている。

「マイン様がヴィルマを側仕えにするのですか?」
「ヴィルマ、いなくなっちゃうのですか?」

 小さな子供達が不安そうにわたしを見つめてくる。ヴィルマは相当子供達に慕われているようで、孤児院に残すことができてよかったと安堵の息を吐く。

「ヴィルマを側仕えにします。そして、孤児院の院長としてわたくしはヴィルマには孤児院でお仕事していただこうと考えています。貴方達のお世話というお仕事ですわ」
「わぁ! ホントに?」
「ヴィルマはいなくならない?」

 歓声を上げた子供達が食堂へと姿を見せたヴィルマの元へと我先に駆け寄っていった。服を引っ張り、腕を引っ張りながら、ヴィルマにまとわりつく。

「ヴィルマ、側仕えのお仕事は孤児院でするって!」
「ヴィルマが言ってた通り、マイン様が何とかしてくれたよ!」

 子供達を引き連れながら、ヴィルマは嬉しそうな笑顔で足早にやってきた。

「マイン様、お話があると伺いました」
「えぇ、先日お話した通り、ヴィルマをわたくしの側仕えとします」

 わたしはヴィルマに席に着くように示し、子供達はお話が終わるまでは離れて静かにしておくように言い渡した。波が引くように子供達は壁際へと並び、それでも、嬉しそうな顔でこちらをじっと見ている。
 わたしは正面に座るヴィルマを見た。穏やかな茶色の瞳が嬉しそうに潤んでいる。

「側仕えとなったヴィルマの仕事は、洗礼前の子供達の世話とわたくしが依頼する絵を描いてもらうことです。幼い子供達は夜中に熱を出すこともあるので、基本的に孤児院で生活していただくことになります。神官長にもお話しておきました」

 これで、ヴィルマは孤児院の女子棟に籠ったまま、生活することができる。他の青色神官に召し上げられて花捧げに利用されることもない。

「ありがとうございます。精一杯、マイン様にお仕えしたいと存じます」
「お願いしますね」

 ヴィルマに通達した後、ロジーナが食堂に現れた。以前に見た時には後ろで一つにまとめていた髪を今日はハーフアップにしている。トゥーリと同じようにふわふわとうねる栗色の髪に鮮やかな青の瞳が輝いていた。

「マイン様、お話があると伺いました」

 ロジーナは大人びた綺麗な顔立ちをしている。髪をまとめていないので、まだ成人はしていないようだ。癖のある髪が豪奢で、立ち居振る舞いが楚々としているので、清楚なお嬢様に見える。ヴィルマとロジーナの振る舞いを見ていると、芸術が好きだったという前の主の立ち居振る舞いが目に浮かぶようだ。

 ……多分、ロジーナのような立ち居振る舞いを神官長からは望まれているんだろうな。

 わかるけれど、人間、向き不向きというものがあるのだ。美人で動きの一つ一つが洗練されていて、教養まである側仕えとこれから比べられるのか、と思うと、何となく重い溜息が出てしまう。

「ロジーナをわたくしの側仕えにします」
「まぁ!」

 信じられないとばかりに、ロジーナは口元を押さえて、頬をバラ色に染め上げる。わたしが同じことをしても、周囲の感想に雲泥の差が出るとわかる仕草に、軽く目を伏せた。

 ……美人さんの可愛い仕草は、卑怯だと思います。

「神官長に教養を身につけよ、と言われ、ロジーナを側仕えにするよう勧められました。ロジーナの仕事は、わたくしが神殿に着いてから3の鐘が鳴るまで、わたくしにフェシュピールを教えることと、それ以外の時間は他の側仕え達と同じように仕事をしていただくことになります。よろしいかしら?」
「えぇ。えぇ、もちろんですわ。何の否がございましょうか。フェシュピールは私が一番得意な楽器なのです」

 話を終えたわたしはロジーナを伴って、ヴィルマと子供達に見送られながら孤児院を後にした。孤児院に個人の荷物はない。身一つで部屋を移動し、側仕えの生活に必要なものは主が準備することになるのだ。

 部屋に戻ると一階にロジーナを待たせた状態で、フランはわたしを二階へと連れて行く。決して一階には下りずに寛いでおくように、と言い含めた後、ギルとデリアを連れて一階へと戻っていった。
 一階に側仕えが集合し、フランによってそれぞれの紹介が行われる。どうやら、こういう側仕え間の連絡などは主の目に触れさせてはならないらしい。

 放置されて暇だったわたしは、神官長が書き残していったこの世界の楽譜を眺めていた。第一の課題曲である。それほど長くはないけれど、耳慣れない曲を覚えるのが難しい。

 ふいに「オレ、工房の片付けや施錠の確認をしてくるからな」と言うギルの声が聞こえ、部屋を出て行く音がした。紹介や一階の案内が終わったようで、フランが女性用の側仕え部屋へと案内するためにロジーナと一緒に二階へ上がってきた。デリアはロジーナの部屋を整える手伝いするため、一緒だ。

「まぁ! フェシュピールが……。マイン様、早速弾いてもよろしいでしょうか?」

 部屋に大小二つ並んで置かれているフェシュピールを見て、ロジーナが感極まったような声を出した。
 自分が求めるものに久し振りに巡りあえた時の感激を知っているわたしは、すぐに頷いてあげたかったが、デリアの声に思いとどまった。

「もー! ロジーナさんったら! 楽器は逃げませんわ。先に部屋を整えたほうがよろしいですわよ」
「……デリアの言うとおりね」

 デリアに部屋を整えるのを手伝ってもらっているのに、当人が楽器を掻き鳴らしているのは良くない。
 名残惜しそうにフェシュピールを見ながら、ロジーナが部屋へと入っていった。まだ荷物は少ないので、部屋を整えることにそれほどの時間はかからないはずだ。

「マイン様、フェシュピールを弾いてもよろしいでしょうか?」

 部屋を手早く整えたロジーナにわたしが頷くと、ロジーナは青い瞳を嬉しそうに輝かせて、フェシュピールを手に取った。細い指先でフェシュピールをそっと撫でて、一つ弦を弾く。高い音が響き、それを軽く目を伏せて、うっとりとした表情で聴きながら、溜息を吐いた。

「ロジーナの弾くフェシュピールを聴きたいわ。弾いてみてくださる?」
「かしこまりました」

 ロジーナはフェシュピールを抱えると、軽く腰を落として、ふわりと踊るように手を上から下へと動かした。バレリーナの挨拶に似た動作の後、ロジーナは椅子に座ってフェシュピールを構える。

 ロジーナの指が柔らかく弦を撫でるように軽やかに動くと同時に、繊細で儚い音が紡ぎだされた。同じ楽器を奏でているはずなのに、演者の個性か、選曲の違いか、神官長の音と少し違って聞こえる。
 細く高い声で歌われる歌はやはり知らないものだったが、潤んだ瞳も綻んだ口元も、何もかもが楽器を演奏できる喜びに満ち溢れていた。

「……とても素敵な演奏でしたわ」
「光栄です。また、演奏できるなんて、私、本当に嬉しくて……。心をこめてお仕えさせていただきますわ」

 こうして、わたしの側仕えは二人増え、日課としてフェシュピールの練習が入ることになった。



 次の日、わたしは父と一緒に門へと向かっていた。タウの実を探して、トロンベを大量に採っておくためだ。ルッツは孤児院へ行って、孤児達を連れて来てくれることになっている。門で合流して森へ行くのだ。

「男の子かな? 女の子かな? 父さんはどっちが良い?」

 今の父との会話は、赤ちゃんのことしかない。似たような話がエンドレスだが、楽しみで待ちきれないので、話題になるのは仕方のないことだ。トゥーリは最近「マインは父さんと話してくると良いよ」と言って、あまり相手にしてくれなくなった。

「……難しいな。男だったら、家の中にやっと仲間ができるし、女だったら、可愛いからな」
「わたしもどっちでも可愛がるよ! 絵本を作って読み聞かせもいっぱいするもん」
「そうか、そうか」

 門に着いて少したつと、孤児院の子供達がルッツに引き連れられてやってきた。

「ルッツ、マインを頼むな」
「わかってる。アイツが背負うから大丈夫」

 ルッツが指差したのは、見習いの中でも体格の良い男の子だった。背中を向けてしゃがんだ彼の背中に背負ってもらって出発する。わたしが歩くと、みんなが困ると言われれば、おとなしく背負われているしかない。

「マイン様と森へ行くのは初めてだな」

 うきうきした様子のギルの言葉にわたしは頷いた。神殿に向かうようになってから、わたし自身は全く森へ行かなくなっていた。孤児達を引きつれるルッツの負担が大きくなりすぎるせいだ。今回はわたしを背負える人員を連れて行くことと、孤児達も森に慣れてきたことで行けることになったのである。

「タウの実を拾って、また木を刈りましょう。今のうちからお金を貯めて、冬の薪や食料を買い込まなければならないもの」

 家族四人の冬支度でも大変なのに、孤児院の冬支度なんて、どれほどお金がかかるかわからない。神の恵みがあるので、足りない分を補うだけだが、どれだけ足りないかがわからないのだ。
 森で薪を拾い始めたのも、ここ最近のことだ。細い木切れならともかく、太い木は1~3年くらい乾燥させなければ薪として使えない。今年の冬の薪は基本的に買うことになる。

「冬に温かい部屋で飢えずにいられたら最高だよな。……でも、冬って紙も作れねぇから森にも行けねぇんだろ? 何するんだ?」

 孤児院の子供達は基本的に孤児院に閉じ込められた生活をしている。森に行けるようになって、紙作りのために森と孤児院を往復するようになったけれど、冬は森へ行けないとなれば、また閉じこもる生活だ。ギルはつまらなそうに唇を尖らせた。

「孤児院でできる冬の手仕事を考えなくちゃね」

 トゥーリと母は髪飾りを作る手仕事をコリンナから回してもらう契約になっているが、孤児院の子供達に回してもらう約束はしていない。何か新しい手仕事を考えた方が良さそうだ。

 森に着くと、わたしは基本的に集合場所で待機だ。わたしが周辺の木切れを拾ったり、実っている果実を取って口に入れたりしているうちに、みんなが採集を終えて戻ってきた。
 拾ったタウの実は4つ。星祭りで大量に持っていかれるし、ぽよぽよに膨らんだ水風船のような実は獣に踏まれたりすると簡単に割れるので、あまり残っていなかったようだ。

 わたしは渡されたタウの実を手に持って、魔力を流しこむ。見る見るうちに姿を変えていく実にも少し慣れた。子供達はみんなナイフや刃物を構えて、臨戦状態だ。

「いくよ!」
「よし、こい! にょきにょっ木!」

 タウの実を投げると、子供達の間で定着してしまった「にょきにょっ木」がぽこぽこと芽を出し始める。
 ここから先にわたしの出番はない。最後尾に下がって待機だ。大きな石に座って子供達の刈り方が手慣れてきたことに感心しつつ、孤児院での手仕事について考える。

 ……去年の冬は髪飾りを作るのと、ルッツのお勉強で忙しかったんだよねぇ。……あ! お勉強もいいかもしれない。

 せっかく時間があるのだから、子供達に字を教えるのはどうだろうか。石板と教科書を準備して、冬の間に神殿教室を試してみるのもいいかもしれない。読み書き計算を教えるのだ。いずれ本を作る工房となるマイン工房の識字率から上げていこう。
 どうせ側仕えになれば覚えさせられるものなのだから、小さいうちから覚えても問題ないだろうし、側仕えでなくても覚えておいて損はないはずだ。

 ……だったら、ヴィルマに作ってもらう絵本は子供用の聖典がいいかも。

 聖典の内容を子供向けにわかりやすく簡単な言葉に直していけば、孤児院の子供達には普通の物語より取っ付きやすいに違いない。
 そして、教科書用に絵本を作るなら、ここはぜひとも量産体制をとりたい。孤児院の子供達用にいくつも本を作るつもりなら、ヴィルマに一点一点挿絵を描いてもらうのは無理だ。

 ……でも、印刷機がねぇ。

 量産するに当たって、印刷について考えてみたが、凸版印刷にしても、ガリ版印刷にしても道具を一から作ることを考えると、冬までにできるかどうかわからない。日本語と違って、基本文字が多くはないから凸版印刷でも何とかなるとは思う。

 ……うーん、凸版印刷は圧搾機が扱えるくらい力がないと難しいから、子供達が刷るならガリ版かな?

 鉄筆は鍛冶工房のヨハンに頼めば問題ないだろうけれど、原紙をどうするか考えなければならない。蝋引きの紙を作るにも、蝋の工房は冬支度に向かって一年で一番忙しくなる季節だ。新しい商品の開発に付き合ってくれる余裕があると思えない。

 ……だったら、今回は版画かな?

 最初の教科書は一番簡単な版画で作ることにしよう。ヴィルマに頼んで、板に絵を描いてもらって、木工工房にでも頼んで彫ってもらって、刷れば、比較的簡単に複数の絵本ができるに違いない。

 同時進行でガリ版印刷についても考えてみよう。まずは原紙を作れなければ話にならない。紙を作るのはマイン工房の仕事だ。

「よぉし、やってみよう!」

 本を作るということに燃え上って、ガッとわたしが拳を握って立ち上がると、トロンベを籠に入れ終わったルッツが次のタウの実を持って、わたしを胡乱な眼で見下ろしていた。

「マイン、行動する前に、報告、連絡、相談を忘れるなよ」
「はひ……」

 ……そんな目で見なくても、明日はベンノさんに相談に行く気だったよ。嘘じゃないもん。ホントだよ?

 ロジーナが引っ越してきました。
 木版画で教科書作りをしたいと思います。

 次回は、デリアちゃんが大噴火です。
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