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異世界に転生したんだけど俺、天才って勘違いされてない? <旧題  転生したんだけど俺なんか勘違いされてない?> 作者:にゅん

学院編1年度 前期

18/77

転移

----荒川功樹 視点----



 ふと目を覚ますと俺は辺りを見渡した、散らかった室内と壊れた『粒子変換機』が目に留まる。

「確か、停止プログラムを打ち込んだ筈なんだが」

 誰に告げるわけもなく俺は独り言を口に出す。停止に成功したのか? いや、それならば直ぐにこの場所に救助の人間が来るはずだ。ならば失敗か、暫く考えたが判断がつかず俺は外の様子を確認してみる事にした。

「マズイ、隔壁が開かない」

 閉じた隔壁の前で抉じ開けようと頑張ったのだが、まったく開く気配がない。隔壁の前に座り込み方法を考える……確か案内してくれた人がパワースーツ等もこのブロックの何処かに保管していると話していた。
 俺は保管室を見つける為に辺りを探し、そして壊れて外れかかっている強化扉の向こうにパワースーツが置いてあるのを見つけた。

「なんだよこれ、保管室じゃなくて兵器庫だろ」

 中に入った俺が見た物は、所狭しに並ぶ軍用兵器の数々だった。しかも、素人である研究者が使用する為なのか、全ての品にご丁寧にも説明書が付いている。一通り置いてある品を見て回った俺は、隔壁の向こう側で火災が発生してても耐えられるように、宇宙を飛び回るせいだと思うが『胸に天使のペイント』が書いてある試作型の大気圏外用スーツを装着し隔壁を抉じ開けた。そして目に入ったのは


 何かの残骸と、こちらを包囲していると思われる無数の「ロボット」だった。


 俺は一瞬パニックになりかけるが、伊達に1度死んでから転生したわけじゃない。落ち着いて事態の把握に専念する。

1 此処は何処か……スーツのGPSも端末の位置情報も機能しない為不明。
2 こちらを包囲しているのは誰か……国毎の識別信号もロボットの外見も該当する資料はない。
3まさかまた転生したのか……死んだ記憶は無いし周りの状況から判断しても確率は低いが不明。

 結局何もかもが不明か。ヤバイ……不安過ぎて漏らしそうだし、お家に帰りたい。そんな事を考えていると目の前のロボット集団から1機だけが俺の近くに飛んできた、そして唐突に

「そちらの所属をお教え頂きたい」

と日本語で話しかけて来た。ここは日本なのか? 判断に迷っていると今度は、音声の出力を上げて周りに響くように

「全員、武装を解除!! 救世主様に敬意を示せ」

と喋り始めた。同時に周りにいたロボット達が俺に向かって一斉に敬礼だと思う動きをする。おい、ちょっと待て救世主様って俺の事か?

「失礼しました救世主様、どうか私と共に来て頂けないでしょうか」

 俺は状況が読み込めずに、ただ『わかった』と一言喋る事しか出来なかった……






----ニーナ・アクロイド 視点----

 私が生まれたアクロイド皇国は魔王軍との戦争を行っている。父である国王陛下は2年前に国内総動員を布告、魔王との決着を付けるために皇国の全てを賭けた。
 それから幾度の大規模な会戦や小競り合いが起き、夥しい程の死者を出しながらも今日ようやく魔王城の包囲に成功したのだ。だがこれで勝てると思った私たち皇国軍の兵士を待っていたのは絶望その物だった。


魔王城から湧き出てくる、数えるのも嫌になる魔物達。


 私たちがギリギリの状態でやっと包囲しているのに、まだこれ程までの戦力を残していたのか……。もう我々には戦うことは無理なのではないか? 士気は最低まで下がり決戦の前から敗北の未来しか想像出来ない状況の中それは起こった。
 突然、魔王城の周りが歪みだし青白い強烈な光に包まれた。私は太陽を直接覗いた時のように瞬間的に目を閉じてしまった。そして次に目を開いた時に映り込んで来たのは、


完膚無きまでに吹き飛んだ魔王城の残骸だった。


 溢れかえって居た魔物達も跡形もなく消滅して、唯一頑強だといわれた古龍種も死骸だけは辛うじて原型が分かる程度だった。そしてその中心には得体の知れない『建物』のようなモノが出現していた。

「王女殿下、どういたしましょう」

 私の近衛兵も兼任する兵士が問いかけてくる、そんな事を私が知るわけがないだろう! そう怒鳴りつけてやりたいがこの場の最高司令官は私なのでそうもいかない。

「全軍で包囲して様子をみる。なにか動きがあっても決して不用意に攻撃するな」

 私はそう指示を出して時間を稼ぐ事しか出来ない。そもそもアレは何だ? 同盟国かとも思ったが、あれ程の威力を持つ兵器を保有しているのであれば最初から我が国に恩を売る為に打診してくるはずだ。ならば新たな敵か?

「悪夢だな」

 そう悪夢だ、魔王城を吹き飛ばし龍種を一撃で殺すような相手と戦うなんて笑い話もいい所だ。そんな相手に人間が敵う訳がない……

「動きがあります! 内部から何かが出てくるようです」

 部下の報告で我に返る、確かに建物の中から出てくる人影があるようだ。だが随分と大きい、目算だが我々が使用している『魔道甲冑』よりも2倍ほどあるのではないか? 出てきたナニカは攻撃してくる事も無く佇んでいる

「どうします? 相手は一体だけです。今なら総攻撃できます」

「待て私が直接確認してくる、攻撃はそれからで良い。何かあった場合は私ごと殲滅しろ」

 『まぁ、無理だろうがな』とは口に出さない。アレを倒すことはできないだろうし恐らくは一瞬で味方は消滅するだろう。唇を噛み締めながらそんなことを考えている内にナニカの前に到着した。
 威風堂々……この言葉は正に今のこのナニカの姿の事を指すのだろう、これだけの数の軍隊に囲まれながら自然体で佇んでいる。

「そちらの所属をお教え頂きたい」

 私がそう聞くと僅かに首をこちらに向けた。どうやら知性はあるようだ……、オークやゴブリンのような動物程度の知能しか無いのなら別だが、会話が出来るのであれば平和的に解決できるかもしれない。私は些か安心し冷静にナニカを見ることができた、そして気付いてしまったのだ



ナニカの胸に描かれている『天使の紋章』に。



 同時に私は理解した、このナニカは神々が人間の為に地上に降ろした救世主なのだと。私は無意識の内に部下に命令していた……、この『救世主様に敬意を示せ』と流石によく訓練された兵士達だけあって、私の命令に疑問を挟む前に行動してくれた。そうだそれでいい、この方に失礼があってはならない。私は言葉を選びながら慎重に発言する。

「失礼しました救世主様、どうか私と共に来て頂けないでしょうか」

 そう言うと静かに『分かった』と許可して頂けた。私は直ぐに部下に指示を出し、魔王戦争の終結と救世主の出現を皇都に知らせた。すると国王陛下から、城に招いて直接御礼を申し上げたいのでそのまま私が案内しろと勅令が下った。

 
 そして今私は救世主様を皇都まで案内している最中に、失礼になるのにどうして魔道甲冑を脱いで直接挨拶しなかったのかを後悔していた。







----荒川功樹 視点----


 目の前の通路を埋め尽くす程の人が歓声をあげている。それもそうだろう、2年間にも及ぶ魔王戦争が終結したのだ、原因は全くの偶然だとしても……。あ、ヤバイ胃が痛い。ここまで来る道すがらに、ニーナさんっていうあのロボット的な物に乗って居た王女様が色々教えてくれた。
 絶望的な絶滅戦争を戦っていた事や、この世界の事などを詳しく説明してくれたのだ。どうやら俺は転生の次は異世界トリップしたらしいな。俺が出現した場所は魔王城の内部だったらしく、その余波で城だけじゃなくて魔物も全て吹き飛んでしまったそうだ……。俺が説明しても

「偶然です、なにも狙った訳じゃありません」

「勿論です、救世主様が本気を出せば残骸すら残りませんよね」

と全く理解してくれないどころか、斜め上の方向で解釈している。というか危ないところだったな、出現場所が500メートルもズレていたら皇国軍を吹き飛ばして居たのか。そんな事になったらトリップして1時間で魔王軍にやられて死亡とかになる所だった、トリップ後に即魔王戦とか小説でもあり得ないぞ。
 そんな中、俺を乗せた馬車は着々と国王が待つ城へと近づく。城門が見えた辺りで誰かが地面に膝をついているのが分かった、馬車がそこ迄近づいて止まるとその人はビックリするような事を俺に言った。

「我が国へようこそ、救世主様。私が国王のウルフリック・アクロイドです」

 なんで、国王が膝ついて俺を待ってるんだよ!? 近衛兵は止めないのかよ!! こういうやつの王道は俺の事を胡散臭そうに見ながら『救世主なぞ必要ない』とか言う場面だろうが。間違ってもお前が俺に畏まる所じゃねーよ!

「荒川功樹です、お招き頂きありがとうございます」

 俺はなるべく冷静に挨拶を返す。絶対に考えて居る事は口に出さない、そんな事をしたら『お前、斬首な』とか言われかねん。

「先ずは、御礼を述べたいので玉座の間にお越しください。献上品などの御相談は晩餐の時にでも」

 そう言って俺を城の中に案内してくれる、玉座の間では何故か『俺が』玉座に座るハメに成ったのは予定外だった。




 現在、目の前でこの国の要職を担っている人間が全員頭を下げながら俺に『この度の顕現につきましては……』と御礼を言っている。これだけの人数がいれば誰か1人くらい俺の話をちゃんと理解してくれる人がいるんじゃないか? そう思い俺は話を中断させて割って入る。

「皆さん、どうか聞いてください。僕は……」

 俺は必死に説明する。空間同士を繋げる実験中に偶然この世界に来てしまった事、向こうの世界で母さんや友人が心配していると思う事、可能であれば速やかに帰りたいという事。
 これらをなるべく理解しやすく説明する……するとその場に居た人の殆どが涙を流しているのが見えた。どうやら俺の状況に同情してくれたようだ、強そうな武人といった感じの男性も俺の方を見ながら涙ぐんでいる。説得して良かったと感じているとニーナさんが

「救世主様がお帰りになれる方法があります!」

と内容を教えてくれた。どうやらこの国には『勇者召喚の儀』と呼ばれる秘術があるらしい、それを応用して俺が強く元の世界に帰りたいと願えば帰れるとの事だ。

魔法すげぇなおい! 

 ちなみに今俺がこうやって話をしていられるのも『翻訳魔法』を常時発動している為だ。こんな世界の方式を普段『科学こそ至高!』とか言っている母さんに見せたらぶっ倒れるんじゃないのか? ニーナさんとか優しそうだしお土産持って帰れないかな。後から適当に理由をつけてお願いしてみよう……そう思いながら俺は晩餐に行く為に再び場所を移動した。




「クルギトスのサラダです」

 晩餐で出される料理はとても美味だった。言葉を飾ってもしょうがないな、めっちゃ美味いーー! 何コレ? 名前からして異世界特有の食い物ぽいけど今まで食べたことがない味だ。明日の朝に帰る為の儀式をしてくれると教えてもらっていたので、俺は不安もなくなりモリモリと晩餐に出される料理を食べていた。そんな時に国王が神妙な顔で話し出す。

「実は、救世主様にお願いがあるのですが」

 上機嫌の俺は、自分に出来る事なら叶えると言って続きを促す。というか未だに俺の呼び方は『救世主様』で固定なんだな……

「再度の魔物の災害に対応する為に、どうか救世主様の力の一部でもこの世界に残してくれませんか?」

 ふむ、人助けになるから別にいいか。俺は通用しないかもしれないがと前置きをしてから答えた。

「ならば説明書を付けて重力崩壊弾と僕が使用していたスーツ、それにレーザー銃20丁を残していきます」

「感謝いたします、本当にありがとうございます!」

 いいよ、いいよ! 俺の事を帰してくれるのだからこの位は許容範囲だ。ただ俺のほうも先ほどから考えていた記念に何か貰えないだろうか、という話をしてみる。
 すると国王から『龍の鱗』に『国宝ガイゼル蝶の標本』それから『皇国騎士団の甲冑』を貰えた。ニーナさんからも『シルバーウルフのひざ掛け』を譲って貰えた俺は、ウハウハな気分で自分に与えられた部屋に帰った。翌日、ニーナさんの案内で儀式を執り行う部屋で帰る準備をしていた。魔術士達が魔力を込めている最中に最後まで疑問だったことを聞いてみる。

「最初から勇者を召喚していれば、戦争は早期に終結したのではないですか?」

「もし勇者に魔王を倒す能力がなければ無駄になってしまいます。そのような賭けに使う程、魔術士達の魔力は潤沢ではありません」

 成る程それも一理あるな、無駄な事に余力を使わずにひたすら自分達で解決を目指したのか。それに感心していると『準備が整いました』と魔術士達が告げてくる、さて帰るか……俺はニーナさんを振り返り別れを告げる。

「それでは、さようならニーナさん」

「救世主様、本当にありがとうございました」

 召喚陣に入る時にコッソリと端末の撮影機能でニーナさんを写してから、強く元の世界の事を念じた。すぐ近くで国王が『救世主様の残りの品は魔術士達が魔力の回復をした後に続けて送ります』と教えてくれた。





そして再び俺の視界が消える……。





----ニーナ・アクロイド 視点----


 救世主様にこの世界の事を教えていると直ぐに馬車は皇都へと着いた。途中で転移門を何度か潜っての到着だったが、その度に救世主様は興味深そうに観察していた。恐らく、この方が住まれてる神々の世界ではこのような技術はもう使われていないのであろう。城へと続く大通りに入ると国民たちが、大きな歓声を上げていた。

『皇国万歳!ニーナ様万歳!!』

『魔王討伐おめでとう!!』

 私の守りたかった笑顔がそこにあった、これも全て隣に座る救世主様のおかげだ。私がそう考えていると城門の前に国王陛下が膝をついてお待ちになっているのが見えた、陛下ですらそのような姿勢でお待ちする救世主様のお姿を一目見ようと群衆が詰め掛ける。そして陛下の前で馬車が止まった。

「我が国へようこそ、救世主様。私が国王のウルフリック・アクロイドです」

「荒川功樹です、お招き頂きありがとうございます」

 2人が挨拶を交わす……、驚いたのは救世主様だ。この方はあれだけの力を見せ付けながら、決して驕る事無く陛下に対して接している。普通なら『下々の者が気安く話しかけるな!』と怒鳴られても良い筈なのだ、それを対等に接して我々の体裁を守ってくれている、まったく我が国の馬鹿な貴族共も見習って欲しい……。

「先ずは、御礼を述べたいので玉座の間にお越しください。献上品などの御相談は晩餐の時にでも」

 どうやら場所を移すようだ、私も一旦自室に戻り正装のドレスに着替えて玉座の間に急ぐ。




 玉座の間では、武官・文官に及ぶ城勤めの全員が平伏して礼を述べていたが救世主様は浮かない顔をしている、あまり嬉しくないのだろうか? 私がそう思っていると突然お話を始められた。

「皆さん、どうか聞いてください。僕は……」

 その話を聞いて私は愕然とした! この方は神々の世界で偶然、私達の世界とトンネルを繋げこの世界の惨状を見たようだ。そして周りが止めるのも聞かずに、神器である『リュウシヘンカンキ』を強制的に停止して無理やりこの世界に介入したそうだ。
 なんと慈悲深い方なのだろう……自らを犠牲にしてまで我々を助けてくれたのだ。周りの者はその自己犠牲とあまりの慈悲深さに感動して涙を流している、あの武人の頂点を極めたといわれるアックス卿ですら薄らと涙を浮かべていた……。
 だがやはり、親や友人を残してきたのが心残りのようで『出来るならば帰りたい』と救世主様は言葉にされた。私はそれを聞いて直ぐにある考えが浮びそして思わず叫んだ、

「救世主様がお帰りになれる方法があります!」

 私がその方法を教えると救世主様は初めて笑顔を見せてくれた。その場にいる皆も召喚の儀の行使に賛成してくれ、アックス卿に至っては『国中の魔術士を集めるのだ!』と興奮した様子で退席していった。




 玉座の間での騒動の後、晩餐会は和やかな雰囲気で行われていた。宮廷料理人が腕によりをかけて作った品々を救世主様は美味しそうに召し上がっている……、そんな中で陛下がとんでもない事を言い出した。

「再度の魔物の災害に対応する為に、どうか救世主様の力の一部でもこの世界に残してくれませんか?」

 周りの空気が一瞬で凍りつく、もしこの方がこの願いを不快に感じたら皇国は一晩で灰燼に帰す事になる。陛下は理解しているのだろうか? チラリと陛下を見ると脂汗を流しながら回答を待っている、どうやら理解の上でお願いを口にしたようだ。

「ならば説明書を付けて重力崩壊弾と僕が使用していたスーツ、それにレーザー銃20丁を残していきます」

 私達の心配を余所に救世主様は、快く了解してくれた。そしてこの世界で私達と共に魔王を討伐した思い出として、何か記念になる品を貰えないかと遠慮しながらお聞きになられた。私達は今すぐに用意できる最高の品を救世主様に渡すことに決めて城中から集めて渡すととても嬉しそうなお顔で何度もお礼を述べて頂けた。



 翌日、救世主様がお帰りになる時が来た。魔術士達が召喚陣に魔力を込めている最中に救世主様が、私に質問があると真面目な顔で声をお掛けになられた。

「最初から勇者を召喚していれば、戦争は早期に終結したのではないですか?」

「もし勇者に魔王を倒す能力がなければ無駄になってしまいます。そのような賭けに使う程、魔術士達の魔力は潤沢ではありません」

 私は、最後に嘘をついた……、そのような話も議題になったのだが『勇者などいるわけがない!』と保守派の貴族達が反対し協力しなかったのだ。これからお帰りになる方に余計な心配をさせたくないという思いで出た言葉だったが、どうやら信じてもらえたようだ。そして魔術士達が用意が出来たことを告げる。


「それでは、さようならニーナさん」

「救世主様、本当にありがとうございました」

 救世主が召喚陣に入り目を閉じる……私の横で陛下が『救世主様の残りの品は魔術士達が魔力の回復をした後に続けて送っておきます』と慌てて付け足した瞬間、救世主様は消えてしまわれた。

「帰られたようだな」

 陛下がポツリと仰られた、何処と無く寂しそうなその視線は召喚陣を眺め続ける……だが、やがて気を取りなおして声を出す。

「さて、残りの品を送った後は国内の問題を片付けなければな。魔王戦争の事後処理もある」

 2年ぶりに活力に溢れたその顔を見ながら、私は『この世界を救った救世主様の銅像も作りましょう』と提案するのだった。





 この後、アクロイド皇国は『魔王討伐の成功』を自信に何度も襲い掛かる魔物達を『救世主の遺産』を使用しながら撃退し続け、決してあきらめる事無く挑み続けた結果……ついに全ての魔物を討伐することに成功する。
 国王の名には必ずミドルネームとして『アラカワ』が使われるようになり、子供達は『伝説の救世主物語』を聞かされながら育つ。そこには、救世主が『偶然』この世界に残していった最良の未来が芽吹いていた。

 また、『救世主の残りの品』を確かに皇国は約束通りに召喚陣から送り出した。だが空間の波を上手く越えることが出来ずに、本来なら2102年に転移する筈が『1915年の世界中』に散らばって転移したのを各国が接収。これを研究した事により『第二次世界大戦』の早期終結に繋がるのは、別のお話……。
続きです。ちょっとは主人公らしさが戻ったのではないでしょうか?シリアスぽい感じだったのに最後には観光気分の主人公でした。
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