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異世界に転生したんだけど俺、天才って勘違いされてない? <旧題  転生したんだけど俺なんか勘違いされてない?> 作者:にゅん

学院編1年度 前期

10/77

ヒステリックさんと初めての友人

注、今回はテストとして視点を細かく変更してみました。もし問題があればこの方法は使いませんのでコメントの方にお願いします。問題がないようなら今回のような書き方も登場人物が多いときに使用したいと思います。
----荒川功樹 視点----

 お姉さんに案内され会場の自分の席に座る。しかしオッパイでかかったなおい。チラチラ見るとばれてしまいそうだったので、微妙にお姉さんの斜め後ろを歩くようにして胸が視界の端に映るように苦心した。こうやって歩くと相手からは真横に居て前を向いているように見えるので胸をコッソリ眺めたい時は試してもらいたい。バレても責任はもたないがな……。
 さて、そろそろ式が始まるなこれから俺の学院生活が始まるわけだが周りにあまり人がいない。クラス毎に座席分けされているはずだが、周りにいる人数は15人しかいない。他のクラスは40人くらい居るのになんでだ?しかも男は3人だけ。内1人はさっきから『フヒ! フヒヒ!』とか笑っている……。アイツはまずい。なんかもう関わっていけない向こう側の人間だと思う。他に目に付くのは最前列で座ってる髪の長い女の子だな、ここからでは横顔しか見えないが相当可愛いと思う。後はなんか普通だ……。
 別にゲームの世界でもなんでもないからピンクの髪の子が居るわけもないし、尻尾とケモノ耳が生えてる女の子も居ない。まぁ現実はこんなもんだよなー、どうせ俺も転生するんなら異世界でチート使ってハーレムだぜ!とかやりたかった……。
 あ、ここも一応は異世界っていったら異世界か、俺の世界と歴史違うし。そんなくだらない事を考えながら意識を飛ばしていると司会役のオッサンが

「次は、新入生代表の挨拶です。新入生代表、特別クラス……相川恵美さん」

 と言った。ほう、特別クラスがあるのか流石世界に名立たる学院は違うな、俺が妙に関心していると先ほど目に付いた髪の長い女の子が席を立った。え…………。席立った?



特別クラスってここかよーーーーーー!?



 なんで、ねぇちょっとおい! なぜ俺が特別クラス所属になってんだよ。ひとりであたふたしていると、壇上に相川さんが登っていた。あ、やっぱ可愛いじゃん。いや! そうじゃない。取りあえずこれが終わったら学院長のところ行ってせめて一般クラスに変えてもらおうココは明らかに俺が居ていいクラスじゃない。
 ん? 相川さんがこっち見てる。なんでこっちみんの? え、というか睨んでるんだけど俺なんかした?もうやだ……。なんかいろいろ理不尽すぎる。おうち帰りたい。



----相川恵美 視点----

 副学院長に紹介され、私は壇上に上がる。スピーチをしながら生徒を見ているとある男子生徒に目が留まった。『荒川功樹』……。天才『荒川美紀』の息子、彼は試験無しでこの学院に入学している。他の生徒は全員試験を受けて正当な資格をもって入学しているのに彼はそんな事していない、ただ親が天才という理由だけでここにいるのだ。たしかに荒川美紀の息子なのだから多少は学力があるのかもしれない。
 だがもしなかったら? ただの一般人がこの学院にそれも特別クラスに居ることなど私は耐えられない!! もし彼に特別な才能がなかったら即刻この学院から追い出してやる! 入学式が終わったら取りあえず話かけて釘をさしてやろう。そう思うとつい彼を睨んでしまうのだった……。



----荒川功樹 視点----

 入学式も終わり自分の教室に入り席に着く。良かった!ちゃんと壁に座席表が貼ってあった……。唯一困るのはあの『フヒ!』って言ってた彼、斉藤君が隣という事だ、まぁ席についた瞬間に鞄から端末を取り出して本を読み出したから問題ないけどな。クラスに1人はいるよなーこういうヤツ。この学院に不良は居ないから苛められることはないだろうけど。ぼけーっとしてたら急にどこかで聞いた声が話しかけてきた。

「荒川君、ちょっといい?」

 顔を向けると相川さんが居た。何だろうさっき睨んでたけど俺まだなにもしてないよ? そりゃちょっとお近づきになりたいとか思ったけどさそれくらい良いじゃん!

「なにか用かな」

そう答えると怒涛のようにしゃべり始めた。

「荒川君、キミは荒川美紀の息子で特別かもしれないけどココは国際技術学院、それも特別クラス。わかる?ここではみんな特別なの! 別にキミだけがすごいわけじゃないってことを理解してちょうだい。それにキミは試験も受けてないんでしょ?噂になってるよ、いや!いい! 言い訳は聞きたくないから。
 他の生徒はみんな試験をちゃんと受けてココにいるの! キミは本当にココに入れる能力がある? 来週最初の試験があるからそのテストで学年10位には入って頂戴、もし入れなかったら潔くこの学院から出ていって貰うから。それじゃ」


 えーーーーーー。なにこの人勝手に話して1人で満足して去っていってんの?というか本物のヒステリックさんって始めてみたわ・・・。相川さんといい母さんといい天才ってやっぱ変人が多いんだな。というかこの学院で学年10位以内とか俺無理じゃん……。どうしよう学院辞める事になっちゃうのかな?











 なんて不安になると思ったか。そんなもんしらねーよ! そもそも一般生徒が同じ生徒の進退を決めれるわけねーだろ。なんで俺が睨まれた挙句こんなことまで言われないといけないんだよ……。いくら俺が温厚だって言っても最後にはブチぎれるぞこらぁ!
 本人にはいわねーけどな……。紳士だからな俺は。決して相川さんの剣幕が怖いわけじゃない紳士だからだ!
 1人で悶々と考えているとホームルームも終わり解散になっていた。そうか入学初日だから昼前で終わりか、疲れすぎて直ぐ家に帰りたいが学食で飯でも食って帰ろう。こういう時に友達を作るチャンスがあるんだ。誰を誘おうか。相川さんに責められたばっかりで一緒に飯食ってくれる人居るかな?

前を見る……みんな目を逸らす。

右を見る……みんな目を逸らす。

後ろを見る……ロッカーと壁しかない。

左を見る……斉藤君と目が合う。







斉藤君はコッチを見つめている!






----斉藤信吾 視点----

 荒川君は優しい……。ボクなんかと昼ご飯を一緒に食べてくれる。なんの話をしていいかわからないからいつも個人端末で眺めている巨大掲示板から拾ってきた動物に関する雑学を話してみた。たぶん興味なんてないだろう何時ものように小バカにされて終わりだって思っていたら

「マジで! 本当に鳩って上向けにすると混乱して動かなくなるの!?」

 すごい食いついてくれた。ボクが調子に乗って他に話した内容も

「嘘だー! 白クマが全部左利きとかどうやってしらべんだよ!」

 なんて面白い反応をくれる。ご飯を食べ終わって帰ろうかと思った時、荒川君からメールのアドレスと携帯端末の番号を聞かれた。僕は嬉しくて舞い上がりそうな気持ちで荒川君に教えてあげた、荒川君はなにかあたったら連絡してくれって言いながら迎えの車に乗って帰っていった。今までいつも苛められていたボクに初めて友達ができた……。苛められるのが嫌で一生懸命頑張って不良がいなさそうな学院にきて本当によかった!
 相川さんとかいう変な女子が荒川君に絡んでいたが、きっとあんなのは例外だと思う。だけどあんまり目に余るようなら掲示板でさらしちゃおう。それより夜は荒川君に面白い雑学が沢山書いてある所のURLをメールで教えてあげようかな、そんな事を考えながらボクは生まれて初めて軽い足取りで学校から帰れた。




----荒川功樹 視点----

 いやー、斉藤君めっちゃいい人だったわ! 俺の知らない雑学を沢山教えてくれる。ごめんな最初変人とか勝手に判断してさ、明日も一緒に飯くおうな。家に帰って母さんにも話したら

「お友達ができて良かったわね」

と微笑みながら言ってくれた。そうか俺、初めて友達できたんだなー。
 夜寝る前に斉藤君からメールが来ていた、雑学が沢山載ってるサイトのURLが20件ほど書かれていた。それを眺めながら眠り落ちそうになって思い出した……。










あ、クラス変更してもらうの忘れてた。ま、いいか……斉藤君いるし。
 3月1日、編集完了

 前書きの続きです。勘違い物というある意味特殊なジャンルの為、登場人物の心理状況を詳しく書くことになってしまいます。そのため視点変更という手段を使いましたが、登場人物が多くなると1人の話が長い時にどういう状況なのか前後がわかり難くなるので細かい視点変更をして区切ってみました。

追記です、コメントで貰ったように言いまわしが冷たい箇所をいくつか修正しました。それと活動報告をスタートしました。作者ページよりご覧ください。コメントで修正点など書き込んでくれた方に返答などを書いております。
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